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産経新聞の訂正記事に驚いた!(JANJAN)・・・ついに皇族の「お言葉」まで捏造し始めた産経新聞
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投稿者 いやはや 日時 2005 年 4 月 23 日 02:27:19: OknzUKwI.KW9U

「マスコミ料理教室」(8)産経新聞の訂正記事に驚いた! 2005/04/22

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「謹んでおわびし、全文を取り消します」

 ライブドア問題が一件落着、ほっとしているフジサンケイグループだが、和解の直前『産経』が異例の訂正記事を掲載したことはあまり知られていないようだ。

 4月16日付『産経』2面に、【訂正 十五日付1面の「地球環境大賞授賞式」の記事中、秋篠宮殿下のお言葉の中に、引用の誤りがありました。謹んでおわびし、全文を取り消します。あらためて全文を掲載します。】との“社告的”訂正記事が掲載された。

 以下、【秋篠宮殿下のお言葉(再掲載)】が16字×42行にわたって載っている。これだけでは、さっぱり分からない。

 15日付1面を見ると、左肩にフジサンケイグループ主催の【地球環境大賞授賞式】と題した10段抜きの記事がある。

 フジテレビの日枝久会長が、グループ代表として松下電工・畑中浩一社長に「環境大賞」トロフィーを渡す写真がつき、その下に【秋篠宮殿下のお言葉】が14字×25行で載っている。

「引用の誤り」というより「捏造」「虚報」だ

 「引用の誤り」を見てみよう。
【本日、「第14回地球環境大賞」の贈賞式にあたり、今年もまた皆さまとお会いすることができ、大変うれしく思います】との挨拶から始まる。

 まず、贈賞式という言葉が【授賞式】と誤記されている。これはよくあるケアレスミスの範疇だろう。だが15日付記事は、全く言っていないことを「秋篠宮殿下のお言葉」として書いている。
 
【また今年から、フジサンケイグループが一体となってこの顕彰制度を主催することになり、「環境」と「経済」が両立する持続可能な社会の実現に向けて、ますますその役割を深めていくことを希望します】

 再掲載の「お言葉」にはこの発言はない。だいたい皇族の挨拶で、フジサンケイグループなどの私企業名は、よほどのことがない限り出ない。いくら(財)世界自然保護基金ジャパン名誉総裁としての発言でもヨイショ!が過ぎる。しかも通例、「お言葉」は聞き間違いを避けるために文書で渡されるはずだ。要旨にしてもこんな間違いをするはずがない。それがなぜ? 

 単なる【引用の誤り】ではないのだ。この記事は明らかな「捏造」「虚報」ではないか。『産経』は、よほどフジサンケイグループが「地球環境大賞」の主催となったことをPRをしたかったのだろうか。あるいは、当時苦境に立っていた日枝代表の“実力者”ぶりをPRしたかったのか。

 だが、それ以後の「お言葉」もおかしい。後述《参考》の中の太字の部分は明らかに「お言葉」にはない「捏造された言葉」だ。

ポイントをすり替えず、徹底した検証記事を!

 どうして【子どもたち、そしてその子どもたちへ】などと、言ってもいない言葉が挿入されたのだろう。日ごろから「天皇制」「愛国心」に熱心な『産経』だから、皇族発言には細心の注意を払っているはずだ。とてもケアレスミスとは思えない。

 発言要旨にありがちな過ち――ニュアンスの違い、メモの間違え――でもない。『産経』お得意の『朝日』批判のスタンスを借りていえば、「捏造・虚報を、引用の誤りなどと論点をすり替えるな」「再録するだけではなく、なぜこのような記事になったのかの検証記事を書くべき」だろう。
 
 『産経』は、ライブドア堀江社長が「産経新聞は経済紙に特化したほうがいい」と言ったことに烈火のごとく怒った。『AERA』(2月21日号)誌上での堀江発言、「あのグループにオピニオンは異色でしょ。芸能やスポーツに強いイメージがあるので芸能エンタメ系を強化した方がいいですよ」に対して、2月18日付の「主張」(社説)でこう反論している。

【「正論路線」の否定は産経新聞が果たしてきた憲法改正論や、また中国報道や歴史観の歪(ゆが)みの是正、あるいは北朝鮮による拉致事件報道に対する挑戦である(略)同時に路線の否定は大型コラム「正論」の百八十人におよぶ執筆陣にたいする冒涜(ぼうとく)でもある】

 その後、『産経』に「引用の誤り」について検証した記事は見当たらない。『朝日』のNHK政治介入問題と同じように、『産経』も「人の噂も75日」を決め込むつもりなのだろうか……。


《参考》
【秋篠宮殿下のお言葉(再掲載)】(産経新聞4月16日付2面より)

 本日、「第14回地球環境大賞」の贈賞式にあたり、今年もまた皆さまとお会いすることができ、大変うれしく思います。

 近年、気候変動問題をはじめとする多くの環境諸問題にたいする関心が高まり、人が自然と共存していく行動は世界的な流れになってきております。このことを受けて、真に持続可能で活力ある社会を実現していくためには、世界のあらゆる人びとが地球規模の環境問題に関心をもち、その解決に向けて手を携えていく必要があります。そのようななか、日本の優れた技術や知識が、環境に配慮した豊かな時代を築き、世界の発展に寄与していくことは誠に大切なことと考えます。

 地球環境大賞は、「産業の発展と地球環境との共生」をめざして、環境への負荷をできるだけ少なくした技術開発の促進や地球環境の保全にたいする社会的意識の向上などを目的として平成4年に創設されました。

 当初、産業界を対象に発足したこの制度は、現在では自治体、大学、そして市民グループへと表彰の範囲を広げています。このことは、環境保全に熱心に取り組む方々の真摯な姿勢を広く示し、環境に対する国民の意識をさらに高めることに貢献してきたといえましょう。

 本日、受賞された方々をはじめ、ご出席の皆さまが今後も率先した取り組みを進めていかれることを期待いたします。

 終わりに、皆さまの活動がよりいっそう広がり、私たちの暮らす地球が緑豊かな水の惑星として、末永く続いていくことを心から願い、私の挨拶といたします。


【秋篠宮殿下のお言葉】(産経新聞4月15日付1面より)

 本日、第14回地球環境大賞の授賞式にあたり、今年も、皆さまとお会いすることができ、大変うれしく思います。また今年から、フジサンケイグループが一体となってこの顕彰制度を主催することになり、「環境」と「経済」が両立する持続可能な社会の実現に向けて、ますますその役割を深めていくことを希望します。
 近年、地球環境問題は、気候変動問題をはじめ、多くの事象について世界の人々の関心が高まっています。日本の優れた技術や知識が、環境に配慮した豊かな時代を築き、世界の発展に寄与していくことを願います。

 皆さまの環境保全への活動が、より一層の大きな広がりをもたらし、 私たちの暮らす地球が緑豊かな水の惑星として、子どもたち、そしてその子どもたちへと末永く続いていくことを心から願います。(太字箇所は筆者)


「マスコミ料理教室」(7)『朝日』の黒塗り広告にもの申す

(松尾信之)


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http://www.janjan.jp/media/0504/0504206077/1.php

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