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脱税マネー2.8億流れる パチスロ機最大手・サミー前社長申告せず
国税・捜査当局、使途追及へ
パチスロ機メーカーの最大手、サミー(東京都豊島区)の前社長(43)に、脱税事件で摘発された下請けの電子部品製造会社から、隠し所得の一部の約二億八千万円が流れていた疑いのあることが、九日までの捜査当局の調べで分かった。前社長はこの資金を税務申告しておらず、うち一部は使途不明という。国税当局も脱税マネーの流れに重大な関心を寄せているもようだ。
サミーの前社長は二月二十八日付で「体調不良」を理由に辞任したばかり。
関係者によると、長野地検は関東信越国税局と合同で二月上旬、法人税法違反(脱税)容疑で、サミーの下請けの電子部品製造会社「ニコー電子」(長野県飯田市)を家宅捜索し、同社会長、高橋道雄容疑者(57)と同社社長、宮下弘司容疑者(44)を逮捕。同国税局の告発を受けて二月二十八日、同罪で法人と二人を起訴した。
起訴状によると、同社は平成十三年六月期と十四年六月期、十六年六月期の三期で、計約六億六千万円の所得を隠し、法人税約一億九千万円を免れたとされる。
関係者によると、脱税した金は高橋被告の個人的な使途や関係会社の支援に充てられたとされるが、このうち総額約二億八千万円は、サミー前社長に渡っていた疑いが判明した。前社長は既に当局から指摘を受けたとみられるが、金の一部は使途が不明という。
このため捜査・国税当局は、使途の解明にあたるとともに、サミーの取引関係についても調べを進めるもようだ。
前社長は産経新聞の取材に対し、「インタビューには応じられない」と答えた。
前社長はゲームソフト会社、セガ・エンタープライゼス(現セガ)でソフト開発を担当した後、技術を買われて平成七年にサミーに入社。十六年四月に常務になり、サミーとセガが経営統合した同年六月、サミー社長に昇格した。
サミーは昭和五十年に設立され資本金は約百五十三億七千万円。パチスロの人気機種を中心に売り上げを伸ばし、ゲーム、パチンコ機などの総合アミューズメント事業を展開。セガとの経営統合に伴い設立された中核会社、セガサミーホールディングス(東証一部上場)の子会社となった。
ニコー電子の話「会長と社長がおらず、回答できる者がいないので分からない」
サミー広報部の話「国税当局の調査などについてコメントは控えさせていただく。前社長にかかわることは初めて聞いたことで、事実の有無や金額などについて当社は認識していない」
http://www.sankei.co.jp/news/morning/10na1001.htm