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バグダッドバーニング 2004年11月13日(土)
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/122.html
投稿者 下戸彩 日時 2004 年 11 月 14 日 16:24:14:yZ.kO/yAkn3xw
 

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http://www.geocities.jp/riverbendblog/

バグダードバーニング by リバーベンド


... I'll meet you 'round the bend my friend, where hearts can heal and souls can mend...

友よ、私の心が失われあなたさえ見分けることができなくなったら、どうか私を偉大な文明をはぐくんだ、チグリス・ユーフラテスの胸元に連れて行って欲しい。そこで私は心を癒し、魂を再生させるでしょう。
 
2004年11月13日(土)

殺人・・・

 ファルージャの人々の殺戮が続いている。聞こえてくる話は恐ろしく、何度も思い出されて頭を去らない。路上で容赦なく撃たれ、何トンものコンクリートと鉄の塊に埋められる。国際社会は何をしているのか? アラファトを葬ったら、急ぎイラクで起きていることに関心を向けよ。

 食べ物が何もないという。生鮮食品は何ひとつ市内に運び込まれていなくて、水はずーっと断水したままだ。清浄な水がないってどんなか、わかる??? 汚染された水を飲んで、下痢になったり病気に感染するのだ。路上には死体がころがっている。あまりに危険で、誰も家を出て葬ってやることができないのだ。家々では、子どもたちや親を庭に葬っている。みんな、どこにいるの??? なぜ黙っているの?

 それに、シスターニはどこにいる? いったいどうして、この一大事に一言も発言しないのだろう。南部が攻撃されたとき、スンニ派の法学者たちはこぞって激しく非難した。みんながなんらかの反対の表明を期待しているのに、シスターニは何をしているの? この沈黙は圧倒的にこたえる。

 最近では外出することはない。今日、電気が通じていたのは、合計8時間。私たちは発電器を節約して使っている。なぜかわからないが、燃料が不足しているからだ・・・それぞれ違う場所で、爆発音がとどろいた。

 なにもかも崩壊の一途にある。

 ファルージャ危機については次の記事を読んで。

救援機関、ファルージャは「大惨事」と語る

証言:噴煙と死体
 
 イラク人は絶対に忘れない。けっして。残虐と非道のきわみ、大虐殺だ。アラウィの支援を得て、アメリカがやったのだ。これに力を貸した者すべてが、ファルージャで攻撃され悲嘆、恐怖、苦悶の中にある人々と同じ目に会いますように。

午前1時30分 リバー

(翻訳 池田真里)

2004年11月12日(金)

まいどのこと・・・

 このところ爆発の日々が続いている。文字通りの意味で。

 爆音は周囲いたるところからとどろいて来る。2階に駆け上がり、屋上に出てどっちの方角か確かめるのに疲れてしまった。ふと戦争が始まった頃のようだと感じることがある。戦闘機、爆発、銃弾、噴煙・・・通行止め。

 私たちは外出なんてしようとも思わなかったが、やって来ることになっていた叔父が、道路が通行止めだらけで行けそうもないと電話してきた。昨日は、多くの人が仕事を休むように言われ、学生は登校しなかった。まいどのことだ。バグダードには、武装集団によって孤立させられた地区がいくつかある。

 あと2,3日でイードだ。すなわちイードのための掃除をしなくてはいけないということだ。今日は一日中、水が出なかった。電気も、だ。バグダード中でそうらしい。いくつかの地域で同じだと聞いた。「集団処罰」ですって?
絶対にあなたの親戚を誘拐してないわ、アラウィ。やったのはザルカウィでしょ。忘れたの?!

 ファルージャの破壊は続いている。そして聞こえてくる話は、さまざま入り乱れている。真偽を見分けるのは難しい。わかっているのはただ、おおぜいの一般市民が殺されているということだけ。米兵18人が死に、百人を超える負傷者が出たそうだとも。

 モスルも混乱している。戦車も偵察車も現れていないということだけれど。

 詳しくは、ホアン・コールのサイト(Informed Comment)

http://www.juancole.com/

を見て。もっと言いたいのだけれど、発電器があと数分できれそうなの。

午前1時57分 リバー

(翻訳 池田真里)

2004年11月10日(水)

イラク殺し屋集団の支配を終わらせなければならない・・・

気分がすぐれない。気候の変わり目と状況の悪化が重なったのだ。
1週間たらずでイードだが、祝祭の気分でいるものなど誰一人いない。誰もが目下のファルージャを思い、鬱いでいる。バグダードではいま、人々は市内の爆発を心配するのはさておいて、住まいと大切なものをあとに他人の世話になって暮らしているファルージャ市民を気遣っている。

アラウィは2日ほど前、「非常事態」を宣言した。それで目下、非常事態。先週まで、私たちイラク人が暮らしていたのは、みなさんご存知のアメリカ製ユートピアで、非常事態ではなかったのだ! で、「非常事態」でイラク人はどうなる? これで、「天下公認で」いっそう易々と拘束され、家宅捜索され、つまりは 我がイラク国軍と米軍によって痛めつけられるままになった、ざっとこんなところ。本日、午後10時以降の夜間外出禁止令が発令された。でもたいして影響はない。暗くなってから外出する人なんてとうにいないのだから。

 この数日、状況は緊迫し心は引きちぎられそうだ。ほとんどの人々が、胸ひしぐ思いでファルージャを見つめている。ファルージャと、そこで死を目前にしている人々とすでに死んでしまった人々のことを。バグダードでは、この数日の間に数回爆発があった。そしてそのほとんどは報道されなかった。これほどの混乱状態がなんとしたことか不本意な日常となってしまったのだ。2年前、こんな毎日を過ごすことになるとは夢にも思わなかった。今はこういう暮らしが普通のことになって、これ以外の暮らしがあったことなどほとんど思い出せない。

 いとこは子どもたちを学校に行かせていない。こういうことは度々ある。今日あった爆発のうち1回はごく近かったので、衝撃で家は揺れいとこの妻は青ざめた。「娘たちが学校に行ってる間のことだったらと思うと・・・私、いまごろ死んでたわ」
 ラマディ、ファルージャ、サマラでは、この数日間でおおぜいの一般市民が死んだ。米軍の猛爆で一家全滅した家族も数あると聞く。電話線は切断されているらしい。この2日間というものラマディの親戚に電話し続けているが、まったく通じない。聞こえるのは、いらつかせる「お話し中」音ばかりで、状況はどうなっているのか、知るすべはまったくない。クラスター爆弾はじめ禁止兵器が使われているという噂だ。
 
 さまざまな話が聞こえてくる。最新ニュースは、イラク兵数十人とともに米兵36人が捕虜になったというもの。イラク人はこのイラク兵たちをどう思っているだろうか? 私たちの中にあるのは、まぎれもない怒りだ。同胞を殺害しているというのに、その男が同胞だからといって同情はしにくいものだ。イラクでは、こういう者どもは「占領軍の犬」と呼ばれている。我が国境と治安を守るのではなく、米軍を守るために利用されているからだ。犬どもは、軍用車両の先頭を切って露払い役をつとめている。たぶん米軍戦車から十分な距離をとって地雷を踏んでみたりもするだろう。要するに、彼らの大部分は極右武装民兵のなれの果てで、いつに変わらぬ仕事をしているわけだ。
 
 そして今、犬どもはファルージャで、イラク人に向けて放たれている。考えただけで吐き気がする。人々の怒りはますます激しく高まっている。ファルージャ市民は町を追われ、家族を引き連れてなじみのない家庭やモスクに身を寄せている。サマラやその周辺地域の空き校舎や市庁舎にひとまず落ち着いた家族も多い。テレビでアラウィが「ファルージャを攻撃せざるをえなかった」のは遺憾であると述べるのを見るたび、自分が叫び出すかと思うほどの怒りにかられる。彼は外向けに話しているのだ。私たちにではなく。イラク人はアラウィのたわ言なんかこれっぽちだって信じていない。新たな圧制者、アラウィのしゃべるのを見ては、激しい怒りにかられ無力感にうちのめされる。
 
 今朝CNNを見た。その時から、イラク軍と米軍に襲撃されたファルージャの病院の映像が頭から離れない。後ろ手に縛られ、うつ伏せに地べたに並べられたイラク人の姿が。青年も老人もいる・・・アブ・グレイブの写真が次々甦ってくる。米軍の捕虜になるくらいなら死んだ方がましだ。

 シリア、ヨルダンとの国境も閉鎖された。国境と結ぶ高速道路の多くはとうに通行が止められている。いま現在、モスルには、自爆志願者たちが乗った車100台がいつでも爆発できる態勢で米軍の輸送車隊を待ち受けているという。それで、モスルが第二のファルージャになれば、どうなる? モスルも瓦礫になるまで徹底的に爆撃するつもりか。ザルカウィは「おそらくすでにファルージャを脱出している」と米軍側が示唆したとニュースを聞いた。では、彼は今どこにいるというのだ? モスル?

 さて、ラムズフェルドはまたもや愚かな発言を繰り返している。

「一般市民の死者は多くはならない見込みで、まして米軍による死者は多くはない」

 ええ。ファルージャには、「推計」10万人ばかりの一般市民がいるだけですとも。この推計はアメリカ側の数字。現時点のファルージャでは、16歳から60歳までの少年と成年男子は「一般市民」として計上されてない。切り捨てられて引き算されているのだ。そして「もちろん」米軍は殺戮なんてしているつもりはない。ファルージャに浴びせられている爆弾には爆薬、劣化ウランなど有害なものは何ひとつ入っていない。入っているのは笑気だ(訳注:歯科などで使う弱い麻酔ガス)。これで、もちろん、ファルージャの一般市民を殺していないという、ラムズフェルドのおめでたい「見込み」のつじつまはあう。それに、「一般市民」であるかどうかは、アメリカに占領されている国では、アメリカとの関係で決まる。アメリカの味方でありさえすれば、一般市民ということになる。米軍のために通訳をしているとか、グリーンゾーンに食料を納入しているとか、床をふいてやってるとかしていれば、罪のない一般市民。「一般市民」として「採用」されない限りは、すべて暴徒なのだ。
 
 こうして、ブッシュは二期目へ向けてスタートを切った。とどまるところを知らぬ殺戮。

 「当該市の無実の一般市民は、危険な目にあわないようにするために必要にして十分な指導は受けている」
 そんなことどうやればできるの、ラムズフェルドさん。あたり一面何十トンもの爆薬が降っているというのに、どうやって? 家の中にとどまって、微塵に砕けた窓ガラスの破片が何千とあなたを狙って飛んでくるのを避けるのね。テーブルの下に隠れて、天井が落ちてきても頑丈なテーブルが守ってくれますようにって願うのね。家から逃げ出して、アパッチ(訳注:米軍攻撃用ヘリコプター)や戦車と出くわしませんように、狙撃兵に射撃されませんようにって神に祈るのね。
クラスター爆弾はじめファルージャの人々に加えられている危害をいったいどうやって避けるのか。

 同意する点が二つある。まず、これだ。

「長期にわたれば、ますます多くのイラク人が、無実の同胞が死んでいっている事実に怒りを感じるようになるため、形勢の逆転が生じるであろう」

そのとおり。同胞の死はイラクの世論に決定的な影響を及ぼす。ただ、ラムズフェルドの考えているように、ではない。占領支持派のイラク人がこう言い得た時期もあった――「ひとつアメリカ人にやらせてみようじゃないか」。 その時期は終わった。最近はこんなことを言ってごらん。ものすごい顔でにらまれる。だが、これは運のいい場合。たいていこんなことではすまない。取っ組み合いが起き、罵りわめく声があとに続く。いったい占領を許すことができるだろうか。大量虐殺を許すことができるだろうか。ファルージャの広大な墓地はどう? イスラムの教えを無視して、世界最強の軍隊がイラク人同胞を殺害するのを許すのに同意することなんてできるだろうか。

同意点の二つ目。ラムズフェルドは私の心を読んでいるとしか思えない。

「重大な障害となっているイラク殺し屋集団の支配を終わらせなければならない・・・」まったくもってそのとおり。
アメリカ人よ、出て行きなさい。

午前1時2分 リバー

(翻訳 池田真里)

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