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http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200412300030000000129142000
国家保安法廃止法案、再び上程
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去る１２月６日、与党ウリ党が、委員長不在のまま国家保安法廃止法案を国会
法制司法委員会に上程したものの、結局無効として処理されたことは本誌第３
１号（１２月８日）でお伝えした。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000129142
筆者はそこで「国家保安法の廃止めどは来年春になりそうだ」と書いたが、ウ
リ党は年内廃止を断念していなかった。２９日の午後になって突然、強行突破
を図ったのだ。パターンは前回の強行採決とまったく同じだ。ハンナラ党所属
の崔鉛熙（チェ・ヨニィ）委員長の職務忌避を理由に、ウリ党の崔載千（チェ
・ジェチョン）幹事が国会法５０条５項に基づくとして委員長職務代行を務め
ると宣言、ウリ党、民主労働党それぞれの廃止案上程成立を宣言した。前回は
早々と無効を認めたウリ党党千正培（チョン・ジョンベ）代表も、金元基（キ
ム・ウｵンギ）国会議長に３０日中の本会議上程を要求するなど強気の構えだ。
今月の上旬まで国家保安法をめぐって尖鋭に対立してきた与野党だが、１５日
ハンナラ党が国家保安法を国家安全保障法と名称を変え、不告知罪条項の廃止
などを盛り込んだ対案を提示したのをきっかけに、一気に雪解けムードに向か
った。ハンナラ党の柔軟路線転換の背景には、自ら仕掛けた李哲禹（イ・チョ
ルウ）議員間諜疑惑で国民にそっぽを向かれてしまったという現実がある。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000125559
また盧武鉉大統領も与党幹部との晩餐会で「国家保安法廃止は、ゆっくりと順
々にすればよい」と述べるなど、与野党の間で落とし所が見出せるのではない
かと思われた。
それだけに今回の強行採決は国民の意表を突いた形になった。理由はウリ党で
多数を占める左派グループと、進歩志向の一般党員の動向だ。国家保安法の改
正という形で野党との妥協を図ろうとする執行部の思惑とは裏腹に、左派グル
ープは国家保安法廃止の貫徹で一貫している。国会内で議員と市民団体が篭城
し、キャンドルデモが行われるなど、憲政史上未曾有の事態まで繰り広げられ
ている。妥協では党内の収拾がつかないというのが現実だ。
電撃的なイラク駐留韓国軍訪問以来、すっかり左派的言動が影を潜めた盧武鉉
だが、２０％台半ばだった支持率は４０％近くまで回復し、今の小泉内閣の水
準にまで上昇した。来年は現実主義で経済に全力投球と公言している。だが政
策は保守、人事は左派というアンビバレントが吉と出るか凶と出るか。国家保
安法廃止問題の処理が試金石になりそうだ。
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題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。