イラク民主化に“挑戦状”　武装勢力さらに活発化へ

　【カイロ２８日共同】国際テロ組織アルカイダの指導者ビンラディン容疑者による録音として２７日公表された、来年１月のイラク国民議会選挙のボイコットを呼び掛ける声明は、米国が進めるイラクの民主化プロセスを「反イスラム的」と見なした“挑戦状”だ。
　声明は、イラクで多数のテロの背後にいるとされるザルカウィ容疑者をイラクでのアルカイダの指導者と認定しており、投票日に向けてイラクの武装勢力の活動をさらに勢いづけることは確実だ。
　１月の選挙は、来年末に予定される正統政権樹立の成否を占う政治日程の関門。「対テロ戦争」を主導する米国は、武装勢力の妨害行為を全力で阻止し、選挙の成功を目指す構え。選挙は双方の「全面対決」の様相を呈しつつある。
（17:08）
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