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入隊勧誘担当官は嘘つきだ [反戦翻訳団] アメリカ軍の新兵勧誘
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/1091.html
投稿者 white 日時 2004 年 12 月 21 日 16:40:11:QYBiAyr6jr5Ac
 

□入隊勧誘担当官は嘘つきだ [反戦翻訳団] アメリカ軍の新兵勧誘の実態

 http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/10965089.html

【入隊勧誘担当官は嘘つきだ。】SNAFU

原文:Recruiter Lies
翻訳:203号系統

軍の入隊勧誘担当官は、ノルマ達成に向けての激しい重圧を受けています。故に貴方を入隊させるために嘘をつくことに、良心の呵責など殆ど持ち合わせておりません。

若し貴方が入隊を考えているところなら、この項目にある重要な問いを自分自身に投げかけてみる必要があります。軍隊が進学資金の面倒を見てくれると云う良くある嘘っぱちについて学んで下さい。入隊誓約書には実際に何が記載してあるのか、また貴方と彼らの義務をどう規定しているのか、理解して下さい。

●入隊しようとするまえに自問自答しておく事項
●進学資金について
●入隊誓約書

ご参考
●入隊勧誘でのはったり:或る元関係者の告発
元海兵隊員で現在はVeterans for Peaceの会員による小論。軍隊の目的と本性について市民を啓蒙するべく、軍隊勧誘担当官たちのはったりに反論しています。

予備役や州兵の軍務は簡単( easy )だと云う軍隊勧誘担当官の言葉に、多くの人たちが引っかかってしまうが、彼らも結局はイラクのような所に送られる羽目になった。

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【入隊しようとするまえに自問自答しておく事項】SNAFU
原文:Questions to Ask Yourself Before You Enlist

勧誘担当官は嘘つきだ――貴方に軍隊に入ることを納得させることが、彼らの仕事です。様々な二枚舌セールスマンと同じように、貴方が聞きたがっているような話なら何でもすることでしょう。

貴方が軍隊で身に付けた高度な技術など、民間での仕事では殆ど使い物にならない。

軍隊に入る前に考えておくべき質問を幾つか挙げてみましょう。
●軍隊に素晴らしい可能性があるならば、家族を食料配給券( Food Stamps )で養わなければならない軍人がいるのは何故でしょう?
●有色人種は入隊者の三分の一を占めているのに、将校では八分の一しか居ないのは何故でしょう?
●退役軍人が全ての路上生活者( homeless )の三分の一を占めているのは何故でしょう?(訳注1)
●軍隊の「高度な技術的( high-tech )」任務訓練がそんなに素晴らしいのであれば、民間の仕事に軍隊での訓練を活かせている男性就職者が12%・女性就職者が6%にしかならないのは何故でしょう?
●軍隊内部で、強姦や女性に対する暴力の危機が無くならないのは何故でしょう?
●Federal Pell GrantやFederal Stafford Loansその他の奨学金(訳注2)を申請することによって、より多くの資金を得ることが実際に可能である時に、GI Bill(訳注:「退役軍人の教育援助法」による学資給付)に加わろうとする必要がある?
●政府は退役軍人に対する援助を削減している一方で、私たちには「軍隊を支援しろ( support the troops )」って言うのは何故でしょう?
●湾岸戦争症候群そして慢性病や奇形児出産を含めて現在も続いている退役軍人の健康問題に関して、政府がなにも明らかにして来なかったのは何故でしょう?


訳注1:ご参考。【自由の為に戦場に赴き、帰還すれば路上生活者】暗いニュースリンク(2004/6/3)

訳注2:ご参考。【大統領専用クルーザーに200万ドル? 】暗いニュースリンク

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【軍隊勧誘活動でのはったり:或る元関係者の告発】CHRIS WHITE , SNAFU
原文:Deceptions in Military Recruiting : an E-Insider Speaks Out

Chris White氏は勧誘担当官助手( recruiter-assistant )の経験を持つ元海兵隊歩兵である。現在、彼はKansas州Lawrenceに在るKansas大学の歴史学博士課程に在学中である。彼は1994年から98年にかけて軍務についており、Diego Garcia・・キャンプPendleton・日本の沖縄・カタールのDohaに駐留していた。彼は現在Veterans of Peace(訳注:Veterans for Peaceの間違いかと思われる)の会員でもある。

***

若い男女に対して入隊志願を思い留まらせるための活動を継続して行くことを、私は決意しています。新兵募集のウラ側に関するこの小論では、その決意を大いに述べさせて頂いて居ます。全ての合州国市民に、先ず呼びかけたい。何故なら、軍隊がアメリカ人青年を釣上げるために弄する小細工については、出来る限り多くの人たちが理解しておく必要があるからです。総志願制軍隊は全て志願者で構成されている、と云う考え方自体に疑問を持つことが重要です。或る職業に就くことを納得させようとしている人間たちがその職業について嘘をついていたとすれば、最も判りやすい言葉で云えば、騙されて志願したと云うことになるのではないですか?私は研究を進めていくうちに、「一旦海兵に成れば、一生海兵だ。( once a Marine , always a Marine )」という観念( ideology )を捨て去ってしまいました。この観念では、私たちは「先輩海兵( former Marines )」であることを強いられ、決して「元海兵( ex-Marines )」ではあり得ません。私は、過去の海兵隊としての属性( identity )を自己批判しており、それ故自分自身のことを、合州国軍の侵略的利用に反対している「元海兵( ex-Marine )」と、誇りを持って名乗って居ます。

私は軍務に就いている男女に反対するものではありません。私が反対しているのは、最富裕層の利益を創り出すための政府の手段として兵隊が使われていると云うやり方に対してです。私は博士課程にて合州国の外交政策を研究していて確信するようになったのですが、軍の新兵募集の出鱈目なやり方を通じて見ると、我々の海外での行動が邪悪な暴力としてより鮮明に映って来ます。その上、228年間の歴史の中で軍隊が国家防衛のために使われたことが殆ど無いことも、知りました。私たちが国防戦争として思い出すことができるのは、ひょっとすると1812年戦争(訳注:米英戦争=第二次独立戦争のこと)や第二次世界大戦だけかもしれない、しかし富裕層と政治家たちの利益を護るために、多くの貧しい男女が国内外での幾百もの戦斗に従事してきたのです。全ての軍人たちは彼ら自身の分け前も貢いでいるのです。これこそが、軍隊に入ろうとする人みんなにそれを思い留まらせようと、私が一生懸命活動している理由なのです。

対イラク戦争遂行に対するBush政権の理由付けは、偽善的な欠陥で充満しています。証拠欠如から、二重基準、大衆的議論経緯の抹消、軍産複合体を支えている虚偽に満ちた慣行に至るまで、強力であると同時に薄っぺらでもある軍事力に反対している平和支持者たちには明らかなことです。その軍事力は強大です。何故なら、資金力や物量に優れているだけでなく、大衆への影響力を有するメディアを抑えているからです。しかしながら、戦争挑発者たちの支配は、その入り口の支配を正当化している偽善と嘘を暴露する者が居る限り、磐石ではありません。

軍隊の入隊勧誘担当官たちはこの戦争機構に於ける攻撃陣の筆頭です。この機構は、恵まれない人たちを犠牲にして権力者層( power elite )の利益に奉仕するように出来ています。表に出ない陰気な商売を華やかに見せる売り込みをしながら、勧誘担当官たちは市民社会に入り込んで行きます。彼らが受ける訓練は、主にマーケッティングと売り込み技術から成り立っています。勧誘訓練学校での初日、勧誘担当官である友人は、ペンを売り込む手法を述べるよう課題を出されました。軍隊が彼らに売り込み方法を教授している商売とは何でしょうか?アメリカの青年たちの生命は、政府が好き勝手に出来る商品に過ぎないのでしょうか?若し戦争が正当化されるのであれば、一体どうして勧誘担当官たちが存在しなくてはならないのでしょう?どうして彼らは軍隊を青年に売り込まなければならないのでしょう?未だ教育も不十分な若者に戦争の汚れ仕事を引き受けるよう納得させるための、巧みな売り込み技術を使わなければならない理由は何でしょう?勧誘担当官の助手として私が先ず最初に見たものは、貧乏人と若年者を巧みに操って富裕層のための戦いに送り込むやり口でありました。

先ず勧誘者たちには、彼らの誠実さを振り捨てさせるだけの強い誘因があります。海兵隊を語りながら、彼らには月々のノルマがあるのです。そしてそれが達成したらその月の残りは動かなくても良い。しかし、より多くの人に入隊誓約書に署名をさせたなら、彼らは昇進の機会をより多く得ることになります。それこそが、彼らの不誠実な動機が、実際高い訳なのです。大学進学への便宜について・勤務地について・退役軍人の特典について、さらには彼らのお客様に署名を納得して貰うために軍隊に関すること何でもかんでも、勧誘担当官たちは嘘をついています。一旦、新兵教育訓練基地( boot camp )に足を踏み入れたら、もう後戻りは出来ません。

大学進学のための便宜について、彼らはどのように嘘をついているのでしょう?G.I.Billを得るために入隊初年に1,200ドル支払わなければならないことについては、彼らは決して触れません。月給が700ドルの身にとって、この金額は非常に大きいですね。新入学生は充分な学資を持って大学に入って来ると思っているアホな官僚のお陰で、大学に進学して最初の3ヶ月間は、月々のG.I.Bill援助を受け取ることは余程のことがないと無理でしょう。まだ他にも勧誘官が隠していることがあります。独立していて25歳以上の学生の殆どは、民間人でも退役軍人でも同様に色々な方法で多額の奨学金を得る資格を有しているのです。但し、これはG.I.Bill援助を未だ受け取っていない場合の話でありますが。

一寸待って。話を戻してみましょう。「自国」に奉仕してG.I.Bill援助を得ると、他の奨学金が貰えない?そう。大学に在学中で25歳以上の退役軍人に聞いてみれば判ります、彼らはこう教えてくれるでしょう。即ち、奨学団体は申請者の収入を元にして奨学金や援助金(返済義務無し)の資格を決定するから、申請者の奨学金受け取り可能総額から収入額分が差し引かれるのです。と云うことは、9000ドルの奨学金受け取り資格を有していてもG.I.Bill援助で9000ドルを受け取って居たならば、そう、奨学金は何も貰えない。でも、借金なら出来るもんです。お望みなら色々な借金方法を使うことが出来る。上述の問題は些細なことではありますが、然し覚えておいて下さい、市民を軍隊に引き入れるための餌として、勧誘官はG.I.Billを使っているのです。ところで、若しG.I.Billが進学資金に必要ないとするなら、どうして大学進学資金のために入隊する必要があるのでしょう?

勤務地配属について、勧誘官はどんな嘘をついているのでしょうか?予備役兵になりそうな人たちに向かって、彼らはこう言います。即ち、大学に通うことも出来るし月に一回週末に服務すればよい、現役部隊への召集の可能性は殆ど無い、と。しかしながら、現政権(訳注:第一次Bush政権)は湾岸地域だけで300,000名の予備役を動員しようと目論んでいるのですよ。この話については、私は身近な例でご説明することが出来ます。私のご近所さんの娘が州兵に志願しようと考えておられました。彼女に入隊署名をさせるため、勤務地はKansas州になるだろうと勧誘官が話していました。然し幸いなことに、私は彼女に入隊を思い留まらせました。でも彼女の友達は幸運ではなかった。州兵に加わって間もなく、彼は現役任務に招集されて2年間Bosniaに行かされたのです。9・11以降、何千もの州兵と予備役兵が現役任務に招集されてきました。そして更に数千以上がイラクに送り込まれることになるでしょう。

退役軍人への便宜に関して、勧誘官は私たちをどのように惑わせようとしているのでしょう?私は、退役軍人省( Department of Veterans Affairs ;VA ) の医療施設を使うことが出来ます、若し5ヶ月の予約待ちでも良ければの話ですが・・・・。しかし私の妻は施設を使うことが出来ないのです(少なくともKansas州では)。私たち夫婦は、二人とも退役軍人です。私は3割の身体障害者ですが、妻は無傷です。勿論、何がなんでもKansas CityのVA施設が使いたい人なんて居ないでしょうが。2002年3月のAP通信社報道(原注1)では、施設での鼠・蛆虫そして蝿の大発生に世間が大騒ぎとなり2001年に退役軍人省Anthony Principi長官をして「Missouri州・Kansas州そしてIllinois州南部を含む地域の監督者とその代理人」を更迭せしめた、と云うことです。守衛たちは食糧貯蔵室や食堂にある食べ物には1年間も手をつけたがりませんでしたし、昏睡状態にある患者で二人の鼻には、蛆虫が這い回っていたんです!しかし、私たち傷病退役軍人に如何ほどの予算を割り当てるかは連邦政府が決定することですから、これは退役軍人省の失敗とは必ずしも言えないでしょう。

Ron Kovic氏はその著作”Born on the Forth of July”の中で、ベトナム戦争当時のVA病院の酷い状態を描いておられます。負傷したベトナム帰還兵として、時代遅れの設備・未熟で面倒見が悪い病院関係者そして障害を抱えた退役兵が使用を強いられている不衛生な状態に、Kovic氏は激怒していました。それが1970年代当時から殆ど変っておりません、おまけに2002年にdubya(訳注:George Walker Bushの渾名)がVAによる健康管理予算を2億7千5百万ドルも削減してしまったこと更にVA関連全般での予算を削ってしまったことで将来的に状態が変るかと云う希望も失せました。勿論、勧誘担当官は、軍隊が与える便宜に関する偽りに満ちた話の中では、こんなことは口にはしません。これこそが正に、より多くの退役兵たちが高校生やその両親に向かって発してゆくべき軍隊生活の現実なのです。

嘘も十分宜しくないことでありますが、勧誘官との関係もまた健康上危険なことになりかねません。或るpoolee(既に入隊して、新兵教育訓練基地への移動待ちの新兵)が、私に手紙を寄越して来ました。私の初めての小文によって、海兵隊を辞める決心がついたと云うのです。勧誘官はpooleeに、もう遅すぎる、と嘘をついていました。既に入隊が完了しているのでこれから4年間軍務に就く義務がある、と言っていたのです。私が勧誘担当官を務めていた時に、新兵教育訓練基地に入る前であればpooleeはみんな軍隊を出ることが出来る、と云うことを学んでいました。そしてその後の複数の電子郵便( e-mail )を遣り取りして、彼が要請を少し押し出した後に結局除隊を勝ち取ることが出来た、と聞きました。彼の勧誘担当官は「今、俺がお前の目の前に居たなら、ぶっ飛ばしてやるところだ。」と言って肉体的な脅しを以て応えて来たそうです。軍人精神が身に付いた指導者の質がどのようなものかを示す、素晴らしい例といえましょう。

1994年に私を勧誘してきた担当官は海兵隊狙撃兵で、エルサルバドルやソマリアその他の地域に行ったことのある人でした。ソマリアに居た頃、車輌に搭載してのみ使う0.5インチ口径狙撃銃で非戦闘員たちを殺してきたこと、そしてその後に犠牲者たちを写真に収めてきたことを、興奮しながら実際に私に語ったものです。彼の話には7年後でも半信半疑でしたが、Scott Peterson氏の”Me against my Brother”の中で「狙撃兵が14人以上のソマリア人たちを殺し、その中には玩具の拳銃を持っていたり何も持っていない子供たちも含まれていた。」(原注2)と云う文章を読んだことがありました。国連のGeorge Bennet報道官は後にPeterson氏にこう言っていました。「彼らは立ち去るまで、撃てるものは何でも撃っていた。」(原注3)この証言によって、私の勧誘担当官の話は本当のことだったと、確信しました。

遺憾ながら、この同じ勧誘官が下した些細なことではあるけれど或る恐ろしい命令に従った重い罪を、私は背負っています。私が新兵教育訓練基地を修了して直ぐ、彼の助手を2週間務めていた時の話ですが、pooleeたちが訓練基地に入るまでに彼らの体重を減らす仕事も私の役目でした。一人のpooleeがその前日になっても12ポンド(訳注:約5400g)の体重超過でした。そうしたら私の勧誘担当官は、そのpooleeにEx-lax(訳注:下剤)を一箱空けさせるよう、さらっと私に命令したのです。その後、私はこのpooleeの体重が12ポンド減るまで運動をさせ続けました。勿論、翌日に彼は新兵教育訓練基地に入ることができました。しかし彼にあんなことを強いて私は今でも恥ずかしい。勧誘の仕事は、実際暗いものです。

「2001年落ちこぼれを作らないための初等中等教育法(1965年初等中等教育法の改訂法)」と「2002会計年度国防歳出権限法」のお陰で、勧誘担当官たちはアメリカの若年層に対してより接近できるようになりました。全ての高等学校は連邦援助を得るためには全生徒の氏名・住所そして電話番号を地域の入隊勧誘担当官の要請に応じて供出する必要があると、これらの法律では謳われているのです。これはどう云うことかと言うと、現実世界を碌に判ってもいないような15歳程度が、自分の家に押しかけて来た勧誘担当官の小細工と嘘八百に翻弄されて一人で軍隊に放り込まれる、と云うことを意味します。仮に学校側が情報提供を拒んだら、国防総省が学校に干渉し圧力を掛けて、連邦政府援助金は打ち切られるでしょう。Rod Paige教育長官とDonald Rumsfeld国防長官によれば、この法律によって生徒達は大学への可能性をより多く得ることが出来ると云うことです。然し、進学希望を抱きながらその資金を持っていない未熟な高校卒業生たちに対して、政府が軍隊に代わる別の方法を提示しない理由を、私たちは問うて行く必要があります。(訳注3・4)

私たちの最高指導者自身も軍隊に入隊する機会を持っていました。が、Bush特権を使って自分の勤務地に1年半戻って来ませんでした。勿論、他の者たちが長期間果たしたような獄中生活を、彼は送らなくても良かった。にも拘らず、話の筋はしっかり通っているんです。結局のところ大統領も、差し迫った対イラク戦争を支持しているアメリカ国民半分と殆ど変わらない、と云うことです。50パーセント以上の人々が侵攻を支持している一方で、軍役に就いているのは概ね1パーセントだけです。これは詰まり50パーセント以上の人々が浮かれて熱くなっている戦争を、喜んで戦おうとしているのは、たったの1パーセントだけしか居ない、と云うことです。これは、戦争を始めるのに大変好都合な状態を作り出しています。多数派の人たちが軍隊と直接係わりを持っていない状況が続く限り、勧誘活動に於ける誤魔化し術を含めて、全ては変らないままであろうと思います。それ故、歴史的健忘症の循環が続くことを許している限りそして合州国の今後の軍事活動は、更なる9・11を招くこととなりましょう。

原注1:【スキャンダルの最中に、退役軍人省の官僚二名が更迭される。】LIBBY QUAID , The Associated Press(2002/3/28)

原注2:Scott Peterson, Me against my Brother: at War in Somalia, Sudan, and Rwanda (New York: Routledge, 2001) 149.

原注3:Peterson氏の引用。149.

原注4:【Paige長官とRumsfeld長官からの手紙】Paige長官とDonald Rumsfeld国防長官、(2002/10/9)

訳注3:ご参考。【アメリカ市民の生活に忍び寄る軍事社会の影】暗いニュースリンク(2004/3/20)

訳注4−1:極東の或る軍事国家でのやり方を、一つご紹介。「防衛庁が全国各地の自治体に37年間にわたって住基台帳情報の提供を要請し、多数の自治体が応じていた」。
【[特集]「自衛官募集に住基情報」報道に新聞協会賞 個人情報保護法の不備突く】Mainichi INTERACTIVE(2003/9/4)

訳注4−2:極東の或る軍事国家での事例を、一つご紹介。殺し屋集団が、普通の就職先になっとる。
【イラク派遣で自衛隊入隊辞退者が続出!】news web japan (2004/2/18)

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【軍隊に入隊すること:入隊誓約書の精読】SNAFU
原文:Enlisting in the Military : A Closer Look at the Enlistment Contract

軍隊に入る多くの若者たちは、仕事上の訓練や進学資金そしてその他の便宜を得られると考えています。入隊誓約書を良く読んでみれば、軍隊とは勧誘担当官の言葉とは裏腹に、実際には何も保証してくれないことが明らかになってきます。

(完全な入隊誓約書(PDF形式)の文書は、こちらで読むことが出来ます。)

軍隊は何を保証しているのか?
文章の第9章b節には、こう謳われています。「軍人の規範となる法律や規則は、私(訳注:宣誓署名者)の関知するところなく変更され得るものとする。この入隊/再入隊契約文書の規定にかかわらず、私の地位即ち給与・便宜そして軍属としての責任範囲に対して、かかる変更による影響があり得るものとする。

これはどう云うことかというと、軍隊は貴方と交わした約束事に何も縛られていない、と云うことを意味しています。仮令、この契約書に書かれていることであってもです。彼らは貴方の勤務地を変更出来ますし貴方の給与水準も貴方の教育への便宜についても、好きな時に好きな理由によって貴方に断りを入れずに変更出来るのです。軍隊の入隊勧誘担当官は、素晴らしい特典を約束しながら軍隊を売り込みます。が、貴方は何の保証も得られないのが、真実です。

「でも、私の勧誘者は言ったんです・・・」
軍隊の入隊勧誘担当官は、貴方が入隊するならどんな約束だってします。しかしながら、軍隊の契約書は、そのような約束全てが無価値であると言っていますね。

第8章c節にはこう謳われています。「今章と付随項目に於ける同意は、全て政府によって私に為された約束である。他の何物ともまた何人とも現在までに私と為された約束は、全て効力を失い今後は尊重されることはない。」

第14章a節にはこう謳われています。「他のいかなる者と為されたいかなる約束も無効であり、今後は尊重されることはない。」

期間は?
軍隊の勧誘担当官は貴方に4年間の服務で済むと言うかもしれませんが、真実はこうです。「全ての入隊者を対象とする:若し今回の入隊が一番最初のものであるならば、私はこれから延べ8年間服務する義務を負います。」(第10章a節)

その上、貴方の同意なく軍隊は、紛争が継続している間・「国家緊急事態」或いは大統領が指令を発した時の貴方の軍役期間を延長することが出来ます。第10章b節にはこう謳われています。「私の服務は私の同意を得ずとも戦争終結後6ヶ月間まで延長され得るものとする。」第10章d節(4)款にはこう謳われています。「どのような作戦任務であっても、大統領によって支援の必要ありと決定された場合、若し私が選抜予備役兵であっても法に規定されているものとして現役任務に就く命令を受け得るものとする。」

軍隊入隊を考える前に貴方は、軍隊生活の現実と勧誘担当官が為した約束を精査する必要があります。更なる情報につきましては、recruiter@join-snafu.orgより私たちにご一報を下さい。

**********

【学資】SNAFU
原文:Money for Schools

人々が軍隊に入るその理由の一つとして、最も多いのが大学教育への資金援助を得ることにあります。実際のところ、勧誘活動にて最も大きな目玉として扱われているのがこれです。

然し、兵士たちが軍隊から受け取る援助は、信じ込まされていた額には程遠い。実際のところ、Pell Grant奨学金やStafford Loan援助を普通に受け取っている学生に比べると、G.I.Billを実際に受け取っている加入者の平均額は、低いのです。しかもこの援助金すら見ることの無い者も多い。

退役軍人の内、大学進学の為のG.I.Billを受け取っているのは、たったの35パーセントに過ぎません。そして学位を得ているのは、たったの15パーセントです。奨学金を申請して学資の足しにしている学生たちの70パーセントが学位を得ていることと比較してみて下さい。おまけに、彼らは外国で自分の生命を危険にさらす必要も無いし、軍隊に何年も入っている必要もないのです。


軍隊の金に代わるもの(訳注)

What is Financial Aid?

Private Sector Sclolarships

Searching for Financial Aid

訳注:翻訳は略しますが、極東の絶望国家での事例を一つ。
【書評 亡国の「奨学金つぶし」を告発する】

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訳者より:CHRIS WHITE氏の小論【軍隊勧誘活動でのはったり:或る元関係者の告発】の最終段落、「50パーセント以上の人々が侵攻を支持している一方で、軍役に就いているのは概ね1パーセントだけです。これは詰まり50パーセント以上の人々が浮かれて熱くなっている戦争を、喜んで戦おうとしているのは、たったの1パーセントだけしか居ない、と云うことです。これは、戦争を始めるのに大変好都合な状態を作り出しています。多数派の人たちが軍隊と直接係わりを持っていない状況が続く限り、勧誘活動に於ける誤魔化し術を含めて、全ては変らないままであろうと思います。それ故、歴史的健忘症の循環が続くことを許している限りそして合州国の今後の軍事活動は、更なる9・11を招くこととなりましょう。」と云う分析は、日本国にも当てはまりますね。イラク占領加担を推進したり極東周辺国との緊張を煽り挙げたりしている人(アホでマヌケな日帝本国人)たちの中で、実際に現場に居るのってどれ程?

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