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防災世界会議に「原発震災」の警告メッセージ [JANJAN]
http://www.asyura2.com/0502/jisin12/msg/118.html
投稿者 なるほど 日時 2005 年 1 月 19 日 05:22:54:dfhdU2/i2Qkk2

(回答先: 東海地震・浜岡原発放射能災害に関する緊急提言書[大沢ゆたか氏]国連防災世界会議in神戸 投稿者 なるほど 日時 2005 年 1 月 17 日 10:51:57)

1月18日から神戸市で開かれる国連防災世界会議の出席者に、地震が引き起こすもっとも破局的な災害として、震災と原子力発電所の破壊による核事故が複合する「原発震災」の危険性を訴える手紙を送りました。

 中部電力浜岡原発は、国が近い将来、発生の可能性があり「マグニチュード8クラス」と想定している東海地震の震源域の真上に位置しており、「原発震災」が起こる可能性が十分に考えられます。「浜岡原発震災」を、なんとしても防止しなければならないと活動を続けている佐藤弓子さんら4人の方々と、私(村田光平)の連名の手紙にしました。

 手紙には、一昨年、神戸大学・都市安全研究センターの石橋克彦教授が、国際測地学・地球物理学連合総会で発表した「原発震災:日本列島で懸念される、地震と地震による核事故とが複合する破局的災害」の文章を同封しました。そして「石橋教授が警告しているように、『原発震災』は、いまだ人類が経験したことのない災害で、日本のみならず、全世界が真正面から取り組むべき関心事であると考える」と訴えました。ぜひ、多くの方々に関心を持って頂きたいと願っています。

 手紙の要旨は下記の通りです。

       ◇       ◇
 このようなお手紙を差し上げましたのは、同封の「原発震災:日本列島で懸念される、地震と地震による核事故とが複合する破局的災害」の文章をぜひ、お読みいただきたいと思ったからです。お書きになったのは、開催地にある神戸大学・都市安全研究センターの教授である石橋克彦先生です。かつて「東海地震説」によって国の地震防災対策に大きな一石を投じられた石橋教授が、一昨年7月、札幌で行われた第23回国際測地学・地球物理学連合総会で発表されたものです。

 石橋教授が警告されているように、「原発震災」は、いまだ人類が経験したことのない災害です。私たちも、日本のみならず、全世界が真正面から取り組むべき問題であり、全世界的な関心事であると考えています。

 阪神・淡路大震災のおり、日本最大の原発を抱える福井県の小浜市に住んでいる11歳の少女が、次のような思いを文章にしています。

 「もし、大きな地しんがおきたら、原発のほうしゃのうがもれて空気中に上がり、わたし達の体はおせんされてしまいます。そんなおそろしい所に地しんがきて、困っていても、だれも助けに来てくれません」

 1月9日、『毎日新聞』はインドの原発が大津波によって緊急停止したことを報道しました。「浜岡原発震災」は決して杞憂などではないのです。差し迫った危機なのです。私たちは一人の親として、日本の子どもだけでなく、世界中のすべての子ども達に、福井の少女のような思いをさせてはならないと考え、この問題を広く知っていただくために、この訴えをさせていただきました。

 どうか、みなさまには石橋教授が最も危険とされる「浜岡原発震災」についての警告を真摯に受け止められ、国連防災世界会議において、「浜岡原発震災」を未然に防ぎ、子ども達に希望を与えるためにはどうすべきか、実りある議論がなされることを心よりお願いいたします。
       ◇       ◇

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<関連記事>
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マスコミは原発の事実を伝えてほしい (村田光平、2004/11/17)
<関連サイト>
村田光平 Official Site


(村田光平)

http://www.janjan.jp/living/0501/0501182692/1.php



原発震災:日本列島で懸念される地震と地震による核事故とが複合する破局的災害

石橋克彦(神戸大学理学部地球惑星科学科)

 日本の地震への脆弱性を最大にしている最も深刻な文明的社会基盤の要素は、世界で最も地震の起こりやすい群島の海岸線全域に分布する原子力発電所群である。現在、人口が密集するちっぽけな列島に、52基の大型原子炉をもつ16の商業用原子力発電所が稼働している。

 最も危険な原子力発電所は、中部日本の太平洋岸の、迫り来るM8級東海地震の巨大な想定断層面の直上に位置する浜岡である。もし、全国的な関心事で特別な法律の対象でもあるこの地震が発生すれば、地震災害は、東京名古屋間の広い範囲で確実に壊滅的になり、公式に推定された全壊建物は20万棟以上にのぼって巨大な津波も生ずる。

 もし、この地震が浜岡原発に重大事故を引き起こして、大量の放射能漏れが生ずれば、震災地における救助復旧活動は不可能となり、同時に、原発事故の処理と住民の放射能からの避難も、地震被害のために極度に困難となる。そのために、核事故は最大規模になるがままに放置され、被曝と通常震災による犠牲者は無数になるだろう。浜岡から200km近く離れた東京周辺の2、3千万人の住民でさえも避難を余儀なくされる。

 私は、この地震―核複合災害を「原発震災」と呼ぶが、それは人類がまだ遭遇したことのない、全く新しいタイプの自然・人為災害である。その最終的な結果は、日本にとって致命的であるとともに全地球規模のものとなり、未来世代にも深く影響を与える。

 関係当局は、日本の原子力発電所の地震対策は完璧であり、すべての発電所と核施設はいかなる種類の地震に対しても安全だと主張する。しかし、日本の原子力発電所の建設は1960年代初期に始められ、それは、現代地震科学の二つの基礎理論地震の断層模型論とプレートテクトニクスの誕生・普及の前夜であった。したがって、核施設の耐震設計の公式基準は、現代地震科学からみると古めかしくて不十分である。

 浜岡だけではなくて、日本の他の大部分の原発が、大地震によって事故を生じやすいと思われる。なぜならば、多くが地震空白域に立地し、そこには明白な活断層があったり、スラブ内大地震が起こりうる沈降海洋プレートの真上だったりするからである。これらの科学的知見は、原発の計画と建設の過程で考慮されていない。

 原発震災を回避するためには、我々はまずこの問題に真っ正面から取り組み、そのリスクを出来るだけ客観的に評価しなければならない。私は、現代社会のこの深刻な弱点は、日本に限られるものではなく、全世界的な関心事であるべきだと考える。

<注>2003年7月7日、札幌で開催されたIUGG=International Unionof Geodesyand Geophysics(国際測地学地球物理学連合)の総会で発表。

(村田光平)

http://www.janjan.jp/living/0501/0501182692/2.php

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