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イスラエルに住むパレスチナ人として(1)  タウフィーク・ザイヤード
http://www.asyura2.com/0502/holocaust1/msg/252.html
投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 26 日 03:59:19: ogcGl0q1DMbpk

イスラエルに住むパレスチナ人として(1)


タウフィーク・ザイヤード(1983年当時イスラエル国会議員・ナザレ市長・アラブ人)

http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/8139/rebanon2.html


新たな侵略の危険

まず最初に、二つの非常に重要なことがらについてご注目いただきたいと思います。


一つは、現在中東に新たな侵略の大きな危険が迫っているということです。つまり、レバノンにお
けるイスラエルの占領と残虐行為が続いているというだけでなく、シリアに対する新たな侵略戦争が
実際に日程にのぼっているということなのです。その目的は、レバノンにいるシリア軍の背骨を打ち
砕き、さらに、おそらくはシリアにまで侵略を拡大していくことです。こうなれば中東の問題はさら
に複雑さを増すでしよう。アリエル・シャロンに代わったアレンス・イスラエル新国防相が、就任直
後に語った言葉はシリアを威嚇するものでした。クネセット(イスラエル国会一の国防委員会のベン・
エリサル委員長は、現在の中東情勢を一九六七年当時と同じ用語を使うことによって特徴づけていま
す。彼によると、当時と同じ"雰囲気〃が蔓延しているというわけです。つまりこれは、現在のイス
ラエル政府が一九六七年の侵略の前夜と同じ考え方に立っているということを意味します。わたしは
運命論者ではありません。不可避的なことなどあるはずはありませんが、たた新たな侵略という深刻
な危険が追っているということは確かなことなのです。

もう一つは、このイスラエルのレバノン侵略で苦しめられているのが、ともすればパレスチナ人だ
けであるかのように私たちは思いがちですが、イスラエルの侵略はパレスチナ人に関する問題だとい
うだけでなく、レバノン人、とりわけレバノンの愛国勢力の存在そのものをも脅かすものである、と
いうことを認識しなければならないことです。そして、このレバノン侵略の正当性がでっちあげられ
たものだったということです。


イスラエル政府でさえ、この侵略を正当化できる、受けいれるにたる口実に常にこと欠いてきまし
た。この侵略の前年が事実上平和な年であったことを想い起こすならば、このことは容易に理解でき
ます。PLOとイスラエル問の休戦協定によって、イスラエル北部の入植地に、パレスチナ人によっ
て爆弾がうち込まれたことなど一度としてなかったことを想い起こすならば、この侵略が彼らの言う
ように「ガリラヤの平和」などと何のかかわりもないこと、またイスラエルやイスラエル北部の安全
保障と何のかかわわりもないことがわかるでしょう。


皆殺し戦争の目的

第二に、この侵略が皆殺し戦争だったということです。これこそがこの侵略の本質であり、それゆ
えにこの侵略は平和と人類に対する犯罪なのです。誰しもががブラとシャティーラの虐殺に慄然とし
ましたが、サブラとシャティーラの住民だけが虐殺の対象になったわけではないのです。ベイルート
の爆撃では、老若男女を問わず七〇〇〇人もの人々が殺されました。ティールやシドンで、その他イ
スラエル軍が侵攻したところすべてで、大なり小なりの虐殺が、パレスチナ人とレバノン人愛国勢力
の人々に対して繰り広げられました。


この侵略は、一九八二年のはるか以前から続いている、イスラエルの拡張主義戦争の延長線上にあ
るものです。たとえぱイスラエル軍のエイタン参謀総長は、イスラエルとパレスチナ人との間で行な
われているのは、民族皆殺しの百年戦争だということを繰り返し述べ、イスラエルは絶滅される側に
はならないのだと言っています。サブラやシャティーラ、ベイルート、その他レバノン各地で行なわれた虐殺の直接の目的は、難民キャンプを破壊し、難民を東方に追放することで「難民問題」を解決
することをねらったものでした。このように残虐な行為が行なわれたのはレバノンだけではなく、〃占
領地〃でも同じことでした。"占領地〃の状況をいまお話し申しあげるつもりはありませんが、レバ
ノン侵略が開始される数週問も前から、占領に反対するヨルダン川西岸とガザ地域住民のデモのなか
で、四〇人にも及ぶ人々が殺されているという重大な事実に注目していただきたいのです。


第三に、ベギン政権が一貫して、その歴史的使命はパレスチナ問題を除去し、アラブ.パレスチナ
人民の唯一の政党の代表であるPLOを抹殺することにあるということを公言している点です。ベギ
ン以前のイスラエル歴代政権は、パレスチナ全土、つまりヨルダン川西岸、ガザ地域まで占領しまし
た。今やベギン政権は、一九六七年に占領したこれらの"占領地〃をイスラエルに併合することを、
その歴史的使命としているのです。そしてそれにとどまらず、さらにレバノン南部のかいらい政権サー
ド・ハッダードを利用して、レバノン南部の事実上の併合をさえ、もくろんでいるのです。


第四に、イスラエル政府自身が公言した今回の戦争の目的は、PLOとパレスチナ兵士、レバノン
の愛国勢力の殲滅にあるということです。シリア軍を抑え軍事的な罠にかけ、レバノンに今までと
はまったく異なる政治体制を押しつけ、レバノン全土をイスラエルの保護領にしてしまおう、南レバ
ノンを大きくしたような、つまり、レバノン全土をサード・ハッダードのような連中が支配する南レ
バノンと同じにしてしまおうという魂胆なのです。


また、この侵略の経済的目標にも注目する必要があります。すなわち、レバノンの水源を確保し、
レバノンをイスラエル製品の市場に変え、そのレバノン市場を通じて全アラブ世界に、経済的にも進
出していこうというものです。


しかしイスラエルの侵略は、その主目標を達成することができなかったと私は考えます。アラブ.
パレスチナ人に軍事的解決を押しつけようとしてもむだであることを、すべてが証明しました。この
ような侵略と戦争が、アラブ・パレスチナ人にもたらすものは新たな苦しみだけだということ、しか
も苦しむのはアラブ・パレスチナ人ばかりではなく、レバノン人も、またイスラエル人も苦しまなけ
ればならないことを、すべてが証明しました。この侵略のイスラエル側の犠牲者の数は膨大です。公
式の統計によると、五〇〇人以上が死亡し、二〇〇〇人以上が負傷しました。侵略の結果であるイス
ラエル経済の急速な悪化は、誰の目にも明らかです。この意味で、この戦争は単にアラブ・パレスチ
ナ人の利益と平和を損う戦争であるばかりでなく、イスラエル人の利益をも損う戦争であったと言え
ましよう。


国際世論をあざむくための嘘

第五に、イスラエルによるこの民族皆殺し戦争の非常に重要な特徴は、国際世論をあざむくための
嘘が、常につきまとっていたことです。嘘以外の何物も生み出さない悪魔のプロパガンダ・マシーン
を想い起こさせる、ありとあらゆる嘘が平然と使われました。まず第一に、この皆殺し戦争は国際世
論に対しては、「ガリラヤ平和作戦」だと説明されました。これについて、先ほど私は、この戦争は
ガリラヤの平和などとは縁もゆかりもないものだと指摘しました。当初彼らは、レバノンの南部四五
キロメートルに侵攻.占領するだけだと発表しました。しかしすぐにわかったことは、これが練りあ
げられたレバノン侵略計画のほんの序章に過ぎなかったということです。


サブラ、シャティーラの事件とイスラエルの責任問題、これについても彼らは嘘をっきました。レ
バノン南部についても、これがあたかもイスラム教徒とキリスト教徒の間の戦いであるかのごとく描
き出して、国際社会の眼をごまかそうとしてきました。しかし、分割して統治するという政策をとっ
ているのは、ほかならぬイスラエル占領当局であることは、誰の目にも明らかです。ベイルートの爆
撃にしても、軍事目標だけを選んでやっているのだと嘘をつきました。しかし後になってわかったこ
とは、彼らがベイルートを、ベイルートのありとあらゆるものを、病院から学校に至るまで、民間施
設のありとあらゆるものを爆撃したということです。またベイルートに二〇〇〇人のパレスチナ兵士
がいたと嘘をつきました。西ベイルートを占領するために、形式的にせよ口実が必要だったのです。


しかし、PLOがベイルートを去る決定をしたとき、兵士がベイルートを離れたのは厳然とした事実です。

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イスラエルのレバノンに関する国際民衆法廷・東京1983

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