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そうそう、それとキリスト教会の一致など。(W.ポストの報道から)
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/606.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 5 月 31 日 06:03:23: SO0fHq1bYvRzo

(回答先: Re: ベネディクト16世は大量消費主義を批判した。 投稿者 kamenoko 日時 2005 年 5 月 30 日 23:00:29)

そうそう、それとキリスト教会の一致など。(W.ポストの報道から)


毎度、どうもkamenokoさん、的確なご指摘、ありがとうございます。

ワシントン・ポストでこのベネディクト16世の記事を読んでみますと

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2005/05/29/AR2005052900166.html?referrer=email&referrer=email
Benedict Stresses Message of Christian Unity(ベネディクトはキリスト教の一致を強調)


ご指摘の「日曜日の過ごし方」のほかに、見出しにあるとおり、物質文明に対抗するためのキリスト教の一致を、特に東方教会に対する呼びかけとして強調しているようです。これはロシアやウクライナなどのスラブ諸国に対するバチカンの戦略から出てくることでしょうが、ユダヤ教、プロテスタントとは基本的に土台がつながったので、次の狙いは東方正教会とイスラム教、と定めたことを宣言したわけでしょう。(イスラムに関しては就任直後に発言。)
(Wポスト記事の一部)
Every now and then looking up over his reading glasses and adding comments to his written text, he put his call to Christian unity into historical context, calling Bari "the land of encounter and dialogue with our Christian brothers of the East" and recalling that St. Nicholas of Myra, a fourth century saint from what is now Turkey and who is loved by both the Western and Orthodox churches, is buried here.

それと、ラツィンガー自身の「カトリックのドグマの守護神」というイメージを一掃し、「開けた教皇」「優しい教皇」(顔に似合わず?)をアピールする狙いもあったようです。

Expectations of a stern taskmaster, born of his reputation as a tough enforcer of Catholic dogma after his 24 years as head of the Congregation for the Doctrine of the Faith, have been put on hold by many Catholics; his shy smile and welcoming demeanor in his public appearances have come as a surprise.

「彼の恥ずかしげな微笑と愛想の良い物腰」という表現には思わず吹き出しますが、まあ、「役者やのー!」といったところです。この後でワシントン・ポストは、教皇の弁を聞きに集まった信者たちのおべんちゃら(たぶんサクラ)を書き立てて、バチカンに全面協力しています。


それにしても、
All Christians, he said, face the common challenge of living in a world marked by "unbridled consumerism, religious indifference and secularism closed to transcendence."
「キリスト教徒全体が、手綱の効かない消費主義、宗教的無関心と超越的と言ってもよい世俗主義に特徴付けられる世界での生活、という全面的な難題に直面している、と彼は言う。」

これを、たとえばアルゼンチンのホルヘ・ベルゴグリオ枢機卿のように、司教区本部まで地下鉄と徒歩を使って通うような人物が言うのなら、まだ似合っているでしょうけど、バチカン幹部の坊主どもが豪勢なお抱え運転手付の車が当たり前の状態でこれを言うのだから、滑稽極まりないわけです。

なおベルゴグリオ枢機卿は教皇の有力候補の一人だったのですが、欧州の枢機卿たちから「生活が質素すぎる」という批判(!)を受けていました。要するに自分たちの「手綱の効かない消費主義」が目立つのがいやなのでしょう。

おまけにここ近年で米国のカトリック会を大揺れさせた「少年に対する性的虐待」とか、オプス・デイとともにラツィンガーを支える『キリストの軍団』の創始者の「少年愛」問題など、「超越的と言ってもよい世俗主義に特徴付けられる」「全面的な難題に直面している」バチカンの現状を何とか誤魔化したい気持ちもあるようです。


私が下の方で説明した「大量消費主義を批判」への見方は、むしろこんな報道をするロイター通信に向けられるべきですね。

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