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【讀賣新聞】 宗教はいま 新法王の下、カトリックはどこへ
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/479.html
投稿者 ロシアチョコレート 日時 2005 年 5 月 14 日 22:19:13: DsXgc9p/1U5SM

「夕刊 讀賣新聞」(2005年(平成17年)5月14日)の第4面から貼り付けます。

(貼り付け開始)

宗教はいま

 新法王の下、カトリックはどこへ
 まず正統性、そして変革

 ローマ・カトリックの新法王にベネディクト16世(ヨーゼフ・ラッツィンガー前枢機卿)が選出された。カトリックはどのような方向に向かうのか。(植田滋記者)

 「新法王はヨハネ・パウロ3世を名乗るのでは?」。作家の犬養道子さんは新法王が選ばれる前、こんな予想をしていた。結果は違ったが、犬養さんがこう話したのは、法王の名には象徴的な意昧があるためだ。
 前法王ヨハネ・パウロ2世の名前には、ヨハネ23世(在位1958〜63年)とパウロ6世(同63〜78年)の精神――「第2バチカン公会議」(62〜65年)の方向性を受け継ぐ意志が込められていた。
 同公会議はカトリック教会が自らの殻を破って他宗教、他宗派との対話を進める方向を打ち出したことで知られる。ヨハネ・パウロ2世はこの路線を重視し、定着させた。新法王が路線変更することは考えにくい以上、「ヨハネ・パウロ3世」が予想されたのだ。
 新法王がベネディクト16世を名乗ったことは、ベネディクト15世(在位1914〜22年)の精神を受け継ぐ意志があると読み取れる。犬養さんは「ベネディクト15世は宣教師が世界に一方的に出ていくことより、『その土地の人によるその土地の教会』を考えた人だった」と話し、新法王にその柔軟性を継ぐ意志があると見る。
 カトリック中央協議会前広報部長の平林冬樹神父は、ベネディクト16世という命名について、「西方修道院制度の生みの親である聖ベネディクトゥス(480ころ〜547ころ)が大切にした『スピリチュアリテイー(霊性)』を今の教会は追求すべきだと考えたのでしょう」と話す。対話による<広がり>も重要だが、信仰の<深まり>を強調したと考えられるという。
 また平林神父は、新法王が「第一級の神学者」であることを指摘する。68年に著した「キリスト教入門」はカトリック神学を学ぶ人の必読書だといい、その評価はカール・ラーナーなど20世紀を代表する神学者とも比肩されるという。
 その思想は「正統的なものを深めていこうとする立場です」。そのために保守派と言われるが、平林神父は、「教会は政治や学問と違い、保守か革新かで判断できない。神がキリストを通じて救いを啓示したという信仰がすでに与えられ、教会はそれを預かる存在である以上、自由に新しい考えをつくり出すわけにはいかないのです」と語る。
 制度面でも、例えば女性司祭。を認めようとすれば、法王に司能なのはまず全世界の教会からの意見収集を開始することで、一存ですぐに変更が出来るわけではない。「女性司祭を結果として認めるには、どのような神学的根拠があるか、それを皆が容認するかが問われることになります」
 まずは「カトリックであること」をしっかり確認し、その上で対話や変革を考える。これがベネディクト16世の行き方のようだ。

<記事はここまで、以下用語解説>

 一部プロテスタントと和解も

【宗教間対話とは】カトリックが進める対話路線。第2バチカン公会議以降、キリスト教他宗派や他宗教との対話が進められている。この中で、宗教改革で袂(たもと)を分かったプロテスタントの一部と和解するという歴史的な成果も達成している。
 1999年、カトリックとルーテル世界連盟(ルター派)は「義認の教理に関する共同宣言」に調印した。ルターは<信仰のみ>を主張して<信仰と行動>を説いたカトリックと対立したが、平林神父によれば、「ルターの<信仰のみ>も、信仰と行動は一体という考えが基本にあり、カトリックと大きな違いはなかった。表現の違いだったことが宣言で確認されたのです」。この時のバチカン側担当者が、ラッツィンガー枢機卿(現法王)だった。
 この成果もあって、昨年10月には、両者の共同礼拝が日本で実現した。日本福音ルーテル教会の徳善義和牧師は、「遠くない将来にカトリックのミサとルーテル教会の聖餐(ルビ:せいさん)式を一緒に行う状況が来るのではないか」と話す。ただし、法王や聖職者の考え方などでは、依然相違が残っている。
 平和や貧困などの課題に対処する目的では、他宗教との対話も進んでいる。
 立正佼成会は、宗教者が平和や人権などを巡って対話する「世界宗教者平和会議」(ほぼ5年に1度開催)などを通じてカトリックとの友好関係を築いてきた。庭野日鑛(にちこう)会長は新法王の就任式に参列、翌日には東方正教やイギリス国教会、イスラムの指導者などと共に謁見(えっけん)した。新法王から「平和のために相互理解と尊敬と愛をもって関与していきましょう」と呼びかけられたという。
 同会の神谷昌道・外務部次長は、「法王は前法王の路線の継承を意識しているようだった。宗教協力も引き続き進展するのではないか」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/

(貼り付け終了)

登場順

カトリック中央協議会
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/
日本ルーテル教団
http://www.jlc.or.jp/
立正佼成会
http://www.kosei-kai.or.jp/
世界宗教者平和会議
http://www.wcrp.or.jp/

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