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スマトラ沖地震  「想像超えた光景」目撃 未曽有の惨状を振り返る 共同
http://www.asyura2.com/0502/jisin12/msg/200.html
投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 2 月 26 日 18:22:05: eahs5MlcSyO0.

02/26 07:31 「想像超えた光景」目撃 未曽有の惨状振り返る

 スマトラ沖地震では東南アジアからアフリカに至るインド洋沿岸
の広大な地域を大津波が襲った。インドネシア・アチェ州、タイ・
プーケット、スリランカ、インド、アンダマン・ニコバル諸島…。
各地の現場に飛び、未曽有の惨状を伝えてきた記者たちが、二カ月
の取材を振り返った。
 ―現場に入った時の印象は。
 ジャカルタ 昨年十二月二十六日に「アチェ州で地震発生」の一
報を聞いた時は、大津波を想定できず「それほど死者数は増えない
だろう」と思った。しかし翌日、現地入りすると想像を超えた光景
が目の前にあった。町は崩壊状態。数百の遺体が並ぶ場所もあった

 バンコクA プーケット島に発生当日に入ったが、美しい海岸の
変わりように驚いた。特に被害がひどかったタイ南部パンガー県で
は足だけを上に突き出した遺体が埋まっていた。これほど多くの死
を目にした取材は初めてだった。
 ハノイ プーケットで強く印象に残ったのは、行方不明者の情報
を求める掲示板と、身元確認のために張り出された遺体の写真の掲
示板。ほぼ例外なく幸せそうな笑顔の「行方不明者」の写真に対し
、日を追うごとに痛ましいほどに変化した遺体の写真。その対比が
忘れられない。
 ニューデリー インド南部の被災地では、政府の援助金で酒を購
入し生活を乱す被災者もいた。家族や財産、仕事を失い自暴自棄に
なってのことだが、失ったものの大きさを痛感した。その上前をは
ねて私腹を肥やす政治家や役人たちには腹がたってならなかった。
 ―これまでの災害取材との違いは。
 ジャカルタ 突然数十メートルの大波がすべてのものを押し流す
ということが、どれほど悲惨な状況なのか、取材前は想像できなか
った。
 ハノイ 大量の死体を連日のように目にし、一瞬にして肉親や家
、自分の体の一部などを失い、人生が一変した人々から言葉を引き
出し続けるのは、自分が意識している以上に精神的負担の大きい作
業だった。
 ―救援や復興作業の印象は。
 バンコクB 仏教国の国民性もあるだろうが、タイのボランティ
アの動きは見事だった。救援センターでは被災の翌朝、数百人規模
に対応できる炊き出し施設が整い、被災者に水や食料を配布してい
た。臨時宿泊所として会社施設や自宅を開放した人も多かった。
 ハノイ 観光が大きな収入源であるタイだけに、プーケットの復
興ペースは早かった。遺体が搬出された後、間もなく、ビーチでは
欧州からの観光客が日光浴を楽しんでいた。昼間から酒を飲み、夜
にはダンサーが踊るバーで、被害を伝えるテレビがつけっぱなしと
いう光景を見て、複雑な気持ちになった。
 ジャカルタ アチェでは郊外の道路脇に穴を掘って遺体を埋めて
いた。国軍兵士らが袋に入れられた遺体をトラックから穴に投げ込
んでいく様子は衝撃的だった。
 マニラ 同じくアチェ州で取材した。遺体処理への批判はあった
が、途上国でこの規模の災害が起きた場合、地元のできる範囲で対
応するしかない。ぎりぎりの環境で生き延びた被災者の支援に、力
を集中せざるを得ないのだから。
 ―日本政府の現地での対応ぶりはどうだった。
 ニューデリー 外務省が被災者の氏名公開に極めて消極的だった
のは残念。ほぼ一律に非公開にしていたようだ。家族や遺族の意向
などもあるだろうが、ケース・バイ・ケースにできたのでは。
 東京 プーケットで、マスコミを避ける日本人家族が多かったの
も事実。一方で、タイ政府は性別、年齢も分からないほどに傷んで
しまった身元不明遺体の写真をすべて掲示、インターネットにも載
せて情報提供を求めており、日本大使館員は驚いていた。
 バンコクB タイのピピ島で被災、着の身着のままでプーケット
に搬送された日本の若い女性が泣いていた。対応した日本大使館員
に、帰国のための証明書発行は有料だと言われ、お金がないとこた
えると「バンコクの大使館あてに送金してもらえばよいが、大使館
は年末年始の休みに入る」と冷たくされたという。これが「自国民
保護」の実態。外務省がその後、災害時の一時渡航証の発給方法見
直しを決めたが、遅きに失している。
 ―自衛隊の活動はどう評価されたのだろう。
 ジャカルタ 自衛隊は出足の遅れが目立った。インドネシアの有
力紙テンポは一月二十五日付の一面に風刺画を掲載した。日の丸の
ついた船を背景に、白い柔道着にサンダル姿で手にくわを持った男
たちが降りてきた場面。「今日になってようやく来たの?」との説
明書きが付いていた。
 マニラ いや、自衛隊の支援は評価するよ。疾患や負傷の治療な
ら少々遅くなっても意味がある。目的に合わせてタイミングがある
。日本人のきまじめさできちんとやって十分埋め合わせていると思
う。
 ―今後の教訓は。
 ニューデリー 「地震があったら津波を警戒する」という対応を
徹底させるべきだ。早期警報システムの構築に乗り出したようだが
、インドではまだ「いつ来るか分からないようなものに、巨額の費
用をかけられるか」という声もある。
 ジャカルタ アチェ州では大津波だったにもかかわらず、高台へ
避難した住民はほとんどいなかった。早期警報システムの整備も大
事だが、住民に津波知識など災害教育を徹底する方がより重要だろ
う。(共同)
20050226 0731
[2005-02-26-07:31]

02/26 07:31 津波で「日本人客ゼロ」 プーケット観光に重荷

 スマトラ沖地震の津波で被災したタイ南部の国際的リゾート、プ
ーケット。年末の観光繁忙期を直撃した津波は、発生から二カ月を
経た今でも、地元観光産業に重荷となってのしかかっている。
 「例年なら100%近い一月の客室利用率は、今年は一―二割。
日本人客は津波以降、ゼロです」。プーケット西岸ナイトン・ノイ
ビーチのホテルで働く日本人従業員は大きなため息をついた。
 プーケットの津波被害は世界に大々的に報じられたが「実際に大
きな被害が出たのはパトン、カマラの両ビーチくらい」と、タイ政
府観光庁(TAT)は強調する。TATによると、二月半ばの時点
でプーケットのホテル総部屋数の約78%が使用可能な状態だ。
 しかし津波で観光客は激減した。一月にプーケット国際空港に到
着した乗客数は、前年同期より約64%減少。うち海外からの乗客
数は約89%も減った。日本の旅行代理店によると、日本発プーケ
ット行きツアーの予約約三千件のうち、九割の約二千七百件が津波
後にキャンセルされている。
 二月に入り、一時閉鎖していた飲食店の多くが営業を再開、海岸
で日光浴を楽しむ外国人の姿も見られるようになった。それでも観
光客の姿はまばら。「ハイシーズンの観光地にローシーズンの客足
」(地元記者)というのが実情だ。
 TATによると、プーケットを含むタイ南部六県で、今年の観光
面での損失推定額は、施設破損などを合わせ計七百三十億バーツ(
約二千億円)に上る見通し。(プーケット共同=大熊慶洋)
20050226 0731
[2005-02-26-07:31]

02/26 07:31 地域協力で足踏み状態 インドは存在感を誇示

 スマトラ沖地震で、インドは津波被災国にもかかわらず外国から
の支援を拒否、逆にスリランカやモルディブに救援隊を派遣するな
ど南アジア地域の「大国」としての存在感を誇示した。しかし、今
後の地域の災害対策などを協議する予定だった南アジア地域協力連
合(SAARC)首脳会議が延期を余儀なくされ、復興に向けた域
内協力は足踏みが続いている。
 バングラデシュで予定されていた首脳会議では「災害管理センタ
ー」や、津波早期警報システムの整備などが議題になるとされてい
た。インドは、費用や軍事的な理由から、独自の早期警報システム
の構築を目指す方針で、地域各国との情報交換をどう進めるかは重
要な検討課題だった。
 だが、バングラデシュで野党の元閣僚が爆弾テロで殺害され、野
党がゼネストを連発。ネパールでは国王が非常事態を宣言し全権を
掌握。インドは「環境が望ましくない」と欠席を決定し、首脳会議
は延期された。
 一月開催予定が地震で二月に延期された後だっただけに、バング
ラデシュはインドの判断に不快感を表明。しかし「世界最大の民主
主義国家」を自任するインドは、ネパール国王との同席を拒む姿勢
を固めるなど、早期の首脳会議開催は難しい状況だ。(ニューデリ
ー共同=古池一正)
20050226 0731
[2005-02-26-07:31]

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