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こんな愚民化政治の袋小路から抜け出すため、早急に選挙制度「ヘア・クラーク制」を学ぶべきです
http://www.asyura2.com/0502/senkyo9/msg/480.html
投稿者 鷹眼乃見物 日時 2005 年 5 月 07 日 05:32:05: YqqS.BdzuYk56

(回答先: これは敗戦国の首相が旧敵国の戦勝式典に出席する異例な外遊 投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2005 年 5 月 07 日 00:30:47)

<注>これは下記の記事(●)関連で、一部からご照会があったので追加・補足的に調査した結果です。

●シリーズ「民主主義のガバナンス」を考える(4/4)
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050405

・・・・・・・・・・・・・・・・

(1)オーストラリアの選挙制度「ヘア・クラーク制」の実態

[登録と投票の義務]

●有権者の登録(1911〜)と投票(1925〜)が義務づけられている。
●制度が導入される直前(1922)の連邦選挙では、上院57.95%、下院59.38%であった投票率が、導入直後(1925)の選挙では、上院91.31%、下院91.38%と大幅に上昇した。
●選挙人名簿への登録(選挙権が発生してから21日以内)や正当な理由無く投票を怠った場合、登録は最高50豪ドル(選挙法101条)、投票は20豪ドルから最高50豪ドル(選挙法245条)の罰金が課せられる。

[下院議員選出の投票]

●全優先順位付連記投票制(Full Preferential Voting)によって行われる。
●立候補者全員に、1、2、3・・・と番号を付けて投票する。全立候補者に番号を付けることが強制されており、全部に番号が入らない票は無効投票となる。
●開票の結果、第一順位票の過半数を得票した候補者がいれば、この候補者が当選する。小選挙区であるから、当選は1名だけになる。
●過半数を得票した候補者がいない場合は、先ず第一順位で得票が最下位であった候補者が除外される。そして、この候補者の得票は、記入されて
いる第二順位の得票割合に従って残りの候補者に配分される。その結果、過半数を得票した候補者がいれば、この候補者が当選する。

[上院議員選出の投票]

●上院議員の選挙は、下院議員選出の場合の一つの選挙区から一人の議員が選ばれる小選挙区とは異なり、各州や特別地域、準州の全体を一つの選挙区とした大選挙区で行われる。
●更に、投票の方法には、優先順位付連記制を併用した移譲式比例代表制(Proprtional Representation/1948〜)と呼ばれる制度が採用されている。・・・・(以下は省略)・・・・・・

<注>この内容についての詳細は、下記の資料(★)にあります。

★『オーストラリアの選挙制度』(2004年10月9日、連邦議会選挙/2004年9月、オーストラリア大使館広報文化部)
http://www.australia.or.jp/gaiyou/japanese_resources/pdf/election2004.pdf

<出典・照会先>

豪日交流基金オーストラリア図書館
東京都港区三田2−1−14
Tel: 03-5232-4005
Fax: 03-5232-4655
e-mail: ajfjapan@gol.com
HP: www.ajf.australia.or.jp
最終月曜日を除き月曜から金曜
午前10時から午後5時まで開館

(2)「ヘア・クラーク制」という命名そのものについて

・・・この投票システムの創案者・改良者の名前(C. E. Clark & Thomas Hare)を取って名づけられたもの。
・・・オーストラリアで実現している、C. E. ClarkとThomas Hareが創案・提唱した投票の仕組みということ。この制度では自分がどんな小政党の支持者であっても「死に票」となることはない。これは全ての国民の郎票行動への刺激となるばかりでなく、政党が活躍するチャンスも増えるため、より理想的な民主主義を実現する可能性が開けてくる。

(3)関連Blog記事

●「低投票率56.6%」が暗示する日本の危機とは?
http://blog.goo.ne.jp/remb/e/4d88664a380ca983ffd4eec0b087ba0b

●シリーズ「民主主義のガバナンス」を考える(1/4)
http://blog.goo.ne.jp/remb/e/befdba34197916905326a56e53595035

●シリーズ「民主主義のガバナンス」を考える(2/4)
http://blog.goo.ne.jp/remb/e/bf4c270cd09c9bc12534a90d6bc01d2f

●シリーズ「民主主義のガバナンス」を考える(3/4)
http://blog.goo.ne.jp/remb/e/19bd271559ab2a5cd3559f0e5eeb3d46

●シリーズ「民主主義のガバナンス」を考える(4/4)
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050405
・・・「ヘア・クラーク制」という言葉を初めて引用しました。

<追記>

▲このような優れた制度が、遥かな約1世紀近くも昔からオーストラリアで実行されていたことを知り驚いています。

▲仮に、ジャーナリズムを使ったメディアコントロールのような力(暴政の力)が作用する場合は、この「ヘア・クラーク制」といえども有効とはいえないようです。しかし、正しい民主主義を実現するには、先ず、このように優れた選挙制度を導入すべきだと思っています。

▲やはり、想像以上に日本(政治、アカデミズム、ジャーナリズム)の後進性(又は退行途上傾向)は深刻なようです。一部のエリートの方々は、知っていながら面倒か都合が悪いので無視しているんでしょうね、多分。

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