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『「帝国」はマルキシズムの「夢の国編」である』
http://www.asyura2.com/0502/holocaust1/msg/668.html
投稿者 ぷち熟女 日時 2005 年 3 月 18 日 22:21:56: WgkZZjZT3HifU

まだまだあります、『帝国』の酷評記事。

Kelley L. Ross, Ph.D.は
Los Angeles Valley Collegeの哲学科教授で、
彼のHPの膨大なコンテンツや彼自身の経歴を拝見する限りでは
(こちらで読めます: http://www.friesian.com/ross/
『知の巨人』かと思わせられる人物ですが、
上述のHP内部のアイン=ランド
(本名 Alice Rosenbaum、ユダヤ系で世界支配層のグルであったかとも言われる)のページ中の
『The Post-Modern or "Leftover" Left』というコーナーがあります。

それはあたくしがこちらの板で扱って来ている諸事象の
まさに中心を射ていると言えるトピックですが、
そこでもやはり『帝国』が酷評されているのです。

先にご紹介済みの他の書評と併せて、
こちらも著者たちの暴力やテロリズムの称揚が
アメリカですら大変危険視されていることを裏付ける極上の資料になります。

阿修羅で言論妨害を行っていた(いる? 笑)人々が
この著作物をまた称揚していたのもみなさまご周知の事実ですよね。

全文を区切って引用、訳を付けます。
あたくしよりずっと英語に堪能な方々がこちらの板におられますので少々居心地の悪い思い。
どうか訳の不適切なところはご指摘下さいますようお願い致します。

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http://www.friesian.com/rand.htm

More overt Communism can be found in a recent book that has become beloved of the Left. This is Empire by Michael Hardt and Antonio Negri [Harvard Unversity Press, 2000].

一層あからさまな共産主義を、左翼のお気に入りとなった最近の書籍に見出すことが出来る。それはマイケル・ハルトとアントニオ・ネグリの『帝国』(ハーバード大学出版局、2000年)である。

Part of what is going on here is evident in who Antonio Negri is. Formerly a political science professor at Padua, Negri is presently under house arrest in Italy because of evidence of his connection, even participation, in the infamous terrorist campaign of the "Red Brigades," including the kidnapping and murder of former Prime Minister Aldo Moro in 1978.

そこで何が繰り広げられているかについては、アントニオ・ネグリがどういう人物であるかを見れば明瞭である。元はパドヴァ大学の政治学教授であったネグリは、1978年に起こった首相アルド・モーロの誘拐殺人を含む『赤い旅団』の悪名高い一連のテロ行動に関係していたのみならず参加すらもしたことが判明しているため、現在はイタリアで外出禁止処分の身にある人物である。

That Negri is not in prison may be due to the continuing influence of the (former) Communist Party in Italian politics. Nor are the Red Brigades ancient history. On March 19, 2002, Marco Biagi, an economics professor adivising current Prime Minister Silvio Berlusconi on the reform of Italian labor law, was gunned down outside his home in Bologna. A group identifying itself as the Red Brigades claimed credit for this, as part of the post September 11 fight against "imperialism."

ネグリが収監されていないのはイタリア政治への(元)共産主義政党の影響が継続しているお陰であろう。一方で赤い旅団も過去の遺物となっているわけではない。2002年3月19日、現首相シルビオ・ベルルスコーニへのイタリアの労働法改定に関するアドバイザーを務めていた経済学教授マルコ・ビアージがボローニャしないの彼の家の外で射殺された(ママ。ぷち熟女注:ビアージ教授は当時ボローニャ大学で教えていましたが、彼が射殺されたのは、ボローニャ市の北方数十キロに位地するモデナ市中心部の彼の自宅下のアーケード内でした)が、自らを『赤い旅団』であるとするグループが、これを911後の対『帝国主義』逃走の一部とした上で犯行声明を出しているのだ。

Michael Hardt is a literature professor at Duke University, thereby nicely fitting the profile of an English Department Marxist, at a school infamous for a reign of deconstuctionist (ママ)political correctness.

マイケル・ハルトについてはデューク大学の文学部教授だが、(この本を著したことで)政治的良心解体の王国として悪名高いその大学の、文学部系統のマルキシストというにとても相応しい人物だということになる。

What Negri and Hardt want is a fantasyland version of Marxism in which the Soviet Union was "in fact...a society crisscrossed by extremely strong instances of creativity and freedom." Perhaps this is why no art of note, except for novelists who were then suppressed, was produced after the 1920's in the Soviet Union, and nothing significant ever invented outside of the Soviet military sector (of which, of course, the space program, which never did get to the Moon, was a part). The "Empire" of the book's title is thus the Leninist image of capitalism as imperialism -- a point where Chomsky, of course, is unlikely to disagree.

ネグリとハルトが欲するのはマルキシズムの『夢の国編』だ。その中においてはソビエト連邦が、まるで『実際に創造性と自由の極めて強大な事例が縦横にあふれかえった社会』であったことにしてしまえるような。それこそが1920年代以降のソビエト連邦で、後に弾圧されることになった作家のものの他には著作物が存在せず、ソビエト軍部(それには当然、本当は月になど到達しなかったあの宇宙計画も含まれるのだが)を別にすれば何一つ意義のあるものが生み出されなかった理由ではないのか。この書籍の『帝国』というタイトルはつまり、レーニン主義者のいう資本主義のイメージとしての帝国主義を指しているのである。この点に関してはもちろんチョムスキーにも異論はないようだ。

This all gives us an extremely fine example of intellectuals as fools, self-blinded to the most conspicuous events of recent history, vicious fools for whom terrorism may be the most promising tool for bringing about the revolution.

これら全てが我々に、近代史中最も顕著であった諸々の出来事に自ら目を閉ざす愚か者、革命を引き起こすための最も有望な手段がテロリズムであり得るなどと考えるどうしようもない馬鹿者としての知識人の絶好の一例を示してくれている。
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尚、ハルト教授の思想背景を垣間見ることの出来る資料、
デューク大学の実質的なイスラエル支援についての情報も入手済みですので
追ってぼちぼち投稿させていただきます。

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