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読売が10月になっても堂々と推薦書評を載せているから、別の本かな?
http://www.asyura2.com/0411/war65/msg/302.html
投稿者 木田貴常 日時 2004 年 12 月 25 日 12:31:03:RlhpPT16qKgB2
 

(回答先: Re: 「名誉殺人」告発本は捏造だった・・・この人の本ですか? 私も騙されていました(恥) 投稿者 木田貴常 日時 2004 年 12 月 25 日 12:01:19)

本よみうり堂
「名誉の殺人」の因習
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20041005bf01.htm

『生きながら火に焼かれて』
スアド、松本百合子訳
出版社:ソニ−・マガジンズ
発行:2004年04月
ISBN:4789722619
価格:¥1680 (本体¥1600+税)
この本を買うhttps://www.honya-town.co.jp/servlet/hym?iymur=1&iis=4789722619


「家族が追ってきて私を殺す その恐怖から逃れられない」

 女性虐待の因習のため、肉親に殺されかけた体験を告白し、日本でもベストセラーになった「生きながら火に焼かれて」(松本百合子訳、ソニー・マガジンズ)の著者スアドさんが来日した。「名誉の殺人」と呼ばれる因習の根絶を訴えるスアドさんに聞いた。(石田 汗太記者)

 公の席に出る時は、白いマスクを手放さない。「村を脱出して30年近くたちますが、いまだに家族が追ってきて私を殺すという恐怖から逃れられない」。大げさではない。7年前、やはり「名誉の殺人」を生きのびて20年も逃げていたパキスタンの女性が殺されたという。

 婚前交渉や不倫を行った女性を、「家族の名誉のため」殺すことを当然と考える因習は、現在でもアジア・中東地域などに広範に残っている。年間6000人以上の少女が家族の手で殺され、罪に問われることもないという人権団体の報告もある。「実数など誰にも分からない。私も姉も出生届さえ出されず、自分が40歳代後半とは思いますが、正確な年齢も知らない。男の掟(おきて)が絶対の村では、女はみな奴隷同様でした」

 1960年ごろ、ヨルダンの小村に生まれた。17歳の時、妊娠が家族に知れ、義理の兄にガソリンをかけられ、火をつけられた。瀕死(ひんし)の状態で人権団体に救出され、現在はヨーロッパで夫と娘2人とともに平穏に暮らしている。

 写真撮影を終えると、スアドさんはマスクを取り、ジャケットを脱いだ。あごから胸、両腕にかけて無残な傷跡が残る。「記憶をもう1度掘り起こすことはつらかったけれど、私はこの本を出して強くなれた。やけどの跡も、堂々と人前に出せるようになった」

 日本でも、戦前は貧しい農村で「間引き」や人身売買があった。が、「『名誉の殺人』は宗教的、経済的理由からとも言えない。村の男たちはテレビを見、ラジオを聞き、近代的な教育を受けている。それでも野蛮な因習から脱することができないのです」。

 最近はアラブの宗教的指導者や、ヨルダンの王族なども「名誉の殺人」を問題視しているが、「政府も警察も無力。長い歴史を持つ因習は、すぐには変わらない」とスアドさんは悲観的だ。「私にできることは、世界中に事実を知ってもらい、1人でも多くの少女を救い出すことです」

 救出された時、全身やけどの状態のまま出産した息子は養父母の元で育ち、20年以上をかけて、ようやく親子関係を結び直すことができた。「つい3か月前です。息子が初めて『ママ』と呼んでくれたのは」

 スアドさんがマスクを捨てることができる日を、祈らずにはいられない。

(2004年10月5日 読売新聞 無断転載禁止)

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