野党候補ユシチェンコ氏、当選確実　ウクライナ大統領選
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　ウクライナで２６日に実施された大統領選のやり直し決選投票は、即日開票され、親欧米派で野党候補のビクトル・ユシチェンコ元首相（５０）が当選を確実にした。ユシチェンコ氏は２７日午前２時（日本時間同日午前９時）に勝利宣言を行った。１９９１年に旧ソ連から独立して以来の親ロシア政権に終止符を打ち、野党による政権交代が初めて実現する。新政権が欧州連合（ＥＵ）加盟や北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）への接近に向けてかじを切れば、旧ソ連圏における勢力図は大きく変化する。

　中央選挙管理委員会の２７日午前２時現在の集計（開票率４２．９２％）では、ユシチェンコ氏の得票率は５６．４０％。対立候補のビクトル・ヤヌコビッチ首相（５４）は３９．８３％。全国２７の地方うち、ユシチェンコ氏は地盤の中西部だけでなく、与党が前回押さえた東南部へも食い込み１７地方で優位に立った。複数の出口調査でも同氏は１５〜２０ポイントの大差をつけた。暫定投票率は７７．８６％。

　勝利宣言で、ユシチェンコ氏は「ウクライナは（旧ソ連から）独立したが、今日はじめて自由な国になった。クチマ政権は終幕し、民主主義の時代が幕をあける」と語った。

　一方、ヤヌコビッチ首相は、２６日午後７時半、記者会見を開いて「落選することになっても、議員として議会活動をすることで強力な野党をつくって（ユシチェンコ氏に）対抗する」との意向を表明した。

　クチマ現大統領は２期１０年にわたって政権を維持し、ロシア経済界と癒着した財閥形成や、野党の活動への干渉、言論弾圧などによる強権体制を敷いた。これに対し、ユシチェンコ氏は欧米志向の自由主議的改革や政財界の汚職追放などを掲げて支持を集めた。前回選挙をめぐる不正糾弾の抗議行動を組織化し、現政権の継承を目指したヤヌコビッチ首相と真っ向から対決した。

(12/27 10:26)

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http://www.asahi.com/international/update/1227/008.html

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