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Re: ファルージャの民衆と共に立て(AML)
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投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 11 月 15 日 15:55:48:0iYhrg5rK5QpI
 

Subject: [aml 41829] Re: ファルージャの民衆と共に立て
From: hagitani ryo
Date: Sun, 14 Nov 2004 18:41:56 +0900
Seq: 41829

hagitaniです。
「行動を:ファルージャの民衆と共に立て」と題する米国の反戦運動ANSWERの
声明が流されています。[aml 41768]として公開されています。

 この中に、どうしても気になる文言があり、誰かが言ってくれるだろうと思ってい
るうちに日がたってしまいました。遅くなってしまいましたが、コメントします。
 こちらのMLには流れていないかもしれませんが、ほかのルートでお読みになった
方もあると思います。

>
> アメリカの反戦と進歩を目指す人びとにとって、民主党の大統領候補が共和
> 党の候補を負かすことに失敗したことを「悼み」、こだわり、嘆いている時
> では今はない。少なくともこの犯罪的戦争を終わらせ、我が国の正義を求め
> るために実質的に力を尽くして来たものにとっては。ほかのことはともか
> く、もしケリーが大統領に選出されたとしても、イラクの人びとには当面何
> の変わりもないことは皆わかっている。ケリーはファルージャ爆撃を非難し
> たことはこれまでになかったし、イラクの人びとへの攻撃、侵略と征服のこ
> の戦争でのアメリカ兵士の消耗品としての使用を非難したこともない。
>

 これは、米国の大統領選挙での不正を追及することは控えろということです。
 しかし、不正の追及とファルージャ攻撃反対が二者択一であるべきではないと思い
ます。

 ファルージャ攻撃に反対せよというのは当然のことですが、国内の不正に無力なも
のが、どうやって国外の残虐行為をやめさせられるのか、わかりません。

 今回の大統領候補はどれもよくありませんでしたが、ケリーのひどさも予想を上回
っていました。

 民主党は正しくも、カール・ローヴ率いるブッシュ選対本部が不正な企みを行なう
ことは必至と考え、激戦区に弁護士団を配置しました。

 ところがケリーは、まだオハイオの開票結果すら不明なうちから、「米国社会の分
裂を避けるため」などという理由で、副大統領候補エドワーズらの反対すら押し切っ
て、いち早く敗北宣言をしました。
 これはたいへんな方針転換、もしくは裏切りでした。
 いまさら「分裂」などというなら、選挙まえの弁護人団や訴訟こそ、分裂そのもの
だったのではないでしょうか。

 驚いたことに、この敗北宣言を受けて、民主党支持者たちも、麻痺に陥ってしまい
ました。

2000年の選挙のとき、ゴア優勢の報道一色のなかに突如Foxがブッシュ優位(
1%だけ)の予想を流したとたん、すべてのマスコミが雪崩を打つようにブッシュに
傾いてしまったことが、マイケル・ムーアの『華氏911』の印象的なイントロに描
き出されています。
 そのマイケル・ムーアが、今回は不正を暴こうとは言わずに、早々と、目を先に向
けて前向きに進もうなどと書いたのです。
 なんと、50年先になれば、共和党の反動的な連中も死んでいるさ、といった調子
です。50年先に人類が存続しているかすら怪しいというのに。

 上記のANSWERの文言は、そのような麻痺の最中のものであり、彼らも今どの
ような思いでいるか、定かではありません。「こだわり、嘆いているときでは、今は
ない」という表現に、彼らの判断の迷い、正しい迷い、をかいま見ることもできるか
もしれません。

 その後ANSWERは大統領選不正について、どのように考えているのでしょう。

 米国は、大統領の愛人とのスキャンダルから国民の目をそらすためだけでもイラク
にミサイルを打ち込む国です。それが、選挙の不正から国民の目をそらすねらいもあ
ってファルージャを攻撃するのは、シニカルに言えば、あの国のいつもの流儀です。

 しかし、クリントンは、愛国法も作らず、国内安全保障省などという省庁を作って
、報道を抑圧もしませんでした。2000年のブッシュとゴアの選挙のときでさえ、
今見るほどに大規模に徹底した形で選挙が「盗まれ」てはいません。せいぜいフロリ
ダだけです(本当はもう少し広範囲だったかもしれませんが)。

 今回は違います。フロリダ、オハイオをはじめ多くの州で、有権者登録の破棄、投
票集計ソフトの欠陥や不正工作、少数民族の投票に対するいやがらせ、妨害、威嚇が
あり、有権者数百人の郡でブッシュが数千票を取ったりしています。
 選挙前から、有権者登録をシュレッダーにかけた事件があり、訴訟も起きていたの
です。
 これを見過ごしにするなら、イラクの人達の虐殺を阻止する闘いが阻害されてしま
うでしょう。

 ファルージャ市民をはじめ当のイラクの人達が、どうせケリーもブッシュと大して
違いはないのだと知りつつも、とにかくせめてブッシュでさえなければ、と、ケリー
に期待をつないだのです。これは、欧州の人々も同様だったでしょう。ケリーはそれ
を裏切ったのです。

 今回の選挙で、出口調査の信頼性が問われている、などという、あべこべな理屈が
まかり通っています。独裁政権の国で不正な選挙が行われるのを監視するために行な
われるようになったのが出口調査というものなのであり、それが投票結果と食い違っ
ていたら、投票が異常だと見るべきなのです。
 これほどにも、私たちの知性というのは弱いものです。

 東京新聞ですら、ブッシュ勝利宣言の日に、不正の問題をわりに大きく扱ったのに
、そのあとはもう、第二期ブッシュ政権を既成事実としたような報道ばかりです。A
NSWERの声明も、これと同一の流れに巻き込まれたものだとしか思えません。

 ネットで不正を告発する情報が流され始めたのは、敗北宣言の直後からでした。遅
くとも4日後には、かなりまとまった批判の論説が現れたと記憶します。いまそれは
、ヨーロッパにも流れています。

 おそらく週明けには、欧州諸国でも、米国内でも、批判の声が強まるのではないか
と期待します。
 米国内でも、すでに昨日のワシントンポストに、黒人女性コラムニストが、選挙の
不正との闘いに無気力であってはならないという発言を載せています。

 ANSWERのような米国の代表的な反戦団体が、米国のアンチ・ブッシュ派の麻
痺ぶりをそのまま広めてしまったのは、適切ではなかったと思わざるを得ません。

 また、読売が、この問題を「怪情報が流れている」というような表現で取り上げた
そうです。これは問題を矮小化しようとする姿勢を示していると同時に、このような
形ででも言及せざるを得ないものを同紙の編集部も感じたということかもしれません

 『華氏911』のイントロでとりわけ印象的なのは、選挙の不正を連邦議会で指摘
したのが、黒人、とくに女性、の下院議員たちであり、彼らの発言を、不正の被害者
であるはずのゴアが、黒人のいない上院の議長として、どれも封じ込めた場面でした
。ケリーも同じ矛盾を繰り返したと言えないでしょうか。こんな矛盾はもうごめんで
す。

 2001年1月の大統領就任式もデモに遮られる、米国史上初の醜態だったのです
が、来年の就任式は、どうなるでしょうか。政権簒奪者を糾弾する市民の大規模なデ
モに、ANSWERも当然加わっていることでしょう。ブッシュ政権は戦車導入を計
画しているという情報すらあります。

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