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★阿修羅♪
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(回答先: Re: では、推定１５万人以上が死んだことと、1943年の年間死亡率が150%であったことは認められますね? 投稿者 kamenoko 日時 2005 年 3 月 14 日 09:37:43)
kamenokoさん、レスありがとうございます。
大変興味深い資料を教えていただき、ありがとうございました。
このところ何かと忙しく、お返事が大変遅くなってすみません。
私の説明の足りない部分を御指摘いただき、ありがとうございます。
遅ればせながら少し追加させて頂きたいと思います。
＞’アウシュヴィッツ収容所単独’のユダヤ系２万５千人を敢て
＞母群に選ばれた理由がわかりませんでした。
この「死亡台帳」がアウシュビッツ収容所単独のものである、と考えたからなのですが
まず、このDeath Books (Sterbeb歡her)は
http://www.auschwitz.org.pl/szukaj/index.php?language=EN&tryb=bz_o_ksiegach#2
のページの写真に見られる様式や、文中の“death certificates”と言う用語から
「死亡証明書」を発行するための原本、又はその写しと思われます。
通常、そういった証明書発行の原本となる台帳は施設ごとに作成、管理されるものですので、
複数の施設の台帳が混ざっていることは考えにくいと思います。
また、文中の証明書の項目の説明の中で死亡日時、死亡場所の項目に
・date of death, time of death, place of death
- always Kasernestrasse Auschwitz (Barracks Street, Auschwitz), not the camp (!)
とありますのでアウシュビッツ収容所（Auschwitz I）単独の台帳と考えました。
死亡者リストに含まれている囚人の内訳についてですが
Death certificatesの項目のThe "denomination" fieldに続く部分に
An analysis of the "denomination" item shows that the majority of the registered prisoners in the Death Books were Roman Catholic (31814 persons - 46,8%) and Jewish ("Mosaic") (29125 persons - 42,8%). Others belonged to the following denominations: Greek Orthodox (3,6%), vangelical-Lutheran (3,4%) and Greek Catholic (1,6%). This item is left blank on 1,275 (1,9%) death certificates.
「宗派」の欄の記載ではカトリック46.8%、ユダヤ教（モーゼ派？）42.8%、
その他の宗派が合計10.5%になりますので、ユダヤ人以外も入っているようです。
ユダヤ系の中にも改宗、あるいは偽装のために他の宗教を申告したものもいたと
考えられますし、その逆は考えにくい（わざわざ不利な立場に立つことになる）ので
実際のユダヤ系の囚人はもう少しいたものと思われますが。
＞数字はユダヤ系収容者を指しているのではないでしょうか。
えっと、その可能性はありますね。(;^_^A ｱｾｱｾ
敢えて2つのページの記載のみを使って考察したので私の誤解があるかもしれません。
ただ、ご指摘の部分は病人が多くて労働生産性が上がらないことを報告（言い訳？）している
電文からの抜粋の様ですので収容者全体を「ユダヤ人“ども”」と言っているとも考えられます。
また、アウシュビッツ-ビルケナウ博物館のページ
http://www.auschwitz.org.pl/html/eng/historia_KL/rozbudowa_obozu_ok.html
の中に
The first and oldest was the so-called "main camp," later also known as "Auschwitz I" (the number of prisoners fluctuated around 15,000, sometimes rising above 20,000), which was established on the grounds and in the buildings of prewar Polish barracks
“囚人の数は１万５千人前後で増減し、時には２万人以上に増えた”
という記載がありますのでアウシュビッツ収容所（Auschwitz I）の収容者数は
２万５千人を大きく上回るものとは考えにくいでしょう。
＞キャンプ、サブキャンプに記録された４０万人の収容者のうち（ユダヤ系はおおよそ
＞半数）半数がさまざまな理由により亡くなったと主張していますので、記録された
＞死亡者合計数おおよそ２０万人＝死亡率おおよそ５０％ となりますでしょうか？
＞無駄一様が計算された１５万人＋αのαは５万人となります。
1943年１年間に記録された死亡者数37500人＋αを4倍しただけですので
乱暴な推定ですが、おおまかな目安にはなると思います。
ただ、1943年に37500人＋αの死亡記録が作成されていることは言えますし、
上記の様なことから考えて年間死亡率150%もそんなに大きく外してはいないと思います。
説明不足であったと思われる部分を私なりに補足してみましたが、kamenokoさん、如何でしょうか？
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。