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岩波新書「小泉首相婦女暴行事件」原告木村愛二の記述で検討申入
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投稿者 木村愛二 日時 2004 年 10 月 22 日 09:17:29:CjMHiEP28ibKM
 

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『亜空間通信』878号(2004/10/22)
【『安心のファシズム』岩波新書「小泉首相婦女暴行事件」原告木村愛二の記述で書店へ検討申入れ】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
 
 略称「小泉レイプ事件」の原告としてのわが名が、岩波新書、『安心のファシズム』に出ていると、わが季刊『真相の深層』予約読者からの電子手紙にて知らされたので、図書館から本の実物を取り寄せた。
 
 以下の項目の中の「木村愛二氏」であるが、この記述は、目下、東京地裁と東京高裁で係争中の略称「小泉レイプ事件」の争点の議論に深く関係しており、不正確なので、編集部に電話をして、岩波書店としての検討を求めた。
 
 もともと、「東京地裁に損害賠償請求の訴え」として、わが実名を出すのであれば、私に直接の取材をすべきである。
 
 本通信では、以下の関連部分のみを引いた後に、わが論理を示す。筆者は、多分、善意で記したのであろうが、係争中の事件に関する記述なので、慎重な調査をすべきなのである。
 

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『安心のファシズム』
―支配されたがる人びと―
斎藤貴男著
岩波新書897

第六章 安心のファシズム

p209-215

ブッシュ大統領と小泉首相


 ジョージ・W・ブッシュ大統領や小泉純一郎首相の語録を、今さら長々と論じてみたいとは思わない。ブッシュ大統領は親の七光りによるベトナムヘの兵役を回避した過去(ベトナム従軍の可能性のないテキサス州兵に入隊)が指摘され、小泉首相はと言えば、慶應義塾大学在学中に婦女暴行事件を起こしていた疑いがあるとして、二〇〇四年三月には東京地裁に損害賠償請求の訴えまで起こされている。原告は日本テレビ出身のジャーナリスト・木村愛二氏で、「日本国民として計りがたい屈辱と苦悩を強いられた」という主張である。
 いずれも世襲政治家だ。意味不明の発言を繰り返すブッシュ大統領を椰楡した『ブッシズム(Bushisms)』という本が全米でベストセラーになり、ネット上に立ち上げられた同じタイトルのサイトが数千本を数えるという話は有名だし、小泉首相ほど失言や迷言を重ねた宰相も前代未聞である。二人の言語表現は複雑な事象を短いフレーズで単純化してしまう点で共通しているが、それ以上に、「誠意」とか「真心」、「責任」「思慮」「深み」「呻吟」などといった要素の一切合切が、決定的に欠損している事実を承知しておきたい。
 このような人物たちが揃って日米の権力を握る立場にある現実は、おそらく偶然ではない。彼らの代表的な発言のいくつかは、ここでも示しておかないわけにはいかないだろう。
 まずはブッシュ大統領だ。
 ――英国滞在中、ホワイトハゥスはどんなところかと子どもに質問されて。
 「白いよ」(二〇〇一年七月十九日)
 ――フロリダ州でのタウンミーティング。十三歳の子に「アメリカ経済を上向きにするために、私に何ができますか?」と聞かれて。
 「お母さんの言うことを聞きなさい」(同年十二月四日)
 ――9・11事件から三カ月。二〇〇一年最後の記者団との懇談会で、大統領就任一年目を振りかえって。
 「すべてひっくるめて、ローラ(引用者注・夫人)と私にとっては素晴らしい一年だったよ」(同年十二月二十一日)
 ――来日して日米の結束について国会演説。
 「アメリカと日本は百五十年もの間、素晴らしい同盟関係を結んでいます」(二〇〇二年二月十八日。太平洋戦争は?)
 ――ドイツのテレビのインタビューで、9・11の際、何を思ったか質問されて。
 「妻は安全か、それを心配しました。私の両親は安全か。私の娘達は……。しかし同時にこの事態にどう私が対応したら良いのか明確に考えていたことを理解してください」(同年五月二十二日。家族以外は? 以上、フガフガ・ラボ編『ブッシュ妄言録』ぺんぎん書房、二〇〇三年より)
 ――イラクでフセインの残党による米軍への攻撃が相次いでいるが、と記者団に聞かれて。
 「かかってこい」(二〇〇三年七月二日。『朝日新聞』七月四日付夕刊より)
 ――9・11調査委員会が、イラクとアルカイダがアメリカ本土攻撃で協力したことを示す証拠はないと発表しているのに、あなたはなぜ、関係があったと考えるのかと尋ねられて。
 「私がイラクとサダムとアルカイダに直接的関係があったと主張する理由は、イラクとアルカイダに直接的な関係があったからだ」(二〇〇四年六月十七日。「フガフガ・ラボ」のホームページより)
 イラク絡みでは、このニュースも忘れるわけにはいかない。米軍が二〇〇三年十二月にサダム・フセイン元大統領の隠れ家を急襲し身柄を押さえた際に取り上げた拳銃を、ブッシュ大統領はホワイトハウスの執務室に隣接する書斎に保管し、来客に見せびらかしていた。『タイム』誌の取材で、二〇〇四年五月に明らかにされた。
 次に小泉首相である。
 ――ケガから復活した横綱貴乃花が、大相撲夏場所で優勝した。
 「痛みに耐えて、よく頑張った。感動した!」(二〇〇一年五月二十七日)
 ――靖国神社への参拝に対して、戦没者遺族らから違憲確認や一人一万円の慰謝料請求などを求める訴訟が起こされた。
 「話にならんね。世の中、おかしい人たちがいるもんだね」(同年十一月一日)
 ――準大手ゼネコン・青木建設が破綻したのを受けて。
 「構造改革が順調に進んでいる現われではないか」(同年十二月六日)
 ――公約を守っていないことを衆議院予算委員会で民主党の菅直人代表に追及されて。
 「この程度の約束を守らないことは、大したことではない」(二〇〇三年一月二十三日)
 ――「アメリカが国連決議なしにイラクを攻撃した場合、政府方針をどうするのか」と、党首会談で自由党の小沢一郎党首に聞かれて。
 「米国がどういう理由で行動するのかを見ないとわからない。それを見て考える。その場の雰囲気だ」(同年三月十三日)
 ――イラクが大量破壊兵器を保有していたという証拠が見つからない。共産党の志位和夫委員長との討論で。
 「フセイン大統領が見つかっていないからフセインが存在しなかったと言えるのか。大量破壊兵器がないと言えるのか」(同年六月十一日)
 ――民主党の菅代表との党首会談。イラク復興支援における自衛隊の派遣地域について。
 「どこが非戦闘地域で、どこが戦闘地域か、私に聞かれたってわかるわけがない」(同年七月二十三日。以上、鉄拳&FRIDAY編集部『小泉超暴言録』講談社、二〇〇三年より)
 ――イラク特措法案の参議院連合審査会で、派遣された自衛隊員について。
 「(自衛隊員が)殺される可能性がないかと言えばそれは言えない。夜盗、強盗と戦って相手を殺す可能性がないかと言えば、これもないとは言えない」(同年七月九日。『京都新聞』より)
 背筋が寒くなってくる。仮にも一国の首相が、こんな言葉を吐き続けてきた。
 ――衆議院予算委員会。民主党の岡田克也幹事長が道路公団民営化によるコスト削減効果について質したが、小泉首相は答弁を国土交通相に回した。「国民を代表して質問しているのに無礼だ」と怒った岡田幹事長に、
 「無礼だと言うが、逆に総理に対して無礼な質問だ」(二〇〇四年二月十日。『週刊金曜日』二月二十七日号より)
 ――参議院イラク・武力攻撃事態特別委員会。厚生年金加入時に勤務していたとされる不動産会社での勤務実態を聞かれて。
 「(社長が)「あんたの仕事は次の選挙で当選することだ。会社なんて来なくていい」と言っていた。いい人でした。総理を辞めたら社長さんのお墓参りをしたい」(同年五月二十七日。なお、その社長は健在である)
 ――勤務実態が事実上なかった点を、党首討論会で衝かれて。
 「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ。何のため謝らないといけないのか」(同年六月二日。以上、『毎日新聞』より)
 こんなのもあった。同年五月二十九日、女優の水野真紀さんと自民党の後藤田正純衆議院議員の結婚報告会。ウェディングドレス姿を披露した水野さんに、
 「「酔うてはまくらす美人のひざ、さめては握る天下の剣」は男の夢だ。私は天下の剣は握ったが、美人のひざがないから寂しい限りだ」(「日刊スポーッ」より)
 さらに六月八日、シーアイランド・サミットで、久しぶりに会ったブッシュ大統領との会話。
 「ウチのバーニーが、「コイズミによろしく」と言っていた」
 「バーニーは相変わらず太っているのか」
 ちなみにバーニーは大統領の愛犬の名前だ。犬絡みではもうひとつ。サミットの直前にレーガン元大統領が亡くなっているのだが、小泉首相はそのことよりもまず、大統領の別の愛犬スポットが二月に死んだことに弔意を表したという(『週刊現代』二〇〇四年七月三日号)
 [後略]
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 以上の内から、問題のある部分のみを抜き出すと、以下である。
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 慶應義塾大学在学中に婦女暴行事件を起こしていた疑いがあるとして、二〇〇四年三月には東京地裁に損害賠償請求の訴えまで起こされている。
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この内、「婦女暴行事件を起こしていた疑いがある」という部分が、特に問題なのである。私は、この問題、「大手のみならず中小メディアも腰が引ける」事件の提訴に当たっては、非常に慎重に考慮し、特別な工夫を凝らしているのである。

わが工夫の核心的部分の要約は、以下のようである。
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「小泉首相「婦女暴行逮捕歴」追及は、2つの既存の印刷媒体記事の現実の存在を根拠とするものである。私は、このような公開の記事に対して、法的にも裁判の常識の上でも「公人」の立場にある権力者が抗議したり、名誉毀損の告発や訴訟を起こしていない場合には、事実と認めたに等しいと判断する。
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 私は、「疑いがある」と主張しているのではなくて、「事実と認めたに等しいと判断する」と主張しているのである。これが重要な「証拠」なのである。根拠を再度指摘すると、「2つの既存の印刷媒体記事の現実の存在」なのである。
 
 この点こそが、非常に微妙な問題点なのである。だから、被告は、この点を逃げまくっている。
 
 この点に関して、東京地裁の判決では、以下のように曲がりくねった表現をしており、そこが東京高裁での重要な争点なのである。
 
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 本件訴訟において、原告が、被告のどのような行為を違法行為として定立しているのかは必ずしも判然としないが、被告は婦女暴行による逮捕歴があるのに、大手メディアがこれを報道せず、公式の場では非難されていないのを奇貨として首相の地位に居座り続け、イラク派兵などの暴挙を継続しているとして、これらを全体として違法行為と捉えているもののようである。
 しかし、被告に婦女暴行による逮捕歴があるという事実を認めるに足りる証拠はない。仮に、この点を措いても、そのことによって被告の具体的権利が侵害されたという事情も窺われない。すなわち,原告は、日本国民の一人として、被告が日本国の首相の地位にあることを不快に思い、このような者が首相の地位にあることに義憤を感ずるとしているのである。しかし,このような批判的感情は、原告も自ら関わっている出版等の言論活動によって共感者を求め、言論の広がりによって、一定の政治意見の形成を図り、これが政治過程に反映されて、多数の賛同を得るという道を辿るほかないのである。これが正道であって、原告に生じた上記のような批判的感情をもって法的保護に値するものであるなどということはできず、原告には不法行為に基づく救済を求めることのできる利益がないというほかない。
 以上のとおりであって、原告の被告に対する不法行為に基づく損害賠償請求は理由がないことが明らかである。なお、
 (2)原告主張に係る被告に婦女暴行による逮捕歴があるとの事実は、伝聞にすぎず、確たる裏付けのないものであることが窺われる。このように、確たる根拠もないのに本件のような訴訟を提起して相手方に無用の負担をかけるのは、それ自体が不法な行為として責任を生ぜしめることになるので、この点を指摘しておく。
第3 結論
 よって、原告の請求は理由がないからこれを棄却することとし、主文のとおり判決する。
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 被告の方は、上記の記事の存在に関して、何らの返答、反論をしておらず、裁判所は、「証拠の認否」という決定的に重要な手続きをしていないのである。この「手続き不備」の問題は、高裁への控訴理由の中心であり、第2弾の国会発言に関する地裁提訴では、すでに裁判所が、原告の私の主張を認めて、被告に、「証拠の認否」を求めており、それが、第2回の口頭弁論の前に書面提出の段取りとなっているのである。
 
 岩波書店が、どういう反応を示すか。メディアの対応の典型として、注目されたい。
 
 以上。

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