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トヨタ・センチュリー(Wikipedia)
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投稿者 乃依 日時 2005 年 10 月 04 日 10:06:33: YTmYN2QYOSlOI

トヨタ・センチュリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC

センチュリー (CENTURY)は、日本の自動車メーカートヨタ自動車が生産する最高級乗用車。ハンドメイドに近い形で限定生産が行われている。

トヨタのみならず、日本製乗用車全体のヒエラルキーにおける最上級の存在であるが、ロールス・ロイス・ファントム、マイバッハなどの国際輸出を念頭に置いた超高級車とは性格を異にし、日本国内のコンサバティブな需要のみを対象とした特殊な高級乗用車である。その点では、イギリスのオースチンA135(1952年〜1968年)、旧ソビエト連邦・ロシアのZISおよびZIL(1936年〜)や中国の紅旗(1958年〜)などと同様に、極めてドメスティックな指向に立脚した存在と言える。

皇族・政府首脳や政治家の公用車、また大企業の幹部クラスの専用車として一般に使われている。ショーファードリブン(専属運転手による運転)が前提とされており、後部座席の快適性に重きを置いた作りになっている。

目次 [非表示]
1 歴史
1.1 初代(1967-1997年)
1.2 2代目(1997年-)
2 センチュリーの特殊性
2.1 販売施策
2.2 国内専用車
3 運転者へのもてなし・しつらい(走行性能への評価)
4 年表
5 関連項目
6 外部リンク


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歴史
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初代(1967-1997年)
1967年に発表され、1997年まで製造された。V型8気筒のフロントエンジン・リアドライブ車。1960年代中期のアメリカ車の流れを汲んだ保守的なセダン・デザインのボディを持ち、登場当初は日本車としては珍しい長矩形の異形ヘッドライトを備えていた。

1964年に、それまでのトヨタの最上級車であった「クラウン」の車体を拡幅してV型8気筒2600ccエンジンを搭載した「クラウン・エイト」が開発されたが、初代センチュリーはこれを全面的に改設計し、従来アメリカ製高級車によって占められていた日本国内のVIP向けショーファー・ドリブン用途への本格的参入を狙ったものである。メカニズムはコンベンショナルではあったが高品質であり、高いレベルの居住性と静粛性を追求した。

初代モデルは豊田佐吉生誕100年を記念して1967年に発売され、爾来日産自動車の「プレジデント」と並び、日本の支配的階層の専用車両として独自の地位を築き上げた。そして細部の改良を受けながらも、30年間に渡ってモデルチェンジなしで生産され、三菱・デボネアの22年を上回る希有な記録を作った。エンジンはV型8気筒OHV3000ccエンジンから始まり、その後排気ガス対策等で4000ccまで排気量拡大が為されている。

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2代目(1997年-)
1997年に発表され、2005年時点でも生産されている。日本製乗用車としては史上初にして唯一のV型12気筒エンジンを搭載したフロントエンジン・リアドライブ車。

最新のメカニズムを満載したハイテクノロジーの権化のような自動車でありながら、車体デザインは1967年以来の初代モデルのデザインをほとんど踏襲し、遠目には初代モデル末期型と区別を付けにくい外観となった。

V型12気筒エンジンはDOHCの5000tで、基本構造はトヨタで長い実績のある既存の直列6気筒エンジンをベースにしている。エンジンの形式名は、1GZ-FEであり、片バンクの6気筒にトラブルが生じても、残りの6気筒が機能して走行できるようになっている。その他の走行機器の多くにバックアップのための2重系統化が施されている。

内装に使われている木目パネルには職人が一つ一つ丹念に手で作り上げたものが使われるなど、すべてにおいて最高の素材・技術が使われており、ボディーカラーも「摩周」「神威」など、およそ他の車種では有り得ないような名前が使われている。

なお、2003年に官公庁での使用を見込んで圧縮天然ガス仕様車が登場したが、四国のように都市ガスの天然ガス化が遅れている地域が少なくなく、また出力も265馬力と下がっているため、導入は進まず、2005年の一部改良時に消滅、短命に終わっている。

悪名高き280馬力規制が2004年に撤廃されたことで、今後の改良が注目される。

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センチュリーの特殊性
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販売施策
現行車の価格設定は最低でも985万円からであるが、実際には製造・販売による利潤はなく、売れれば売れるほど赤字になると言われている。トヨタにとってセンチュリーは、日本のトップメーカーとしてのステータスを誇示する一つの象徴であり、またトヨタ製量産車の顧客となる官公庁や企業に対する営業アイテムとも言える存在である。

販売ディーラーはトヨタ店。

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国内専用車
海外には基本的に輸出されておらず、日本の在外公館での使用を念頭に置いた特別モデル (左ハンドルもある) が例外的に存在する程度である。

センチュリーの主なユーザーである日本の上流層・支配層の人々は、「センチュリーに乗っている」ことを誇示するのではなく、この車特有な一種の匿名性と儀礼的性格を享受することに徹していると言える。
30年近くの間に作り上げられた「センチュリー」のこのようなキャラクターを崩すことは、ユーザーである皇族、保守的上流層、政治家や企業幹部にとって好ましいことではない。この種の用途では、個性や現代性を追求するよりも、「長年の信用の裏付けによって作られた、最高級の地味な礼服」として機能することこそが求められている。ゆえに2代目の開発にあたっても、初代の古典的デザインが踏襲されることになった。

2代目センチュリーに試乗した欧米の自動車評論家やジャーナリストは、一様にその驚異的な静粛性と居住性を「イギリスやドイツの最高級車に比肩するもの」と賞賛する一方で、ボディデザインについては「あまりにも前時代的」「奇怪、異様、醜悪」と口を極めて酷評している。

欧米人の美意識からすればこのような悪評を受けるデザインを敢えて用い続けるところに、国際商品ではなく、あくまで日本国内専用車としてセンチュリーを位置付けているトヨタのスタンスが伺える。

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運転者へのもてなし・しつらい(走行性能への評価)
ショーファードリブン(専属運転手による運転)が前提とはされてはいるものの、運転者に対する配慮も最大限になされており、基本的走行性能が極めて秀でているため、運転者にも走る歓びを与える車である。走行は、活発さ、若々しさに満ちあふれるものである。ステアリングは、軽くかつ極めて正確であり、車両のサイズに比して、見通し、見切りがよく、アクセル、ブレーキの反応も極めて、直接的で、正確である。


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年表
1964年 前身のクラウンエイト(VG10系)が登場。
1967年 初代センチュリー登場(VG20系:3000cc)。
1973年 マイナーチェンジで3400ccへ変更(VG30系)。
1982年 大幅なマイナーチェンジで4000ccへ変更(VG40系)。
1997年 現行モデル(GZG50系)へフルモデルチェンジ。
2005年 マイナーチェンジにより、6速AT化。
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関連項目
トヨタのエンジン型式命名規則

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外部リンク
トヨタ・センチュリー(公式)

"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC" より作成
カテゴリ: 自動車の車種

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