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スペインの「多国籍国粋主義集団???」(ま、どこにでもよくある話か)
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投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 5 月 30 日 02:24:12: SO0fHq1bYvRzo

スペインの「多国籍国粋主義集団???」(ま、どこにでもよくある話か)


5月29日付のスペイン各紙は、カタルーニャ州のバルセロナ県にあるマンレッサという都市で、カタルーニャ独立主義者が主催したコンサートに、スペインの国旗を身に付けスペイン国家を口ずさむ国粋主義集団がナイフなどの武器を持って襲い掛かり、1名が死亡、数名が負傷したことを伝えています。

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『ベルガでカタルーニャ独立主義者と極右主義者が乱闘』
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/05/29/sociedad/1117346455.html
(エル・ムンド 2005年5月29日)

『ベルガ地区の祭で乱闘、一人の若者が殺され19人が逮捕される』
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/05/28/sociedad/1117266547.html
(エル・ムンド 2005年5月28日)

『パトゥム・デ・ベルガで集団乱闘、一人の若者が刺されて死亡』
http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=214613&idseccio_PK=4&h=050529
(エル・ペリオディコ 2005年5月29日)
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見出し中の「パトゥム・デ・ベルガ」はマンレッサ市にある地区の名前です。面白いことに、全国紙であるエル・ムンドは「カタルーニャ独立派」であることを見出しに書いて「スペイン国内の民族紛争」であることを強調し、地元カタルーニャのエル・ペリオディコ紙は逆にそれは表に出さずに、小見出しで「反ファシズム集会」だったことを強調しています。

これは、少し前からバスク独立過激派のETAが盛んにバスク州ナイトマドリッドで爆弾を破裂させているため、それと同類に見てほしくない、という思惑が働いているのでしょう。もちろん記事の中には「カタルーニャ独立主義者の主催によるコンサートで」と書かれてあります。


それはともかく、襲撃して逮捕された集団は19人全員が17歳以下の少年で、うち一人は14歳未満で刑事罰を問うことはできません。(スペインでは2年前に少年法が改正されて14歳以上だと刑事罰の対象となりえます。)興味深いのは逮捕者の国籍で、8名がスペイン、4名がエクアドル、モロッコ、ドミニカ、ポーランド国籍の者が各2名ずつ、となっています。14歳未満の一人の国籍は明らかにされていません。

なんとまあ、この「国粋主義者集団」18名のうち10名が外国人でした。その集団には当然ですが大人の「指導者」がいて、少年たちの自供によると「サンチアゴ・S.P.」なる人物から武器の提供を受けた、ということです。この「サンチアゴ・S.P.」はどうやらスペイン人のようですが、麻薬密売で逮捕暦があり、早い話が単なる街のゴロツキです。このゴロツキが「スペイン国粋主義」を語って多国籍の不良少年どもを麻薬付けにして操っているのでしょうが、悲惨な話です。


スペインは複雑な多民族国家で、昔から「スペイン国粋主義者」と「少数民族独立主義者」の争いは絶え間がありません。数年前、サッカーのアトゥレティコ・マドリッドとレアル・ソシエダッド(バスクのチーム)の試合がマドリッドの球技場で行われた後、マドリッドのサポーター・グループの一人がソシエダッドのサポーター(バスク人)を刺し殺す事件がありました。犯人は、アトゥレティコ・マドリッドのオーナーであったヘスス・ヒル(昨年5月に死亡)が資金を渡して育てていた国粋主義グループの一員でした。

このヘスス・ヒルはスペイン・ヤクザの大親分。自身が大金持ちで、欧米の大富豪の別荘が集まるアンダルシア州のマル・ベージャ市の元市長。そして市長時代の1991年から95年にかけて、マル・ベージャ市の予算を大量にアトゥレティコ・マドリッドの運営資金として流用していたことが発覚し、有罪判決を受けたました。(この発覚のショックでアトゥレティコ・マドリッドは2年間2部落ちしていましたが。)もう少し人脈に恵まれていたら「スペインのベルルスコーニ」になっていたでしょう。

これは大規模な例なのですが、こういった大小のならず者たちが、「多国籍国粋主義集団(?)」を作って「愛国主義」を育てているわけです。こんなテの話はどこの国でも一緒なのでしょう。

ま、でも、「指導者」がスペイン人であるだけまだマシか・・・。アジアのどこかの国なんて、「国粋主義集団」「愛国主義集団」の「指導者」からして外国人だったりするもんネ。

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