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スパイ交換はイスラエルとエジプトの関係改善を明示する(エル・ペリオディコ)
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/180.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 12 月 07 日 05:32:19:SO0fHq1bYvRzo
 

(回答先: スパイらを相互釈放 エジプトとイスラエル 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2004 年 12 月 06 日 18:41:56)

スパイ交換はイスラエルとエジプトの関係改善を明示する(エル・ペリオディコ)


12月5日付のエル・ペリオディコ紙(電子版)は、『スパイ交換はイスラエルとエジプトの関係改善を明示する』という見出しで、次のような記事を掲げています。見出しと小見出し、および記事内容の抄訳をお知らせします。

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http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=169536&idseccio_PK=7&h=041206

『スパイ交換はイスラエルとエジプトの関係改善を明示する』

・ 8年間の刑務所暮らしの後、イスラエル人アッザム・アッザムは6名の学生と交換される
・ このユダヤ人諜報部員は見えないインクで女性の下着に情報を書いて送った。

15年間のエジプトでのスパイ活動容疑で1997年に逮捕されたアッザム・アッザムは6名のエジプト人学生と交換でイスラエルに戻った。この学生たちは今年の8月に不法に国境を渡った罪でイスラエル当局に逮捕されていた。これはインティファーダ以来冷えていた両国の関係の改善を意味している。近々エジプト大使のテルアビブへの帰還と、ガザ地区からのイスラエル居住地区撤収の可能性に際する治安協力体制に関する合意が形作られそうである。

エジプトのムバラク大統領はシャロンに対して「あなたのために私は釈放命令を出した」と語り、シャロンはこのムバラクの行動に感謝を示した。また国境近くの町エイラットからアッザムがシャロンに電話をかけ謝意を表した。アッザムは41歳の繊維会社社員で、1996年に15年間に渡りスパイ活動をしていた罪で逮捕されていた。彼は、イスラエル政府と同様に、ずっとその容疑を否定していた。しかしエジプトの裁判所は彼が女性の下着に見えないインクで情報を書いて送っていたとして、罪に定めた。

アッザムの釈放は何週間も合意の道が閉ざされていたが、11月14日に、パレスチナ首相ヤシル・アラファトの死去を受けて話が進んだ。当初はヨルダン川西岸地区のアル・ファタ事務総長マルアン・バルグティと交換されるのではないか、という観測も出たが、最終的により政治性の少ない形で実現された。

釈放されたエジプト人学生たちはナイフで武装して不法に国境を越えた容疑で逮捕されていた。イスラエルの検察によると彼らはイスラエル兵を誘拐しパレスチナの囚人を解放させるのが目的だった、とされる。しかし彼らの家族は、イスラエルで仕事を探すために不法入国した、と語っている。

【抄訳終わり】
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先日来、スペインのモラティノス外相がイスラエルとエジプトを訪問し、この両国をEUが積極的に取り込んでいく方針を明らかにしています。シャロンによる分離壁の強引な建設とガザ地区からのイスラエル殖民撤退の決定、スペイン首相サパテロによる「文明間同盟」の提唱、EUの「ロード・マップ」実現へのプラン、フランスでのアラファトの謎の死、先週末からのモラティノスの動き、そしてこのエジプトとイスラエルの関係改善と並びますと、しばらく前から欧州がイスラエル・エジプト両国に積極的に働きかけてきた様子が窺えます。またこれらの欧州の動きの根底に1995年の欧州・地中海地域に関するバルセロナ合意があることを考えると、彼らの長期戦略はだてじゃないな、と思います。(なお、モラティノスは今後ブルガリアのソフィアでパウエルに会う予定でいます。)
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【参照】
http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/363.html
サパテロ、国連に、西側世界とイスラム世界の「文明間同盟」を提唱
http://www.asyura2.com/0411/war61/msg/321.html
EUはパレスチナ国家を保障するプランを打ち出す予定(エル・ムンド)
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/1379.html
スペイン外相「イスラエルに特権的な法的地位を」(エル・ムンド紙より)
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/103.html
アラブ連盟とスペインが、文明間同盟発足へ向けて、一つの団体を作る(エル・ムンド)
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その一方で欧州は「イスラム・テロ」に対しては、3.11捜査に見られるあからさまなデッチ上げや、ある種の「やらせ」とも受け取れるオランダでの挑発的な反イスラムの動きを含めて、「反テロ戦争」の度合いを強くしつつあります。

当面は「米国=悪役、欧州=善玉」の表ヅラで、息を合わせて北アフリカ〜中東の再編成(再分割?)の作業を進めていくのかもしれません。その中でスペインのサパテロ政権が一種のキーパーソン的な働きをしているようです。3.11事件の底流には、このようなことも絡んでいるのかもしれません。

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