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11月16日 第一回口頭弁論 直前詳細情報!「派兵は決定的違憲」市民訴訟の会・山梨
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/232.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 11 月 16 日 02:05:43:dfhdU2/i2Qkk2
 

第一回口頭弁論 直前詳細情報!

11月16日の弁論当日の予定をお知らせします。

●市民訴訟の会の受付を朝9:30から中央公園で行ないます。

●原告会員と賛助会員の方々には、それぞれの受付コーナーで受付を終えていただきます。

●事務局スタッフが着席券等の説明をし、当日行なわれる原告の意見陳述文をお渡しします。

●10:15までには裁判所の指示に従い、中に入り、4階の第1号法廷に向かいます。

口頭弁論内容
◇弁護士の弁論【10:30〜11:00】
1)訴状要旨の読み上げ
2)本件訴訟の意義
3)提訴後のイラクおよび日本の状況説明
4)全国各地で起きている違憲訴訟の概要
◇原告の意見陳述【11:00〜12:00】
1番 久松重光さん(翻訳家・訴訟の会事務局長)
2番 橘田浜子さん
(92歳原告最高齢・卵殻モザイク作家・「アリラン慰霊のモニュメント」建設にかかわる)
3番 清水俊弘さん(NPO法人「日本ボランティアセンター事務局長・韮崎市在住)
4番 川田悦子さん(元衆議院議員・東京HIV訴訟原告として国と闘った)



当日は、原告、賛助会員のみなさん始め、大勢のひとたちで裁判所を埋め尽くしましょう。多くの人が、この裁判に関心を持っていることを裁判官に示すことが大切です。傍聴席がいっぱいになるように、回りの方へも呼びかけてください!


イラクは、私たちが提訴を考え始めた時点より、さらに何倍も凄惨な状況になっています。米軍の死者は1,000人を超え、今なお続く米軍による武装勢力掃討作戦のため、イラク市民や子供たちの犠牲者は数え切れません。建前上、米軍の占領が終わり、イラクに主権が移譲されてから3ヵ月たちますが、ますます無法状態になっており、かえって外国人の拉致や殺害が増えています。民主化プロセスの最大のかぎといわれる暫定国民議会選挙の実現にも疑問が出されています。
 ここに来て、パウエル国務長官は9月13日の上院公聴会で、開戦の根拠とした「大量破壊兵器」の発見を断念したと発言しました。また、独立調査委員会も旧フセイン政権とアルカイダとの協力関係の証拠はないと認定しています。続く15日には、アナン国連事務総長がイラク戦争について、国連憲章違反であると断じました。私たちの主張が裏付けられてきています。
 小泉首相がイラク戦争を支持した根拠も、「大量破壊兵器による差し迫った脅威」でした。「ないとはいえない」と、言い逃れてきましたが、アメリカ自らが開戦根拠を否定した今も、国民にはいっさい説明はありません。それどころか12月14日までとされている自衛隊派兵期間を延長することが検討されています。日本が一方的な侵略戦争に加担しているという事実を重く受け止めなければならないと思います。これから始まる裁判のなかで、歴史的な反省と教訓から生まれた憲法を、遵守する義務を負う日本政府がいとも簡単に破ることを許さない決意を、私たちは法廷の場で明らかにし、司法に問いかけていきたいと思います。
 憲法学者である奥平康弘さんが、「『憲法物語』を紡ぎつづけるために」と題する文章(別冊世界/「もしも憲法9条が変えられてしまったら」)の中で、「憲法には魂がある。魂がこめられているからこそ、すなわち、追求するに値する理念があるからこそ、私たちは、この憲法にアイデンティティを感じ、そこに掲げられている価値を実現しようと考え、それを守ろうと心に掛けるのである。・・・憲法九条改正論には、こめられた「魂」、よるべき「思想」、追求すべき「理念」が欠けている。ここから良い「物語」を紡ぎ出すことは、できない。想像力をかき立てる夢がないから、良い物語が作られる道理はないのである」と述べています。この訴訟を通して、私たちひとりひとりが憲法の「平和主義」を追求し、実現する課題を負うとともに、「憲法物語」を紡ぐ一員としての想像力が試されているとも思えるのです。

http://www.age.ac/~iken_y/



★久松重光>皆様

山梨の久松です。いよいよ明日11月16日に第一回目の口頭弁論が、始まります。
第一回目は、事務局を代表して小生と、90歳になられる画家の橘田浜子さん、
JVCの清水俊弘さん、川田悦子さんです。今日の裁判所との協議で、
二回目は、12月の6日(月)4時、8日(水)2時、9日(木)4時という提示が
ありました。陳述予定者には、小林先生や小出先生などの名前を挙げておきましたの
で、宜しくお願いします。
この件につきましては、後日詳しくご報告します。
小生の口頭弁論は、書面で既に出しておいたのですが、状況が、緊迫の度を増してい
ますので、当日は、香田さんの死に対する政府の対応と米軍のファルージャ攻撃への
抗議に焦点を宛てて、意見陳述をすることにしました。このMLや幾つかのMLの情
報を参考させ
てもらいました。添付しましたから、興味のある方は、読んでみてください。
 ところで、香田さんの死について独り言を綴って見ました。31日の甲府での抗議
行動に、
戦略がないと異論が出たことに対しての返答としてこちらの違憲訴訟のMLに載せた
ものですが、モノローグもコニュニケーションの一種だと思いましたので、こちらの
MLにも転載しました。


香田証生さんの死に想う

10月31日に、24歳の若い日本人が、拘束され、殺害されてしまった。

多くの報道は、彼の行動を、目的がはっきりしない、制止の言葉も聴かずに行ってし
まった、軽率な行動だ、自業自得だ等々、まるで物見遊山で行ったかのような、論調
が目立った。4月拘束事件のときより、明らかに世論は覚めていた。僕は、自分の二
十歳台を振り返った。僕も、どうやって生きていいか分からなかった。そして中東で
はなかったが、日本を離れ、ヨーロッパで、一時期を過ごした。そして折に触れて一
人旅をした。そのときの自分の気分と香田さんの心境をダブらせて、想像していた。

人は二つのリアリティーを生きている。ひとつは、外的、あるいは社会的リアリ
ティーで、もうひとつは、その個人が、生命感覚とともに感じとっている内的なリア
リティーである。戦争では、この二つのリアリティーが極端に乖離してしまう。ある
兵士の言葉を思い出す。「この戦場で、俺が死ぬかどうかは、俺の最大の関心事だ
が、司令部にとっては俺の生命は、ひとつの数字に過ぎない」と。良き兵士とは、自
分の死にも他者の死にも、無関心になった状態とはいえまいか。映画「プライベート
・ライアン」で主人公が、同僚を交わす会話を思い出す。「俺は、君のように戦争の
プロにはなれないな。隣で、戦友が死んでゆくのに、どうしても慣れることはできな
いからな」といって、彼は軍隊を去ってゆく。戦争は、人間の内面を限りなくゼロに
近づける。

人は、それぞれの物語を内側から生きている。それは、迷いと彷徨の物語であるかも
しれない。人は、内側からの生の欲求の声に促されて、生の軌跡を描いてゆく。僕た
ちが、人の伝記を読むのも、他者の内面の物語を垣間見ようとするからだ。それでも
容易には、

人の内面は汲みつくせない。ここに伝記という表現様式の限界がある。僕は、他者の
内面つまり自分を知りたくて、哲学や宗教に興味を持っていった。そもそも人間の文
化の営みそのものが、内面の物語であるといっても過言ではなかろう。そして僕は
徐々に他者の内面とは、深遠であるという感覚を抱くようになっていった。

 さあ、話をもとに戻そう。僕が、香田さんについての報道を聞きながら、人の内面
への想像力が、ゼロに近づいているな、と感じた。報道される香田さんについての人
物評は、そっくりそのまま管理社会のクリシェであった。確かに先の拘束事件のとき
の高遠さんや今井さんのときほど、イラクへ行った動機ははっきりとは見えにくかっ
た。彼は、自分の目で現実を見たかった、といっていたようだが、彼の行動を軽薄だ
と非難する前に、マスコミやジャーナリズムは、現地に日本の報道陣が、まったくい
ないという不覚を恥じるべきだ。物見遊山というが、彼はハワイに行ったわけではな
い。軽率ではあったかもしれないが、イスラエルにゆき、戦場のイラクに入ったの
だ。彼の行為を軽薄というものは、己の軽薄さを露呈している。目的がはっきりしな
いというならば、サマワにいる自衛隊は、いったい何なのだ。10万人以上もの市民
が殺害され、今日もファルージャやイラク全土で、パレスチナに繰り返される殺戮を
知りながら、その戦場の真ん中に塹壕を築き「人道復興支援」を強弁している日本の
自衛隊の目的は、いったい何なんだ。

 僕は、マスコミの論調から嗅ぎ取ったのは、人の生命の重さを選別している姿だっ
た。

システムから見れば、彼は放浪者であった。彼にあるのは、内面のリアリティーだけ
であって、彼の身分を保証する社会的リアリティーを持ち合わせていなかった。僕
は、中世のイスラームの哲学者たちを思い浮かべた。彼らは、みな足でもって哲学を
していた。彼らは、みな旅人であった。彼らの生を保証するのは、香田さんと同じよ
うに、内面のリアリティーでしかなかった。中世イスラームでは、何者でもない旅人
が、生命の神秘に通じた偉大な哲学者であったという話は、事欠かない。そうした逸
話は、僕に他者のそして生きるということの深遠さを呼び覚ました。若い香田さんに
は、自分がイラクまで入った衝動をうまく説明できなかったかもしれない。二十台の
僕が、自分の衝動を説明できなかったように。

僕は、29日東京の首相官邸に抗議にいった。道すがら色々な想念が、よぎった。本
当にお前は、香田さんの生命が心配で東京まで行くのか。お前の自己満足ではないの
か。そうしてお前は、何か彼のためにやったというアリバイを作ろうとしているにす
ぎないのではないか。僕の心には、そんなことを考える余裕があった。他者への想像
力の限界を感じている自分が、疎ましかった。僕は、首相官邸のすぐ下の駐車場に車
を止めた。東京は、もう暮れなずんでいた。首相官邸には立派な高々とした塀が巡ら
され、塀をくり貫いた煌煌と光る貫いた交番のようなものの中で、警官が所在なげに
突っ立っていた。抗議集会は6時に始まった。参加者は、300人ほどで、若者の姿
が多かった。「香田さんを救うぞ」というシュプレヒコールも心なしか、弱々しく響
いていた。この侵略戦争が、始まってからもう何回こうした集会に出たことだろう。
300人もの人が来てくれた。でもこの広い東京でたった300人しか来なかった、
とも言える。参加者は、こうした無力感に抗しながらも、みな自分を鼓舞して2年間
も、事あるごとに声を上げてきたのだ。おそらく何の金にもなっていない。巷では、
道徳教育がなっていないなどと説教するものがいるが、そう言う者に限って、道徳は
お上がくれるものだと思っている。子供たちに生命への畏敬の念を教えたいのであれ
ば、なぜ生の軽視の極致とも言うべきこの侵略戦争に抗議しないのか。集会は、7時
半に終わり、人々はまだ言い残したことがあるかのように、ポツリポツリと散会して
いった。僕は、駐車場に戻った。9時まで料金を払っていたので、払い戻してくれる
かと聞くと、駐車場の管理人は、快く応じてくれた。何の用事でしたか、聞かれるか
ら、首相官邸に抗議に行ってきたんだ、と答えると、なかなかの勉強家らしく、歴代
のアメリカ大統領についてひとくさり講義され、「やっぱり日本は、アメリカについ
てゆくしかないですよ」。僕は、うら悲しくなって「あなたみたいな意見の人は多い
んでしょうね」と言い残してそうそうに退散した。

31日山梨に帰ってきて、僕たちは、甲府駅前で、緊急声明のチラシを配った。当日
になって香田さんが、殺害されたという報が入り、急遽森井さんが書いてくれたチラ
シを裏に印刷した。僕には、戦略(そもそも戦略という言葉を僕は好まない)もなけ
れば、長期を展望した行動もない。僕たちは、政治家ではない。僕にあるのは、黙っ
ていられない、という衝動である。香田さんの死に日本政府は、責任があると言わな
いではいられないのである。自業自得だなどという世論が通るようになれば、そして
人が、自分の内面に、他者の内面に関心を閉ざしたときには、もう一つの深遠が、口
を開くことになろう、ということである。否、もう既に口は開いている。僕たちは、
バクダット市民のメッセージを心して聞かねばならない。「あなたはファルージャが
意味するものを知っていますか?それはこの世界のどの都市にも当てはまることで
す。それはヒロシマであり、カブールであり、ファルージャは人間性の漆黒の将来‐
民主制と平和の名のもとに行われる殺戮を意味します。」アメリカニズムの真の恐ろ
しさは、人の心の空無化と平板化にあると僕には、思えるのである。

http://members.jcom.home.ne.jp/pinuskoraie/0305.htm

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