★阿修羅♪ 現在地 HOME > 地震・天文12 > 405.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
星が星を産む、ηカリーナ星雲の内部【アストロアーツ】
http://www.asyura2.com/0502/jisin12/msg/405.html
投稿者 エイドリアン 日時 2005 年 6 月 10 日 18:37:38: SoCnfA7pPD5s2

【2005年6月7日 Spitzer Press Releases

スピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線で撮影した画像で、η(エータ)カリーナ星雲の中に潜む星の胎児たちが捉えられた。この星たちを産むきっかけとなったのは、同じく星雲の中にある巨大な星、ηカリーナ(りゅうこつ座η星)とその兄弟星たちだ。


赤外線で撮影されたηカリーナ星雲のSouth
Pillarとよばれる柱状構造の領域、左下の小さな
画像は、同領域の可視光画像。クリックで拡大
(提供:NASA/JPL-Caltech/N. Smith (Univ.
of Colorado at Boulder)

画像は、ηカリーナ星雲の"South pillar"(南側の柱)と呼ばれる領域を写したもの。この星雲の中でもっとも有名な星、りゅうこつ座η星は、赤外線では明るく輝き過ぎるので写真には入ってないが、その光が画像上部から差し込んでいるのがわかる。りゅうこつ座η星は太陽の100倍もの質量をもつ巨大な星であり、やはり質量の大きな兄弟星とともにηカリーナ星雲で生まれ、紫外線と恒星風を放ち続けてきた。これが星雲を切り裂き、画像に見られるようにりゅうこつ座η星を向くような「柱」を作り出すとともに、ガスを圧縮して新しい星を誕生させた。こうして生まれた星もまた、星雲の外側のガスを圧縮するので、まさに星が星を産む状態となる。

スピッツアーがとらえた赤外線をもとに作られたこの疑似カラー画像は、りゅうこつ座η星とその兄弟から始まる「星たちの家系図」といえる。子孫に当たる星は、様々な大きさで、画像では白や黄色に写っている。その「ゆりかご」であるちりは赤、ガスは緑、そして星雲よりも手前にある星は青く表現されている。

ηカリーナ星雲を可視光で捉えた画像(左下の小画像)は、これとは全く異なるものとなる。ちりが光を吸収してしまうため、複雑な星雲内部の構造が見られず、暗い世界となる。スピッツァー宇宙望遠鏡のもつ赤外線の目は、厚いちりの内部を見通し、より深い場所にある柱状構造とともに星の胎児をもわれわれに見せてくれる。


ηカリーナ星雲は、りゅうこつ座ηの周りに広がる散光星雲。りゅうこつ座ηは、質量が太陽の約100倍という巨大な星で、ガスに覆われているため、赤外線を強く放っている。明るさも赤外線波長を含めて太陽の500万倍に達している。(最新デジタル宇宙大百科より)

星が星を産む、ηカリーナ星雲の内部

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 地震・天文12掲示板



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。