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ファルージャの救急医からの電話:Faizaさんウェブログ (Falluja, April 2004 - the book
http://www.asyura2.com/0411/war62/msg/877.html
投稿者 Kotetu 日時 2004 年 11 月 10 日 13:45:02:yWKbgBUfNLcrc
 

Falluja, April 2004 - the book
現代企画室刊の書籍『ファルージャ 2004年4月』を引き継ぐ形で,同書共訳者2名が
ファルージャおよびイラクについてのニュースなどを日本語で紹介しています。
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ファルージャの救急医からの電話:Faizaさんウェブログ
Faizaさんのウェブログ(長い!)から,ごくごく一部だけ,ファルージャに関係のある部分だけ,とりあえず。

Tuesday, November 09, 2004
http://afamilyinbaghdad.blogspot.com/
2004_11_07_afamilyinbaghdad_archive.html
#109999110477515827

Sunday, October 31th, 2004

……

2日前,ファルージャの救急医が電話をしてきました。

医師:あの,おうかがいしたいことがあるんですが。
私: 何でしょう。
医師:私の携帯電話の番号をアメリカの人に伝えた人がいるようなのですが・・・

私は横にいたハリードに訊きました。ハリードはうなづいて「ああ,僕が教えた」と言いました。

私: どうなさいました? 誰かがあなたに電話を?
医師:私にインタビューをしたいというグループがあるんですよ,電話かネットで。
私: あら,それはあなたをお助けしたいと考えているアメリカの人たちのグループですね。あなたの考えを聞いて,それがアメリカの人たちに伝わるように……
医師:お願いですよ,あなたはここの混乱した状況をご存知ない……私がアメリカ人とつながりがあるってわかったら,ここで話してる内容は彼らにはわからないんですよ。私は傷つけられます……彼らにはわからないし区別もできない……私の状況,おわかりでしょうか?

私は笑って言いました。「ええ……わかります。」

医師:どうかそのグループに,私に電話しないようにと伝えてください…… 。
私: 悲しいことですわね,こんな状況ではどうしても縮こまって否定的にならざるをえない……。
医師:申し訳ない……そろそろ切ります。聞こえてます? 米軍の空襲がちょうど始まりました。では失礼します。

医師は電話を切りました。

この電話は,日没の断食あけと晩のお祈りの直前にありました。それなのに,あちらでは空襲が……。

心臓が痛みました……アメリカの人にこう言われたのを思い出します。「あなたがたの同胞に訊いてごらんなさい。私たちのためにアメリカが犠牲になるのが相当なのか?と。」

私は笑ってうなづきました。私たちと彼らの間には断絶がある……彼らはこの状況をまったく違った目で見ている。自分たちが正しいのだと考えて。

そして,私たちが状況を説明しようとすると,腹を立てる……。

かつて連絡を取り合っていた友人のことを思い出しました。ボストンの人でした。あるひ私は占領軍によって壊された壁の写真を入れました。その壁は,空港通りで住宅街を仕切っていたものです。

あの壁を壊したことはもちろん住民にとっては悲惨な結果となりました。レジスタンスの軍の車列に対する作戦が激化していて,壁が住民たちを守ってくれていたのに……。

このアメリカ人は私にメールをくれました。こんなナイーヴなことを言っていました。「まあ,でもいいじゃない。いつも明るい面を見なきゃ……何も植わってない土地がいっぱいあるじゃないの,だからお野菜とか綺麗なお花とかを植えればどうかしら,お庭にあるようなものを。」

ただもうびっくりして,大爆笑でした。この人には,このエリアには地雷がたくさん埋まっているかもしれないなんてことは考えつかない。レジスタンスからも米軍からも常に銃撃がある可能性があることも。つまり,ここは死の野原。家庭菜園なんかできる場所ではない。

どうやって説明すればいいのかしら。彼女にわかるようにするにはどうすれば?

ここでの現実とその詳しいことを知らない人は,遠い夢の中でさまよう……彼らを,そして私たちを破壊するかもしれない夢の中を。

私たちに起きているのはこういうことではないのかしら? 私たちの現実と,アメリカ人があっちで考えていることの間には大きな穴がある……。

Translated by May/ Baghdad (from Arabic to English)
*translated by: nofrills (from English to Japanese)
# posted by faiza @ 1:04 PM

10月30日にFaizaがこれをアラビア語で書いたときは,11月9日に英訳が上がってポストされたときとは,バグダードの状況は多少違っていたかもしれません。違っていないのかもしれません。決定的に違うのは,「政府」が戒厳令を出したこと。

とにかく,FaizaとAzzamとKhalidとMayと,彼らの知る人たち全員の安全を,祈ります。

祈ることしか,できないのです。いつか,私たちは会って一緒にお茶を飲むのだから,と。

私は,無力です。

投稿者:いけだ

http://teanotwar.blogtribe.org/entry-64cfe022409174d966f916f0f834c289.html

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