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インドネシア政府、アチェへの外国のアクセスを制限(Laksamana.Net, 05/01/10)
http://www.asyura2.com/0411/war65/msg/1031.html
投稿者 NJ 日時 2005 年 1 月 14 日 17:22:44:OUBoEzfQNTDYo
 

(回答先: 災害救援の外国軍は早期に撤退を=インドネシア副大統領 (AFP=時事) 投稿者 外野 日時 2005 年 1 月 13 日 20:42:42)

●インドネシア政府、アチェへの外国のアクセスを制限(Laksamana.Net, 05/01/10)
 アチェの人びとが食糧と医療援助を必要としているなか、インドネシア政府は、治安上のリスクから軍の特別な承認なしには移動できないとして、外国軍兵士と援助ワーカーがアチェのほとんどの地域にアクセスすることを禁止した、と伝えられた。
 ユスフ・カラ副大統領は9日、外国人のアクセスをバンダ・アチェと西アチェ県に限ると発表した。The Age紙が伝えた。
 カラの発表は、先のアルウィ・シハブ国民福祉担当調整相の発表とは完全に矛盾している。アルウィ・シハブは、外国人が援助を必要としているいかなる地域にも自由にアクセスできると述べていた。
 新しい政策は、バンダ・アチェの国連事務所近くで銃撃があったのちに発表された。インドネシア国軍は、分離主義者の自由アチェ運動(GAM)が銃撃をおこなったと非難しているが、インドネシア国軍兵士が銃撃したとの報告もある。GAMは関与を否定している。
 数十年にわたって、インドネシア国軍が麻薬売買と残虐な人権弾圧をおこなっているといわれるアチェでは、外国人嫌いの将校が、アチェでの外国軍の存在を制限するよう、政府に圧力をかけているかもしれないと考えられている。
 アチェ災害救援対策本部長ブディ・アトマディ・アディプトは、バンダ・アチェやムラボー以外に行く場合、アチェ軍管区司令官エンダン・スワルヤから特別な許可を取得しなくてはならないと外国のグループと外国軍に伝えられたと述べた。「バンダ・アチェとムラボーのみが、インドネシア国軍の完全なコントロール下にあります。それが2つの町まで、外国人に対して許可する理由です。外国人は、バンダ・アチェとムラボーのみだということです」
 スワルヤ司令官も、米国ヘリコプターがほかの町に救援物資をもっていくのに許可が必要であると述べ、禁止令を裏付けている。
 アディプトは、外国人がインドネシア国軍とGAMの武力衝突に巻き込まれるのを防ぐため、このような制限が必要だと述べる。「インドネシア人だけでなく、われわれを支援しに来た外国人が何千人もいます。もし白い皮膚をもった外国人が殺されたら、国際社会はどのように反応するでしょうか」
 GAMは、災害を口実に、反乱者へのさらなる攻撃をおこなうとして、インドネシア国軍を非難している。
 12月26日の地震と津波は、アチェの10万4000人以上の命を奪った。1万人以上が、まだ行方不明で、死亡したと推定されている。さらに数千人が、援助が届かなければ飢餓と病気で死に直面している。
 アチェと北スマトラの死者は、まだ遺体が収容されていないことから、30万人にのぼるかもしれないといわれている。


:アチェ救援活動に懸念 byダミエン・キングスベリー(The Australian, 05/01/12)

 イスラーム原理主義者のグループがアチェに来たことで、これから外国の援助ワーカーおよび外国軍と、こうした現地主義者グループの間の紛争が起きるおそれがある。オーストラリア政府およびインドネシア政府は、インドネシア国軍が安全を守るため、ただちにこのような名組織が脅威になることはないと言っている。
 しかし東ティモールでも国軍が民兵を支持したようにアチェでも似た状況であると言える。
 イスラーム防衛戦線(FPI)指導者は、酒を飲むなど反イスラーム的な行為に対して警告を発しているし、より過激なムジャヒディン部隊(LM)もすでにアチェにおり、彼らはアンボンや中スラウェシでキリスト教徒との宗教戦争をおこなってきている。
 これらイスラーム原理主義者グループはアチェ社会を攪乱している。自由アチェ運動(GAM)は、こうしたグループはイスラームを腐敗させるとしてアチェへの来訪を拒否している。GAMメンバーは敬虔なスンニ派ムスリムであり、GAM自体はイスラーム組織でないし原理主義を拒否している。かつて聖戦部隊、最近ではジェマア・イスラミア(JI)がアチェで活動しようとしたことがあるが、GAMはこれを拒否している。住民の支持もない。
 国軍30年の存在に加えてアチェに現れた、国軍のサポートするイスラーム防衛戦線(FPI)は、98年8月に国軍指導者たちによって組織された民兵組織で、民主主義活動家を攻撃した。サウジ・アラビアで教育を受けたハビブ・リジクがFPIの指導者になって、この組織はイスラーム色をあらわにし、イスラーム信仰に反するとしてバーやナイトクラブを襲撃、ジャカルタやほかの場所で「防衛」的恐喝事件を起こしており、それらは刺客から成っている。
 ムジャヒディン部隊(LM)はより規律があり、目的がはっきりしている。これはインドネシア・ムジャヒディン協会(MMI)の軍事部門である。アブ・バカル・バアシルの率いるJIによって設立された組織である。
 アンボンや中スラウェシでLMは活動してきており、国軍はFPI、LMと強いつながりを保持している。軍諜報を通じてLMはアンボンでは国軍の提供した武器や制服で戦闘に従事していた。
 アチェではこうしたイスラーム原理主義団体の出現は、救援ではなく、アチェにおける国軍とGAMの間の紛争の第三の勢力に成るとの見方が拡がっている。
 いっぽう、国軍は、GAMが支援活動にとって唯一の治安上の脅威である、GAMが国軍の制服を着て避難民や援助を差配しようとしていると主張する。しかしながら、GAMは国軍の制服を纏うことに関心もないしその力もない。
 GAMは津波の起きた翌日には停戦を宣言、国軍に攻撃されても停戦を守ると述べている。したがって、治安の悪化の主要な責任は国軍にある。しかしこの危急時になぜなのか? 長いあいだ、外部者のアチェへのアクセスが制限されてきた。2003年5月以降は、国軍は完全に外部者を遮断することに成功した。当初、国軍は外国人援助ワーカーが来ることをいやがり、なるべく早く去って欲しいと願っていた。それは東ティモールで99年の住民投票後に、国連が追い出され、治安が悪化したときに起きたことと同じである。
 世界の耳目が寄せられている現在、国軍は反GAM、反アチェ人キャンペーンをおこなえなくなっている。また、国軍はこうした状況では、アチェに流れ込んでいる援助の多くを取り込むこともできなくなっている。このような状況でも、何人かの国軍兵士は援助食糧を避難民に売っている。インドネシアでは援助の10%しか届かないというルールがあるのだ。国軍の関わる企業によって非公式な「税」があり、建設費が高騰し、輸送費も高騰する。アチェの援助官僚は、損失をせいぜい30%にできればと願っているという。
 しかし何億ドルもの援助は、04年半ばに尽きていた国軍キャンペーン資金を肥やすことになる。国軍はまた、みずからの軍事的(およびビジネス上の)プレゼンスを維持するための口実としてGAMを必要としている。アチェの治安問題については、その主要な原因を見なければならない。(ディーキン大学、国際・コミュニティ発展研究所長)


:GAM声明「過激派組織FPIとMMIがアチェに潜入」(Laksamana.Net, 05/01/10)

 自由アチェ運動(GAM)亡命政府は9日、ジャワを本拠地とするイスラーム過激派組織、イスラーム防衛戦線(FPI)とインドネシア・ムジャヒディン評議会(MMI)がアチェに入ったことで、津波災害被災者にさらなる苦しみを与えると憂慮を表明した。

【アチェ亡命政府の声明】
イスラーム防衛戦線(FPI)とインドネシア・ムジャヒディン評議会(MMI)のアチェ入りについて

アチェ国政府(PNA)情報省
ストックホルム 2005年1月9日

 アチェ亡命政府は、イスラーム防衛戦線(FPI)とインドネシア・ムジャヒディン評議会(MMI)がアチェに入ったことを遺憾に思う。危機的状況に瀕するアチェにこれら集団が入ることで、津波被災者に向けられるべきインドネシア政府の資力が損なわれる。FPIとMMIはアチェでは歓迎されておらず、かつてアチェの人びとに支持されたことはなく、彼らの来訪が要請されたわけでもない。 FPIはマルクと中スラウェシの殺戮、ジャワやその他地域での非ムスリムに対する攻撃にも関与してきた。
 FPIとMMIの言動は、コーランやハディースの教えに矛盾し、寛容と信頼にもとづくアチェのムスリムと相反する。FPI、MMIともに、災害救援における実績もノウハウももっていない。彼らの存在は、明らかにアチェの人びとを挑発する企てがある。彼らがアチェに介入してくることは、逆効果である。
 国際社会がアチェに惜しみなく援助の手をさしのべてくれているときに、インドネシア政府は貴重な資金をFPIとMMIのような犯罪組織のアチェへの移動や滞在に割いて無駄にしている。彼らはアチェの人びとの福祉のためでなく、皮肉にもアチェ人がさらに苦しむように状況をさらに混乱に陥れる意図があるのだ。
 アチェ亡命政府は、アチェでの我が部隊に対していまだに軍事作戦が続けられていることを遺憾に思う。われわれは救援活動の便宜をはかるため、一方的な休戦を宣言した。このように危機的状況にあるさなか、いまだに軍事作戦のため限られた資力を軍事作戦に投入するとは、インドネシア政府はアチェ人の福祉ではなく、アチェでの植民地主義的軍事支配に関心があることを示している。
 われわれは国際社会に、FPIとMMIがアチェを去ること、インドネシア政府が軍事作戦をただちに停止すること、を要請するようお願いする。アチェのわれわれの部隊がそうであるように、いまはアチェの人びとを助けることに全力を傾けるべきだ。さもなければ、アチェから出て行くべきだ。

バクティアル・アブドゥラ広報官

【FPIについて】
 FPIは1998年8月に設立され、イスラームの教えを侮辱すると見なされるバー、ナイトクラブ、売春宿、ビリヤード場などの娯楽施設を襲撃することで悪名高くなった。しかし、2002年10月のバリ爆破事件後は暴力活動を和らげるようになり、同事件の追及の矛先はジェマァ・イスラミア(JI)に向けられた。
 バリ爆破事件以前、当局はFPIのナイト・クラブ襲撃などを黙認していた。そのため、FPIは治安当局内部の有力者に後援されていると信じられていた。批評家によると、FPIはナイトスポット経営者たちから金を強要するため、あるときは警察や軍と共謀し、ある時は競合している。
 バリ爆破事件から1カ月もしないうちに、FPIは暴力的襲撃を止めることを公約した。しかし2003年2月に復帰を表明し、西洋人を襲撃するなどと脅した。また、イラクのアメリカ軍と戦うためムスリムに志願を呼びかけたりしている。
 2004年10月には、FPIメンバーが断食月に営業していたジャカルタやその周辺都市のバーを襲撃した。

【MMIについて】
 MMIは2000年8月に結成された。その表向きの目的は、世俗的なインドネシア社会で厳格なイスラムー法を推進することとされた。
 組織の指導者は急進的導師アブ・バカル・バアシルで、ジェマァ・イスラミア(JI)の指導者でもある。バアシルはバリ爆破事件とマリオットホテル爆破事件の実行を部下に指示した容疑で裁判にかけられている。
 MMI議長イルファン・アワスは先週、たくさんのMMIメンバーをジャカルタに送った。イルファン議長は、災害被災者に霊的指針を与えるためにアチェ行きの飛行機に乗る、と言っていた。
 MMIは最近、インドネシア全土8県53地域で多数の支部を設立したと発表した。

http://www.nindja.com/gempa.html

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