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衰退する米国と強大化する中国。石油を巡って漁夫の利を得るロシア。米国は日本に見捨てられればお終い。
http://www.asyura2.com/0411/war62/msg/359.html
投稿者 TORA 日時 2004 年 11 月 04 日 14:13:43:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望

http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu82.htm
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衰退する米国と強大化する中国。石油を巡って漁夫の
利を得るロシア。米国は日本に見捨てられればお終い。

2004年11月4日 木曜日

◆日本の未来(外交編)7  ロシア政治経済ジャーナル 2004/11/4号
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000012950

「どうやら、ブッシュの再選は確実になってきた感じですね。 そして、戦争は続いていく。 「なんでそうなるの?」 これは、バックナンバーで何度も触れていますので、参考になさってください。」 (RPENO283チェチェン問題の源と裏側3 2004/9/8号)

大方の予想どおり、ブッシュが再選を果たしました。 全て予定どおりと言うことで、特にコメントすることはありません。というわけで、前号のつづきです。

▼ロシア政府は米国よりも中国を怖れる

ロシアと中国の仲が良好。 これはホントのことです。 ところがね、ロシア政府のトップは、「中国があんまり強力になっても困る」と考えている。 こういうことです。 ロシアは、米国を嫌っていますが、怖れてはいません。カードがありますから。

というのは、「今日からドルを使うのをやめて、ユーロを使います」ということ。しかし、まだ使わない。 使うと、世界の経済構造(世界が作り米国が買う)が崩壊し、大混乱になりま すから。 いずれにしてもロシアは、「米国の覇権は長くない」ということを理解していま す。

で、その後は、「中国が台頭してくるだろう」と予測している。 ちょっと考えてみましょう。

米国が経済力・軍事力でもっとも強力だったのは、第2次大戦直後。 その後、同国の力は一貫して衰退しつづけているのです。経済力は現在、世界一の対外債務国・財政赤字国・貿易赤字国。 軍事力は、文句なしで世界一ですが。。。

普通に考えても、米国は今後衰退しつづける一方であることがわかるでしょう。 (詳しくは、覇権国家の行方シリーズ2004年5月9日〜13日をご覧ください)

一方の中国。 同国は既に、経済力でも軍事力でも世界有数の大国。 この国は1980年から現在まで、年平均10%成長している。今年も9%程度の成長が確実視されている。でも。。。平均月収は9000円。常識的に考えて、中国の平均月収が後5倍(4万5000円)くらいまで増えることはありえますか? あるでしょう。 じゃあ10倍(9万円)くらいまで増えることは?ひょっとしたらあるかもしれませんね。

こう考えると、米国は衰退する一方であり、中国はこれからまだまだ成長すると予想できる。 ロシア政府は米国と中国、どっちを本当に怖れるべきなのでしょうか?もう答えはわかりますね。

▼米台VS中国戦争におけるロシアの立場

ロシアの戦略を書いておきましょう。 これは、RPE読者なら4年くらい前から知っている。目標は、 米国の一極支配をぶち壊し、多極世界を構築する。そして、ロシアがその一極になること 戦略は、

1、欧米には石油を、米国と対立する中東イスラムには武器を、中国には武 器と石油を売って大儲けする
2、戦いには参加せず静観。戦争している国は弱体化し、ロシアの国際的地 位は相対的に高まる
3、国連安保理を使って米国の戦争に反対する。そして、米国を悪の帝国に していく ということはね、ロシアは、米・台VS中国の戦争に参加しないということなの です。

もちろん武器や石油は売りますよね。 儲かりますから。 この戦争というのは、ロシアにとって非常に都合がいい。だって、現在の覇権国家と覇権国家候補が戦争をするわけですから。 どっちが勝っても負けても、双方疲弊することは間違いありません。すると、ロシアの地位は相対的に上がることになるのです。

▼ロシアを取り込む重要性

ロシアは、米・台VS中国戦争時も儲けを追求します。 その時、東シベリア〜中国パイプラインが出来ていたとしましょう。儲けを追求するロシアは、決して中国への原油供給を止めないでしょう。

しかし、東シベリア〜極東ナホトカパイプラインが出来ていた場合。日本が「倍の値段で買い取るから、中国への供給を止めてくれ!」と頼めば、 儲けを追求するロシアは中国への供給を止めてくれるかもしれません。 上にも書いたとおり、ロシアは「中国が強力になること」を怖れていますしね。

原油が無くては、戦争を戦うことはできないのです。 そんなわけで、東シベリア〜ナホトカパイプラインと言うのは、日本の国家戦略上非常に重要なのです。 (日本が原油の90%近くを中東に依存しているということももちろんありますが。。)

プーチンさんは今回の訪中時も、東シベリア〜中国パイプラインよりもナホトカルートを優先するとしています。 日本政府は最近また、「領土問題が最優先」などと言っていますが、国民の安全を考えればパイプラインを先に建設するのが上策。

え? 「米国政府が邪魔するんです!」 わかります。 米国は日ロが接近することを快く思わない。 ここは、きっちり説明しないといけない部分です。 つまり、米国政府に、「ロシアからの原油供給を止めれば、中国は戦えません。 これは、日本の利益であると同時に、あなたの国の利益でもあるのですよ!」 ってね。 ブッシュ「オウ マイガッ!メイビー、ユ〜ア〜ライト」

▼第2幕後

中東戦争が終わり、北朝鮮、中国との戦争が終わり、米国が勝っても負 けても、時流は動いていきます。英国は、第1次第2次大戦に勝利しましたが、覇権国家の地位は維持で きませんでした。そして、世界中の植民地を失った。

米国も同じ。 米ドルは基軸通貨でなくなり、ユーロがその地位を奪うでしょう。 世界経済の構造(世界が作り米国が買う)が崩壊することで、世界は一 時期不況に陥る。

米国は、ソ連崩壊後のロシアと同様「ただの大国」になり、新たな歴史が スタートします。 その時日本は、真の独立国家になるでしょう。 (ソ連崩壊後、ロシアの天領(=ロシア以外の旧ソ連14共和国)が独立を 果たしたように。。)

その日まで日本政府は、少なくとも日本が焼け野原にならないよう、賢く 外交を展開していく必要があります。その為に今回RPEが提案しているのは、

1、米幕府の天領日本は、米国に引っ付いていく(しか選択肢がない)
2、常任理事国になると、国連公認の犯罪国家になるからならない方がいい
3、憲法9条を改正すると、中東戦争時に多くの犠牲者が出るため、改正はこ の戦争が終わるまで待つべき
4、中東戦争時は、米国にブーブー言われても、イラクの時と同様の対応を取 る
5、ロシアとの友好を深め、中VS台・米日戦争勃発前に、中国への原油供給 を止めるよう工作をすすめる(その為には、東シベリア〜中国パイプラインではなく、東シベリア〜ナホトカパイプラインを建設しておくことが絶対必要) となります。

多くの日本の政治家も一般人もおそらく自覚していないと思うのですが、これ から10年間くらいは、第2次大戦直前くらいに難しい時期です。 間違った一歩が取り返しのつかない結果を生む可能性がある。

第2次大戦後、日本は(米国の天領なので)外交を考えることを一切やめてしまいました。 しかし、今は目を覚まして、自分の国のことは自分で考えるときが来ているのです。
(おわり)


(私のコメント)
昨日の「朝から生テレビ」を見て感じたことは、国会議員や外交評論家の諸先生も米中からの視線を脱する事が出来ず、ロシアやヨーロッパからの視点が欠けている。ブッシュ当選でアメリカは中東戦争にのめり込んで行くだろう。それはアメリカ国民自ら選んだ選択であり、ハルマゲドンまで突き進むことだろう。

アメリカのキリスト教の福音派はキリストの再臨を信じ、そのためには最終戦争を中東で起こす事が使命と考えているからだ。日本人やヨーロッパ人から考えればアメリカ人は狂っているとしか思えないのですが、ブッシュを選んだ州を見れば福音派の地盤ばかりだ。

ロシアとしては裏からイランをけしかけて、アメリカを中東戦争に引きずり込む事が戦略となる。だからプーチン大統領はブッシュを支持した。フランスやドイツもアメリカが中東戦争で金をじゃんじゃん使ってくれれば自分達の利益になると考えているだろう。出来ることならアメリカに10年でも20年でも戦争をしてもらえば、アメリカの没落は早くなる。

日本はどうしたらよいか?岡崎久彦氏たちは「アメリカについて行け」と言うことになるのでしょうが、イラクへ自衛隊を派遣したのがまずかった。今となっては引くに引けない状況になってしまった。日本としては憲法を口実にぬらりくらりとアメリカの要求をかわしながら行くのがベストなのでしょう。

日本としては憲法を改正して自主防衛といっても核がなければあまり意味がないので、アメリカにイギリス並みの核装備を認めてくれればアメリカに協力してもいいよ位の駆け引きは必要だ。問題は日本国民に憲法を改正して核を持つ覚悟があるかということですが、アメリカとしては中国を押さえるという意味で、日本に要求してくる時があるだろう。

米英の戦略として日本は明治維新の頃の戦略と変わらず、ロシアと中国の押さえとして必要な存在だ。でないとロシアや中国が太平洋に進出してきてアメリカは西海岸まで撤退を余儀なくされるからだ。つまりアメリカにとってはイギリスと日本が最終防衛ラインであり、その同盟関係が終わればアメリカは普通の国に成り下がる。

ところが日本の政治家達はアメリカの植民地根性が染み付いてしまい、軍事と外交はアメリカに丸投げの癖が付いてしまった。アメリカ自身が足元がふらついてきたのに日本に寄りかかられてはアメリカも迷惑だろう。だからこそアメリカは日本に常任理事国の話しをもちかけたり、パウエル長官が憲法改正の話までしだしたのだ。

わけがわからないのがアメリカのクリントン外交である。ソ連が崩壊したにもかかわらず中国を戦略的パートナーと呼び、同盟国の日本を弱体化させた。わたしが反米の思想を持ったのもクリントン・ルービンの対アジア金融政策が原因だ。ブッシュになってもいまだに日本に対して不良債権の処理を迫っている。中国をこれ以上強化してアジア諸国が中国へ靡いてしまえば困るのはアメリカ自身だ。

ロシアのプーチンからしてみれば、有り余るほどの国土と資源を持ちながら、資本と技術がないために、中国からも遅れをとり経済的に取り残されている。日本は資本も技術ももてあましているのに資源がない。にもかかわらず日露の交流がほとんどないのは北方領土のせいなのですが、これもロシアのほうから話を持ちかけてくるまで気長に待てばいい。

このように考えてみれば大きく変えなければならないのは日本の外交・国防政策で、日本国民の外交防衛意識だ。ところが国民は東京裁判史観を植え付けられて、外交防衛意識がまるでなくなってしまった。国防を考えることすらいけないとする教育が施された。アメリカからすればポチ保守の日本人より、私のような自主防衛核武装の民族主義派の日本人のほうが頼りになるのではないかと思う。

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