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「香田さん遺体誤報処分」共同通信に米御用報道の実績
http://www.asyura2.com/0411/war62/msg/934.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 11 月 10 日 22:36:00:CjMHiEP28ibKM
 

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『亜空間通信』887号(2004/11/10)
【「香田さん遺体誤報処分」共同通信にさらに重大なユーゴ戦争ラチャク村民虐殺米御用報道の実績】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
 
 共同通信が香田さん遺体誤報の社内処分に踏み切ったのは、同業の読売新聞などからの批判もあり、日本人の「民族的」関心が高かったからである。
 
 しかし、共同通信には、国際的に見ると、さらに重大な、ユーゴ戦争の空爆の口実となったラチャク村民「虐殺」に関する米御用報道の実績がある。
 
 この際、この件でのわが特集記事の要点を示し、共同通信の反省を求める。以下は、わが特集の抜粋である。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/yugo.html
ユーゴ戦争  報道批判特集
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/945.html
日経:USA Today花形記者がセルビア人の大量虐殺捏造で辞職のNYT原文
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/945.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 1 月 19 日 20:42:42:CjMHiEP28ibKM

日経の本日夕刊に囲み記事、見出しは、「米紙USAトゥデー記事ねつ造疑惑浮上」「記者が自主退職」、ただし、「ねつ造は否定」の見出しなれど、ニューヨークタイムズには詳しい記事あり。

長期にわたる同僚の疑いが、つぎつぎに立証された模様である。どこかの国の新聞でも、ヴェトナム戦争の連載記事、「戦場の村」などで、名をはせた著名記者がいたっけが。最初から、でっち上げしてる
と、多くの同僚、同業者の間では、評判だったのに、新聞社は重宝してた。

今でも、週刊金曜日とかのインチキ雑誌の経営者として、読者を騙し続けている。明日は、彼が被告の講談社、ヴューズ「正義を売る商店、朝日新聞」連載記事への誹謗中傷事件の判決が下る予定だが、馬鹿馬鹿しくて、法廷に行く気も起きない。

別途、南京攻略戦の毎日新聞(当時は東京二日日新聞)の百人斬り競争でっち上げ記事をも、さらに残酷にでっち上げて、これでも被告になっている「本蛇蝎一」のことである。

おい、この破落戸、言論詐欺師、アメリカにも、でっち上げ破落戸記者の仲間が、またが増えて、おい、嬉しいだろ!
これでもまだまだ、米日大手メディアに騙され続ける読者、視聴者が絶えないのだから、マス「ゴミ」商売は、繁盛、繁盛、「浜の真砂が尽きるとも、世に、でっち上げ記者の種は尽きまじ」

http://www.nytimes.com/2004/01/19/business/media/19kelley.html?8dpc

January 19, 2004

Ascent of USA Today Reporter Stumbled on Colleagues' Doubts
By JACQUES STEINBERG

http://www.jca.apc.org/~altmedka/yugo-small.html
緊急ユーゴ特集:縮小総合リンク
http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-17-onk.html
好戦報道を疑う温故知新「3題話」
(その1)『徒然草』第73段
 世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くは皆虚言(そらごと)なり。あるにも過ぎて人は物を言ひなすに、まして、年月過ぎ、境も隔たりぬれば、言ひたきままに語りなして、筆にも書きとどめぬれば、やがて又定まりぬ。道々の物の上手のいみじき事など、かたくななる人の、その道知らぬは、そぞろに神のごとくに言へども、道知れる人は更に信もおこさず。音に聞くと見る時とは、何事もかはるものなり。

 かつあらはるるをも顧みず、口にまがせて言ひ散らすは、やがて浮きたることと聞ゆ。又、我も誠しからずは思ひながら、人の言ひしままに、鼻のほどおごめきて言ふは、その人のそらごとにはあらず。げにげにしく、ところどころうちおぼめき、よく知らぬよしして、さりながら、つまづまあはせて語るそらごとは、おそろしき事なり。我がため面目あるやうに言はれぬるぞらごとは、人いたくあらがはず。皆人の興ずる虚言は、ひとり、「さもなかりしものを」と言はんも詮なくて、聞きゐたるほどに、証人にさへなされて、いとど定まりぬべし。

 とにもかくにも、そらごと多き世なり。ただ、常にある、めづらしからぬ事のままに心得たらん、よろづ違ふべからず。下ざまの人の物語は、耳おどろく事のみあり。よき人は怪しき事を語らず。

 かくはいへど、仏神の奇特、権者の伝記、さのみ信ぜざるべきにもあらず。これは、世俗の虚言をねんごろに信じたるもをこがましく、「よもあらじ」など言ふも詮なければ、大方はまことしくあひしらひて、偏(ひとへ)に信ぜず、また疑ひ嘲るべからず。

(同書の現代訳)
 世間で語り伝えていることは、真実のことはおもしろくないのであろうか、たいていのことは、みな嘘偽りである。事実よりも以上に、人は物事をことさら大げさに言うものであるうえに、まして年月もたって、場所も隔ってしまえば、言いたいほうだいに作り話をして、文字にまで書きとめてしまえば、そのまま定説になってしまう。それぞれの専門の方面での芸道に達した人の、すぐれていることなどを、道理をわきまえないで、その道を知らない人は、むやみやたらに、神のように言うけれども、その道を知っている人は、まるで信仰する気もおこさない。噂に聞くのと目で見るときとは、何事でも違うものである。

 語っているはしから、一方ではすぐばれてしまうのもかまわず、口からでまかせに言いちらすのは、すぐに根のないこととわかる。また、自分も真実らしくないとは思いながら、人の言ったとおりに、鼻のあたりをぴくぴくさせて得意げに話すのは、その人の作った嘘ではない。いかにももっともらしく、ところどころぼかして、よく知らないふりをして、ぞれでもつじつまを合せて語る嘘偽りは、恐ろしいことである。自分のために名誉になるように言われてしまった嘘には、人はあまり争わない。誰もかれもがおもしろがる嘘は、自分だけが、「そうでもなかったのに」と言ってみたところで、しかたがないので、聞いているうちに、その話の証人にさえされて、いよいよ定説になってしまうだろう。

 いずれにしても、嘘偽りの多い世の中である。ただ、普通にある珍しくないことと同様に、受け取っておいたならば、万事まちがいないはずである。下々の人間の話は、聞いて驚くようなことばかりだ。教養あるりっぱな人は異常なことは語らないものである。

 こうは言っても、仏や神の霊験、また仏・菩薩が姿を変えて、仮にこの世に現れた権者(ごんじゃ)の伝記などは、そう一概に信じてはならないというわけでもない。こういう事柄は、世間の嘘偽りを、心の底から信じているのも、ばからしいし、「まさか、そんなことはあるまい」などと言っても、かいのないことであるから、だいたいは真実のこととして応対しておいて、いちずに信したり、また疑って、ばかにしてはならないものである。(以上、小学館『新編日本古典文学全集』1995, p.139-140)

http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-25-nif.html
Racak検証(9):共同通信「ラチャク村」事件配信状況
 既報のごとく、NATO及び大手メディアを戦犯として告発する本誌編集部の真正面からの電話取材に応じて、共同通信外信部デスクから、下記のような「ラチャク村」事件関係の配信状況がファックスで送られてきました。ただし、入力のためのデジタル化は、ワープロやスキャナー読み込みによるものではなく、友人の協力により、有料で、niftyのデータベースから、同じ文面の記事を、6月14日に取り寄せて貰い、mailで転送して貰ったものです。

 本誌への掲載は、商業目的ではないばかりか、いわば国際的な戦犯裁判の証拠の扱いですから、データベースの事務的情報を削除し、日付け順に並べ替え、漢数字をアラビア数字に直す以外は、前後の矛盾や記者の錯誤と思われる部分も、すべてそのままにして、配信記事の全文を入力します。なお、事件当時、日本の大手新聞・通信社で現地に記者を送っていたのは、共同通信だけでした。これまでに入力した他紙の報道を見れば一目瞭然のように、近いところでも「ウィーン発」「ローマ発」などで、すべてNATO側情報です。

 日本の大手メディアは、すべて、共同通信の加盟社であり、以下の記事は、すべて配信されていただけでなく、niftyのデータベースでも、すべて常時検索できたのですから、結果責任として、以下に含まれる「疑惑情報」や「ユーゴ当局発表」を握り潰し、報道せず、NATO寄りの「ユーゴ悪玉説」を報道し続けてきた大手メディアには、NATOによる「民族浄化」をキーワードとする戦時プロパガンダと、日本政府の憲法違反の「空爆ご理解申し上げ」追随外交に積極的に協力した戦争犯罪を問わなければなりません。

◎検証団員が銃撃され負傷/コソボ、解放軍の15人死亡
/999.01.15
【ベオグラード15日共同】ユーゴスラビア連邦コソボ自治州に展開中の欧州安保協力機構(OSCE)合意検証団スポークスマンによると、コソボ西部デチャニ付近で15日、検証団メンバー2人が何者かに銃撃され負傷した。同メンバーが銃撃により負傷したのは初めて。

 けがの程度は不明だが、命にかかわるものではないという。2人の国籍や銃撃時の状況などは不明。

 一方、南部ラチャクでは同日、セルビア治安部隊とアルバニア系住民武装組織「コソボ解放軍」が交戦。セルビア当局側の広報機関メディアセンターによると、解放軍メンバー少なくとも15人が死亡した。昨年12月末の北部での戦闘以来、多数の死者。

 昨年10月のユーゴ大統領と米大統領特使との合意以来、コソボにはこれまで約7百人の検証団が展開しているが、非武装のため、その安全に対する懸念がかねてより指摘されていた。

◎アルバニア系の40遺体発見/セルビア当局が虐殺か
/999.01.16
【ベオグラード16日共同】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州南部ラチャクで16日、14日から15日にかけて殺害されたとみられるアルバニア系住民の約40遺体が見つかった。欧州安保協力機構(OSCE)合意検証団は、セルビア当局による虐殺の可能性もあるとして調査を始めた。

 虐殺が事実とすれば、北大西洋条約機構(NATO)加盟国が一斉に反発を強めるのは必至で、コソボ紛争への軍事介入の姿勢を再び強める可能性がある。

 昨年10月のユーゴ大統領と米大統領特使との停戦合意以来最多の死者で、セルビア側と住民武装組織「コソボ解放軍」との今後の戦闘本格化も避けられない状況。

 犠牲者は全員が男性とみられ、12歳の少年や74歳の老人もいた。頭部や首に銃撃を受けていたほか、首を切断されたり、目をえぐられたものもあった。解放軍の制服は着ていなかった。住民は「犠牲者はセルビア警察に連行された後、処刑された」と証言している。

 現場を視察したウォーカー検証団長は「現場で処刑されたもようだ」と述べた。

 一方、解放軍は殺害されたのは解放軍メンバー八人を含む46人としている。

 ラチャクなどでは、セルビア治安部隊と解放軍との交戦で15日、解放軍メンバー少なくとも15人が死亡した。

 昨年9月にも、コソボ中部でセルビア当局に虐殺されたとみられる住民計30人の遺体が見つかったことを契機に、NATOは強硬姿勢を強め、ユーゴ空爆の危機が高まった。

◎コソボの虐殺現場で戦闘/ユーゴ軍部隊も導入か
1999.01.17
【ラチャク(ユーゴスラビア)17日共同】セルビア治安部隊に虐殺されたとみられるアルバニア系住民45遺体が見つかったユーゴスラビア・コソボ自治州南部ラチャクで17日、治安部隊とアルバニア系住民武装組織「コソボ解放軍」の戦闘が始まった。

 ロイター通信によると、治安部隊はユーゴ軍の現地派遣を要請。ラチャクから約1キロ離れたシュティムリエで、ユーゴ軍兵士を乗せたトラック1台と装甲車1台、治安部隊の装甲車4台がラチャクへ向かうのが目撃された。

 セルビア当局筋によると、戦闘は遺体を調査に来たセルビア側の専門家と警察官に、コソボ解放軍が発砲して発生。双方が迫撃砲や機関銃を撃ち合った。死傷者数は不明。

 戦闘により、欧州安保協力機構(OSCE)検証団や犠牲者の遺族、記者らがラチャクから避難した。

◎NATO総長が虐殺を非難
1999.01.17
【ブリュッセル16日共同】北大西洋条約機構(NATO)のソラナ事務総長は16日、ユーゴスラビア連邦コソボ自治州ラチャクでアルバニア系住民の多数の遺体が見つかった事件は「故意に行われた無分別な住民虐殺」であると激しく非難、最大級の「怒りと嫌悪感」を表明した。

 事務総長はまた「NATOはコソボでの戦闘再発や住民弾圧を容認しない」とし、紛争当事者双方が敵対行動を直ちに停止するよう要求。特にユーゴ政府軍に対し、事態沈静化のための措置を取るよう求めた。

◎「緊急ルポ」迫撃砲響くゴーストタウン
1999.01.18
住民虐殺現場で激しい戦闘
【ラチャク(コソボ自治州)17日共同】アルバニア系住民が虐殺されたとされるユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州南部ラチャクでは、事件から一夜明けた17日、葬儀も終わらないうちにセルビア治安部隊とアルバニア系住民武装組織「コソボ解放軍」が激しい戦闘を始めた。

 ラチャクの隣町シュティムリエ。欧州安保協力機構合意検証団や報道陣の車が、ラチャクへ向かう道路で、戦闘が終わるのを待っている。

 ラチャクからはひっきりなしに銃声。治安部隊員数人が民家の壁に隠れ、銃声の聞こえる方をのぞく。記者らが近づくと「近づくな。ウチカ(解放軍の略称)はマスコミも撃ってくる」と怒鳴った。

 治安部隊が移動したすきに、車でラチャクに向かう。戦闘で破壊され焼け焦げた家が目につく。住民はすべて避難。昼間というのに人の姿は見えず、ゴーストタウンのようだ。

 「あれが虐殺遺体が安置されているモスク。あそこから解放軍が銃撃している」と同行したアルバニア人通訳が丘の上を指さす。遺族もすべて逃げ出したという。説明によると、今回の戦闘は、虐殺の証拠である遺体を回収しようと攻撃してきたセルビア側に対し、解放軍が反撃して始まった。

 「パパパパ」と機関銃の銃声が断続的に響く。突然「ドーン」という大きな音。「迫撃砲だ」。思わず車の陰に隠れ、息を潜めた。

 帰り道、人けのない村に唯一、10人近い男女がたむろしている施設を見つけた。高い塀に囲まれ、有刺鉄線が張り巡らされている。精神障害者の収容施設。銃声を恐れる様子もなく、数人がこちらに近づき、何かをつぶやいていた。

◎コソボ北部で新たな攻撃か/南部の戦闘は周辺に拡大
1999.01.18
【ラチャク(ユーゴスラビア)17日共同】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国のコソボ紛争で、ユーゴ軍とセルビア治安部隊は17日、先月末にアルバニア系住民のコソボ解放軍との戦闘があった北部ポドゥエボ周辺に、戦車や装甲車を集結し始めた。解放軍への新たな攻撃の準備の可能性がある。

 また、虐殺されたとみられる住民45遺体が見つかった南部ラチャクの戦闘は17日午後、周辺の村にも拡大。治安部隊と解放軍が迫撃砲や機関銃を激しく撃ち合った。

 ラチャクの事態についてセルビア共和国のシェシェリ副首相は同日、州都プリシュティナで記者会見し、虐殺があったことを否定し「米国、英国は解放軍を支援している」と非難した。

 一方、旧ユーゴ国際戦犯法廷のアーバー主任検察官は18日、コソボに隣接するマケドニアに到着。虐殺事件調査のためコソボに向かう予定だが、ユーゴ政府が入国を認めない可能性もある。

「ルポ」虐殺の惨状まざまざ/42遺体安置のモスク
1999.01.19
 ユーゴスラビア連邦コソボ自治州南部ラチャクでアルバニア系住民45人が虐殺されたとされる事件で、記者は18日朝、42遺体が一時安置されていたラチャクのモスクを訪れた。

 遺体は同日夜、遺体を守ろうとするアルバニア系住民武装組織「コソボ解放軍」とセルビア側との激しい戦闘の末に、政府が管轄するプリシュティナの病院に移されており、その直前の訪問だった。

 叔父を殺害されたという男性の案内でモスクに入る。前日までいた遺族は、セルビア治安部隊とコソボ解放軍の戦闘で避難、残っているのはこの男性だけだという。

 遺体は顔にタオルをかけられ、整然と安置されている。寒さが厳しく腐臭はまだない。死後硬直で四肢は曲がり、肌も血の気はなく真っ白。男性が「セルビアのテロリストの仕業だ」と言いながら、タオルを取り、1人ひとりの顔を見せてくれた。

 多くが頭や首筋に銃創があり、至近距離から狙って撃たれたことがはっきり分かる。顔の中央を撃たれた男性は、親兄弟でも見分けがつかない状態だ。

 目をくりぬかれた者。頭が半分つぶされた者。記者のカメラを持つ手が震えてくる。口を半分開けた若い女性が、うつろな目でこちらを見ている。

 セルビア当局は「死んだのは解放軍メンバー」としているが、解放軍の制服を着ているは1人もいない。服に付いた血痕と泥からみて、殺害後に衣服を替えたとのセルビア側の主張も疑わしい。

 こうしている間にも、機関銃の音が頻繁に聞こえる。突然「ドーン」と大音響。迫撃砲が至近距離に着弾、記者らは急いでモスクを離れた。(ラチャク共同=太田清)

◎コソボ虐殺現場の戦闘続く
1999.01.19
【ラチャク(ユーゴスラビア)19日共同】アルバニア系住民45人が虐殺されたユーゴスラビア連邦コソボ自治州南部ラチャク周辺では19日も、セルビア治安部隊と住民武装組織「コソボ解放軍」が激しい戦闘を続け、治安部隊の1人が死亡、1人が負傷した。

 国連難民高等弁務官事務所IUNHCR)によると、ラチャク周辺の戦闘でこれまでに、約5千人が住居を追われ、うち約千人が避難場所を見つけられず、厳しい寒さの中で屋外で生活を余儀なくされている。

◎セルビアが虐殺遺体を移送
1999.01.19
【プリシュティナ(ユーゴスラビア)18日共同】ユーゴスラビア連邦コソボ自治州プリシュティナ地裁のマリンコビッチ判事は18日、ユーゴの独立系テレビを通じた声明で、セルビア政府調査チームが同日夜までに、虐殺されたとされるアルバニア系住民の遺体を安置場所のコソボ南部ラチャクのモスクから、政府が管理するプリシュティナの病院に移送したことを明らかにした。

 ラチャクでは、遺体を守ろうとする住民武装組織「コソボ解放軍」と、遺体を回収し自分たちで死因などを調べようとするセルビア側との間で激しい戦闘が続いていた。

 同判事は今後、病院で解剖などを行うとしているが、何体の遺体を移送したのかは不明。

◎住民5300人が避難
1999.01.21
【ジュネーブ21日ロイター=共同】ユーゴスラビア連邦コソボ自治州で起きたアルバニア系住民の大量虐殺に関連して、緒方貞子・国連難民高等弁務官は21日、虐殺があったコソボ南部ラチャク周辺から住民約5300人が避難したとの推計を明らかにした。

 緒方氏は声明で、コソボでの停戦を呼び掛ける一方で、同地に展開している欧州安保協力機構(OSCE)合意検証団は住民を危険な地域から離れさせるのに「不可欠なパートナーだ」と言明。さらに「女性や子供、戦闘で家族を失った人などは、強い恐れを抱いており、これ以上の犠牲者が出る前に移動させ、落ち着く場所を提供せねばならない」と述べた。

◎独仏がセルビア当局に圧力
1999.01.21
【パリ20日共同】フランス訪問中のフィッシャー・ドイツ外相は20日、ベドリヌ・フランス外相とユーゴスラビア連邦セルビア共和国のコソボ自治州情勢について会談、両者は武力行使を含む「すべての選択肢が残っている」と述べ、セルビア当局へ圧力をかけた。

 フィッシャー外相は、コソボ自治州南部のラチャクで発生したアルバニア系住民虐殺事件の首謀者らが、既に特定されていることを示唆、逮捕と訴追の必要性を強調した。

 また、ユーゴ側から国外退去を命じられたウォーカー欧州安保協力機構(OSCE)合意検証団長については、コソボ自治州内にとどまり、任務を継続できるよう強く要求した。

◎電話傍受で隠ぺい工作確認/セルビア部隊の住民虐殺
1999.01.28
【ワシントン28日共同】28日付の米紙ワシントン・ポストは、ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州で起きたアルバニア系住民虐殺事件は、セルビア政府高官の指示で実行された後、組織的な隠ぺい工作が行われたことが西側諸国の電話傍受で確認されていたと報じた。

 同紙が電話傍受担当者に近い筋の話として報じたところでは、セルビア治安部隊兵士3人が自治州南部ラチャク付近で殺害されたのに怒った政府高官が15日、徹底的なゲリラ掃討作戦の展開を指示。

 住民に多数の犠牲者を出し国際世論の反発が強まるのを恐れた連邦政府のシャイノビッチ副首相は、治安部隊司令官に、遺体を部隊との戦闘で死亡したゲリラに見えるよう偽装工作を命じたという。

 副首相はコソボ問題の最高責任者で、ミロシェビッチ大統領に状況を報告する立場にあり、西側諸国との交渉でも連邦を代表している。

◎コソボで住民の24遺体発見
1999.01.29
【ベオグラード29日共同】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州に展開中の欧州安保協力機構(OSCE)合意検証団は29日、コソボ西部ロゴボでアルバニア系住民の遺体24体を発見した。

 1月16日に発覚した南部ラチャクの住民45人の虐殺事件以降、紛争に伴う最大の死者となった。

 セルビア当局は、死体は戦闘で死亡した住民武装組織「コソボ解放軍」関係者のものとしているが、検証団によると、遺体の大部分は解放軍の制服を着ておらず、一般住民の可能性もある。

 コソボのアルバニア語紙編集長スロイ氏もロイター通信に対し、セルビア治安部隊が、マイクロバスで現場を通りかかった一般住民を射殺したと述べた。

 一方、セルビア当局によると、ロゴボを訪れたセルビア警官に対し、解放軍が発砲し、警察官1人が死亡。警察は解放軍が隠れているとみられる建物に一斉に反撃を加えたという。

◎ユーゴは交渉参加の見通し
1999.01.31
【ベオグラード31日共同】ユーゴスラビア・コソボ自治州に展開中の欧州安保協力機構( OSCE)合意検証団のウォーカー団長は31日放送の英BBCテレビのインタビューで、ミロシェビッチ・ユーゴ大統領が、コソボ紛争和平交渉へユーゴ政府代表の参加を認めるとの見通しを示した。

 ミロシェビッチ大統領は、30日のクック英外相との会談で、旧ユーゴ問題連絡調整グループが提案した和平交渉に参加するかどうかについて、数日中に回答するとしている。

 同団長はまた、コソボ南部ラチャクでのアルバニア系住民虐殺事件について、「(セルビア治安部隊による虐殺との)私の主張は、完全に正確だ」と述べた。

◎犠牲者埋葬に1万人参列
1999.02.11
【ラチャク(ユーゴスラビア)11日ロイター=共同】今年1月にアルバニア系住民の虐殺事件が起きたユーゴスラビア連邦コソボ自治州ラチャクに11日、遅れていた犠牲者40人の遺体埋葬のため、約1万人のアルバニア系住民が詰め掛けた。

 遺体はセルビア当局の意向に逆らって、ラチャク近くの新しい墓地に埋葬される予定。参列者らは村のイスラム寺院で、遺体に最後の別れを告げた。セルビア警察の妨害はなく、村の外れ約2キロに設置された検問所が目につくだけだった。

◎虐殺でないと報告書発表/ラチャク事件でセルビア側
1999.03.10
【ベオグラード10日共同】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州南部のラチャクで1月、多数のアルバニア系住民の遺体が見つかった事件を調べていたセルビア側の主任検事は10日、事件は虐殺でなく、セルビア警察官との銃撃戦によるものだとの報告書を発表した。

 一方、フィンランドの法医学専門家らによる欧州連合(EU)調査団は17日、独自の調査結果を発表する予定で、セルビア側の発表と異なる内容となる可能性がある。

 事件については、コソボに展開中の欧州安保協力機構(OSCE)合意検証団ウォーカー団長が既に「治安部隊による虐殺」と断定。欧米が反発を強めたことで、2月のコソボ和平交渉開始のきっかけとなった。

 セルビア側の報告書は、40遺体のうち37遺体から、銃を撃ったことを示す化学物質が見つかったほか、すべての遺体の傷が、処刑の際にみられる至近距離のものではなかったと指摘。

 当時、警官殺害事件の捜査に来ていたセルビア警察官が、攻撃を受けたため住民を射殺したと断定し、警察官の行為は正当だったとしている。

◎「EU調査団が虐殺否定」/ユーゴ政府系紙/和平交渉
1999.03.16
【ベオグラード16日共同】16日付のユーゴスラビアの政府系紙ポリティカは、コソボ自治州南部ラチャクで1月、多数のアルバニア系住民の遺体が見つかった事件を調べていた欧州連合(EU)調査団が、事件は虐殺でなく、セルビア警察官との銃撃戦によるものだとの報告書をまとめた、と伝えた。

 報告書は、遺体から銃を撃ったことを示す化学物質が見つかったことなどを根拠としているという。同調査団は17日、州都プリシュティナで報告書を発表する。

 事件については、コソボに展開している欧州安保協力機構(OSCE)合意検証団のウォーカー団長が「セルビア治安部隊による虐殺」と断定。コソボ和平交渉開始のきっかけとなった。

◎ユーゴの虐殺と断定できず/EUが最終調査結果
1999.03.17
【ベオグラード17日共同】ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州南部ラチャクで一月、多数のアルバニア系住民の遺体が見つかった事件を調べていたフィンランドの法医学専門家らから成る欧州連合(EU)調査団は17日、州都プリシュティナで、ユーゴ側の虐殺かどうかを断定できなかったとする最終調査結果を発表した。

 会見したランタ調査団長は「事件は人道に反する罪だ」としながらも、殺害状況や加害者について、今回の調査で解明できず、適当な司法機関によるさらなる調査を待つべきだと述べた。

 事件については、コソボに展開中の欧州安保協力機構(OSCE)合意検証団のウォーカー団長が「セルビア治安部隊による虐殺」と断定。欧米の反ユーゴ感情が強まり、2月にコソボ和平交渉が始まるきっかけとなった。

 一方ユーゴ側は、遺体は住民武装組織「コソボ解放軍」メンバーらで、セルビア警察との銃撃戦で死亡したと主張。ウォーカー団長に国外退去を命じた。

 会見したランタ調査団長は「事件は人道に反する罪」と強調。遺体は非武装の民間人で、ユーゴ側の主張するセルビア警察と住民側との戦闘は「恐らくなかった」とし、一方的な虐殺だった可能性が高いことを示唆した。

 しかし、殺害状況や加害者について今回の調査で解明できず、適当な司法機関のさらなる調査を待つべきだと述べた。

◎1月半ばから空爆に傾斜/米有力2紙が内幕報道
1999.04.19
【ワシントン19日共同】米紙ワシントン・ポストとニューヨーク・タイムズは18日、北大西洋条約機構(NATO)軍によるユーゴスラビア空爆に至るまでのクリントン政権の内幕をそろって詳報した。

 両紙とも、1月19日にオルブライト国務長官が空爆の脅しを使った対ユーゴ交渉を提案したことから、クリントン政権の空爆決断に向けた動きに拍車がかかり、ユーゴ・コソボ自治州ラチャクでのアルバニア系住民虐殺報道が決定的な転機となったと指摘している。

 同日はクリントン大統領の最大の政治舞台の1つである一般教書演説の日だった上、不倫もみ消し疑惑をめぐる米上院の大統領弾劾裁判が終盤に差し掛かっていた。このため、ニューヨーク・タイムズは、大統領が「(コソボ問題での)決断について策を練る余裕が少なかったのは明らか」としている。

 また両紙は、この虐殺事件で国務長官が「もっと早く行動していれば良かった」との後悔の念にかられており、「オルブライト米国務長官は(政権に行動を)せっついていた」と報道。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-26-lem.html
 Racak検証(10):『ル・モンド』(1999.1.21)
抄訳:萩谷良(翻訳業)
ラチャクの死者はほんとうに虐殺されたのか
クリストフ・シャトレ記者

 18日に現地に入った本紙記者の取材で、ラチャクの村民虐殺というストーリーには疑わしい点が出てきた。

 OSCEの検証団によれば、虐殺は15日の午後早く行われたとされている。朝からユーゴ軍の装甲車が攻撃していた村に、このとき、目だけを出した頭巾を被ったセルビアの警官隊が侵入。各戸の戸を開けさせて、女は中に残し、男だけを村外れにつれだし、一部の人を拷問したり、負傷させたりしたあと、物も言わずに全員に頭部に銃弾を浴びせて殺した。セルビア人の中には歌を歌いながら撃っている者もいた。彼らがそこを引き上げたのは15時30分とされる。

 ところが、警察の行動を撮影していたAPTVの2名の取材記者の話は、これと矛盾する。彼らが、朝10時、警察の装甲車のあとについて、村に入ったときには、村は無人だった。道を歩いているあいだ、村を見下ろす丘陵の林に隠れたKLAの弾丸が飛んできた。この銃撃の応酬は、激しさは変化したが、警察が村にいる間じゅう続いた。戦闘は主にその林の中で行われていた。明け方のセルビア側の最初の砲撃のときに村から逃げ出したアルバニア系人が、林で、裏からまわったセルビア警察隊と衝突したのである。KLAは挟み撃ちにされた。

 警察隊が特に激しく攻めたのはKLAの陣地だった。ラチャクの村民はほぼ全員が、1998年夏の攻撃のときに逃げてしまっており、ごく例外的にしか戻ってきた者はいない。APTV取材記者は「煙のあがっている煙突は2本しかなかった」と語っている。

 だから、セルビア軍の攻撃は、驚くことでも秘密でもなかった。

 15日の朝、警察側からAPTVに、「ラチャクに来い、ちょっとしたことがある」と知らせられ、クルーは10時に現場にかけつけ、村を見下ろす丘の頂きで警察の傍らにいて、村を撮影したあと、装甲車について村に入った。

 この攻撃についてはOSCEも知らせを受けていた。少なくとも2団の国際監視団が、村の一部を見下ろせる高台におり、村に入ったのは、警官隊が入って間もなくだった。数人いたアルバニア系住民に、民間人の負傷者がいないかを聞いた。18時頃、女性2人、老人2人の計4人が、丘から降りて、隣村スティミエ村の無料診療所のほうにやってきた。この段階で検証団は、「この日の戦闘について報告を作成することは不可能」だと言っていた。

 セルビア警察はこの作戦をさかんに宣伝した。10時30分には最初の声明を出し、警察官を殺したアルバニア系テロリストを捕まえるためのことだと発表する。15時には最初の報告を出し、戦闘で死んだ15人のアルバニア系人について知らせている。翌16日には、作戦が成功したと伝え、「テロリスト」約10名の死と多数の武器の押収を報じている。

 15時30分には、警察は、なおも急峻な場所を利用して抵抗を続けているKLAからの散発的な銃撃を受けながら、現場を離れた。すぐに、最初のアルバニア人の生き残りが村に降りてきた。検証団の車3台が村に入った。警官隊が出て行って1時間後に、日が暮れた。

 翌朝、報道陣と検証団が来て、戦闘の被害を確認した。このとき、村を再包囲したKLAの戦闘員に案内されて、検証団と報道陣は、溝に、20人ほどの遺体が積み重なるように横たわっているのを発見した。昼になってウィリアム・ウォーカーが到着し、「セルビア警察とユーゴ軍」による残虐行為を憤る声明を発表した。

 だが、いくつかの疑問が残る。セルビア警官隊はどうやって一群の男達を集めることができたのか。KLAの銃撃が続くなかで、何の騒ぎも起こさずに処刑の場所に連れてきたのか。村のほとりにある溝が、どうして夜になる前にいた住民の目にとまらなかったのか。また、2時間以上も、この小さな村にいた監視団の目に、どうしてふれなかったのか。

 死体の周囲に落ちていた薬莢の数はなぜ、ああも少ないのか。23人の人が至近距離からの銃撃で頭部に多数被弾して殺された切通しの道に、なぜ血痕が少ないのか。これはむしろ、セルビア警官隊との銃撃戦で戦士したアルバニア系人の死体を集めてきて、虐殺現場に見せかけているのではないか。

 ユーゴ政府がOSCE検証団長に48時間以内の退去を要求した乱暴さと迅速さは、OSCE側の進めようとしていることをよく知っていたからではないのか。
 
 以上。

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