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天木直人・メディア裏読み( 2月2日)こんな国会審議でいいのだろうか/日本を変革させる真の力を見つけよう
http://www.asyura2.com/0502/senkyo8/msg/383.html
投稿者 天木ファン 日時 2005 年 2 月 02 日 17:18:02: 2nLReFHhGZ7P6

2月2日 05年第23号 ◆ こんな国会審議でいいのだろうか ◆ 日本を変革させる真の力を見つけよう 
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◆ こんな国会審議でいいのだろうか
◆ 日本を変革させる真の力を見つけよう
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 ◇◆ こんな国会審議でいいのだろうか ◆◇

 連日国会で予算委員会が開かれている。毎日額に汗して働いている大多数の国民は、平日に(国会審議は平日の昼日中に延々と行われているのだ!)に開かれている国会審議を真剣に、見たり聞いたりする暇は無いであろう。そんな人に代わって私はここ数日テレビを見続けた。そして、もうこれ以上見ることは時間もムダだと思った。国会審議など見ないほうが正しい態度なのだ。

2月1日の産経新聞には「堂々巡り、しらける質疑」という記事が掲載されていた。同じく2月1日の毎日新聞に「つまらない政治家の演説」という見出しで、小栗康之記者と作家・鹿島茂氏の対談が出ていた。その他にもいくつかの新聞が国会論戦の低調さを指摘している。当然である。あまりにもお粗末だ。そもそも国会審議は何のために行われているのかという根本さえ国会議員はわかっていないのだ。私が見た国会審議の三大欠陥はつぎの通りである。

●不勉強な国会議員
 とにかく不勉強な国会議員が多すぎる。官僚の書いた答弁書なくしては答えられない。その最たる政治家が小泉首相だ。再質問に対する答弁拒否は、実は「拒否」ではなく「不能」なのだ。一回目の答弁は予定稿を読み上げればよいのであるが再質問は自分の頭で答えなければならない。それが出来ないだけなのだ。それをニヤニヤ笑いでごまかしているのだ。
 野党議員の質問も不勉強だ。だから政府の失政を追い詰められないのだ。不正を暴く事ができないのだ。一例を示したい。野党第一党の民主党の某女性議員の質問にあきれた。たしか国会乱闘の時にスカート姿で机の上に上って暴れていた議員だ。暴れるのは得意だが頭を使うのは苦手なのか。とにかく質問の持ち時間を消化するのが精一杯。早く終わらないかと時計ばかり気にしていた。そしてその質問ぶりが、まるで自民党の政治家かと思わせる小泉首相に迎合する発言振りだ。地震の後遺症に苦しむ新潟県の観光振興のために「雪の新潟に長期間滞在を」とラブコールしたのに対し、小泉首相は「初めてのスキーは湯沢。夢中になった」などとおよそ国会答弁とは思えないくだけた話を始め、その後延々と学生時代の思い出や趣味の話を続ける。そして最後に、「行きたいけど映画に言ってもスキーに行っても批判されるから」などと繰り返し述べて答弁を終えた。年金問題や増税問題、景気対策、イラク情勢、さらには自らの政治資金不正使用疑惑などには答弁拒否を続ける一方で、このような与太話には嬉々としてしゃべりまくる。それがNHKのテレビに垂れ流されるのだ。

●自民党の八百長質問
国会審議のなかで、何が馬鹿らしいといって、与党議員の質問ほど馬鹿らしいものはない。取りあえず質問をすればよいといった無意味な質問から、自説を開陳する演説風のもの、酷いのになると野党に追い詰められた小泉首相を慰めるかのように小泉首相の出番をこしらえてやっているような質問まである。某議員などは、政治資金不正疑惑を追及した野党を逆攻撃する為に、野党議員の不正使用の例を持ち出して、「お前らもやっているだろう、だから追及するな」と言わんばかりの質問を、対総理質問で野党席に向かってやっている。資金の不正使用の反省など微塵も感じられない。

●何のために国会審議か
国会審議は何のためにあるのか。その大きな目的の一つは、国民の基本的人権や自由を制限し経済生活を脅かすような法律が政府によってつくられることがないよう、チェックし、不備があれば撤回、修正させることにある。ところがこの基本的な視点が最近の審議においてはまったくと言っていいほど欠落している。与党の八百長質問は当然としても、野党議員の質問の追及が中途半端に終わりあるいは尻切れトンボで終わる。それは、一応批判的なポーズをテレビの前で見せて自分を売り込むことで満足しているかのようだ。政策を変更させたり、法案を修正させたりといった、具体的成果を実現することをはじめから諦めているようだ。国民に代わって国民の要求を政策に反映させようと言う使命感がないのだ。質問がつまらなくなるのは当然である。

この記事を書いている間にも小泉首相の答弁が延々と続いている。彼の答弁には極めてハッキリした特徴がある。気に入らない野党の追及には声を荒げ、気色ばんで下品な物言いで答弁拒否を繰り返す。その一方で、知識が無くても答えられる質問については、延々と脱線答弁を続ける。しかも聞くに耐え切れない内容の無さだ。質問者は「もう十分だ」と打ち切るべきであるのにそれをやらない野党議員。自分の質問が少なくて楽だといわんばかりである。
こんな国会議員のやり取りが、すべての閣僚を集めて白昼延々となされている。そんな国会と国会議員はこの国の最大の不良債権だ。


◇◆ 日本を変革させる真の力を見つけよう ◆◇
 
多くの国民は今の日本の閉塞状況にやるせない思いを抱いている。どうしたらそれを打破し、いまの歪んだシステムを、徒手空拳の国民が変えられるか。日本の現状を真面目に憂う人なら、誰もが一度は考えることであろう。
暴力による体制変革の認められない民主主義においては、選挙による政権交代こそ唯一の方法であると思われている。しかしこの国の政治家そのものが国民の意識と乖離している時、果たして政権交代だけで世の中が良くなるのかという疑問が湧いてくる。もはや政治家などを当てにせず国民自らが平和的手段で体制を変える方法はないものであろうか。

そう思っていたら、週刊スパの2月8日号巻頭の「ニュース バカ一代」で勝谷誠彦氏が鋭い指摘をしていた。NHKの海老沢勝二会長が辞任に追い込まれ、顧問に居直ろうとした事さえも国民は許さなかったことは記憶に新しいが、やはり一番の理由は受信料不払いという「行動」がNHKを追い込んだことだと思う。また年金掛け金の未納の増大が社会保険庁を解体に追い込みつつある。すなわち勝谷氏は、国民が大挙して受信料拒否や年金未払いといったおとなしい武器を使って権力者を追い込んだのだという。そして勝谷氏は次は税金不払いというもっと大きな武器を国民が一斉に使うようになると今の体制は立ち行かなくなると期待するのである。つまり国民の不払い運動こそ革命の予兆であるというのだ。

もう一つの方法は「内部告発者の怒りパワー」を結集する事だ。最近の例をざっと挙げても勇気ある内部告発者の言動が権力を脅かしている。2月1日の判決で有罪を言い渡された元大阪高検公安部長の三井さんは、体を張った渾身の抵抗で、「三井被告の口封じとの主張も無理からぬ・・・調活費問題は社会的に重大な問題。自らこれに関与したという被告の供述は軽視できない。問題の糾明が必要なのは明らか」と検察の不正をにおわす異例の判決を導き出した。

2月8日号の週刊スパは「辞めるときは死ぬときだ」と記者会見で衝撃的な実名告発をした愛媛県警の仙波敏郎巡査部長が左遷人事を受けた事を大きく取り上げ、「組織を改善しようと訴えた人が不利益をこうむってはいけない」という弁護士の言葉を引用している。この記事を読んだ読者は、全国で広がっている警察の裏金作りの疑惑が、度し難い警察官僚の組織的不正であることを確信するであろう。
NHKの政治家との癒着を告発した長井暁プロデユーサーの無念の涙の記者会見がNHKや政治家を追い込んだ例を我々は目の当たりにした。

何時の場合も告発者、反逆者は、最後は権力者に押さえつけられ、処罰されて潰されてしまうことがこれまでの例であった。しかしここまで権力者の不正が明らかになっているのにこれを封印したままで世の中が収まるであろうかと思う。権力者が不正を働いていることが明らかにもかかわらず、仕方が無い事だと見過ごす事ができるであろうか。内部告発者の権利を守り、内部告発者の悔しさと怒りのパワーが結集された時、国民は動くような気がする。権力者が膝を屈する時が来ると思う。小さな一歩でも歩みを止めなければ山は動く、壁は崩れるのである。

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