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「劣化ウラン弾が今次戦争においてどのように使われたか」 (藤田祐幸)
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投稿者 外野 日時 2005 年 5 月 15 日 07:48:37: XZP4hFjFHTtWY

(回答先: 米軍の劣化ウラン弾使用を認めない川口外相と日本政府を追及しよう (美浜の会) 投稿者 外野 日時 2005 年 5 月 15 日 07:19:24)

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 イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法特別委員会・参考人意見陳述書

 2003年7月1日

 藤田祐幸

 私は、本年5月19日から6月2日にかけて、テレビの取材チームに同行して、バクダッドとバスラで、劣化ウラン弾が今次戦争においてどのように使われたか、その結果環境がいかに汚染されたかを調べるために、放射能測定を行なってきました。本日は、この調査の結果を報告させていただきます。

 1)劣化ウラン
 劣化ウランとは、原子力産業および核兵器産業の、ウラン濃縮過程の副産物で、ほぼ100パーセントがウラン238同位体であり、かつてはプルトニウムの原料としての資源価値がありましたが、世界的にプルトニウム路線が破綻し、現在は資源価値のない廃棄物の扱いをうけております。
 物理的特性として、重く、硬い金属であり、廃棄物であるがゆえに極めて安価である、という利点から、米・英軍の対戦車砲の砲弾として利用されております。高速で打ち出されたウラン金属が戦車の鋼鉄版に当たりますと、衝撃力のためウラン金属は高温で発火し、鉄板を溶かし、内部で激しく燃焼し、搭乗員を焼き殺すことができます。そのとき、数ミクロンの微粒子になったウラン粉末が環境に噴き出し、これを吸い込みますと肺に沈着して重篤な放射線障害を引き起こすことが知られています。
 戦車に当たらなかったウラン弾は地中に深く突き刺さり、土の中の水分と反応して水溶性のウランへと変質し、地下水を汚染し、生態系を通じて循環し、水や食物を通じて胎児や乳幼児に大きな影響を与えます。
 10年前の湾岸戦争で初めて大量に使用され、米国の帰還兵に健康障害が多発し、子供に先天的異常や発ガンが頻発し、湾岸戦争症候群として社会問題になりました。イラクやバルカン半島では、小児がんや先天的機能障害、死産や流産が相次ぐようになりました。

 2)現地調査
 今次の戦争において劣化ウラン弾がどのように使用されたのかを調べるため、5月末から6月はじめにかけて、バクダッドとバスラで環境放射能の調査しました。短期間の調査であったため、点と点を結ぶ調査にとどまり、面的な調査は行いえなかったことを、まずお断りいたします。

 まず、バクダッド中心部のイラク計画省に向かいました。この建物は米軍が管理しており、破壊された建物の中に入ることは許可されませんでしたが、建物の周辺で多数の劣化ウラン弾を発見しました。劣化ウラン弾にとってコンクリートは紙のように柔らかいため、ウラン弾は発火せず、弾頭のまま散乱しておりました。建物の中にはさらに多量の弾頭が散乱していることが想像されます。
 測定すると6マイクロシーベルトほどの放射線を放出しており、環境放射線の百倍ほどの値を示しておりました。対戦車砲の砲弾が街の中で、建造物攻撃に使われたことは明らかです。子供たちの手に触れる前に、散乱するウラン弾の早急なる回収が必要です。

 バクダッドおよびバスラ南方の郊外の、幹線道路上に放置された複数のイラク軍戦車に、劣化ウラン弾を被弾した痕跡があり、いずれも環境の10倍から20倍程度の放射能汚染を確認しました。バスラ郊外に放置された戦車から放射能を検出したことは、米軍のみならず英軍も劣化ウラン弾を使用したことを示しています。

 バスラの南部の被弾した戦車の背後には製氷工場があり、この工場にも多数の劣化ウラン弾が打ち込まれておりました。特に製氷用の鉄製のプールの底に打ち込まれたウラン弾による貫通孔周辺からは、最大2.9マイクロシーベルトの汚染が検出され、これは環境放射線の45倍にも達するものでありました。工場再開のためには大掛かりな改修工事が必要となり、工場長は悩み苦しんでおりました。

 また、この工場の周辺のアスファルトで舗装された道路上には多数の穴が開いており、その全ての孔の周辺から環境の2倍程度の放射能汚染が確認されました。A10攻撃機から30ミリ機関砲で打ち出された劣化ウラン砲弾の大部分は、このように戦車に命中することなく、民家や道路や砂漠に打ち込まれていることは明らかです。その痕跡はアスファルト道路上でしか確認することはできません。
 私のコソボでの調査の経験から、大地に打ち込まれた砲弾は、金属ウランのまま1.5ないし2メートルほどの地下に留まり、ゆっくり水と反応して地下水に溶け込んでいくことになります。

 私たちは、バクダッド市内のマンスール(Mansur)地区、および郊外のラシッド(Rashid)イラク軍基地において、バンカーバスター攻撃によると思われるクレーターの調査も行ないました。クレーターは直径20メートル程度、深さ7〜8メートルほどの大きさで、その底部からは0.1マイクロシーベルトほどの放射線を検知しました。これは環境放射線の1.5倍程度のもので、有意の差であると認識しています。
 このことは、対戦車用砲弾だけではなく、バンカーバスターの弾頭にもウラン金属が使用されている可能性を示唆しております。バンカーバスターは地下20ないし30メートルほどまで貫通してから爆発する爆弾であるとされており、もしそこまでウラン金属が打ち込まれているとすれば、近い将来地下水の汚染が憂慮されることになります。マンスール地区の住民の多くは井戸水を飲用に使っており、住民の不安は大きなものでありました。

 3)バスラ母子病院
 私たちは、バスラの母子病院の小児がん病棟を訪ねました。そこにはすでにさまざま報道されているように、多数の子供たちが白血病や幼児性腎腫瘍などで入院しておりました。同病院のJanan Ghalib Hassan医師によれば、バスラ州の子供たちの悪性腫瘍の発生数は、1990年には年間20人ほどでありましたが、湾岸戦争以後次第に増加し、2002年には160人に達し、90年の8倍にもなっております。
 15歳以下の児童のがん発生確率は、90年には10万人当たり3.98人であったのに対し2002年には18.5人に増加し、4.6倍の増加となっております。地域別にこれを見ると、激戦地であったクウェートとの国境周辺地域の発生率が高くなっております。
 子供たちの悪性腫瘍のうち、その約半分が白血病で、リンパ腫、神経芽細胞腫、幼児性腎腫瘍などが続いております。また、早産、死産も多く、その中には数多くの先天的機能不全、いわゆる奇形児が多く見られます。これは、広島・長崎・チェルノブイリの経験から推測される事態と一致しております。
 バスラでもバクダッドでもこの傾向は共通しており、長期にわたる経済封鎖のため、医療機材、薬品、人材ともに絶望的に不足しており、治癒率はきわめて低いのが現状です。

 4)大量破壊兵器ウランの放射能の半減期は45億年であり、この時間は地球の誕生以来の時間に匹敵します。一旦汚染された大地が元に戻ることは永遠にないといっていいでしょう。ウランは環境の中で循環し、今後極めて長期にわたってイラクとその周辺国の子供と母親たちを苦しめることになります。
 ウラン金属を兵器として用い、イラクの大地を永久に汚染したことは、極めて非人道的な行為であります。目の前で大量に人が死ぬということはありませんが、数年後には多くの子供たちと母親が悲惨な運命を引き受けねばならないことになります。その悲劇は終わることなく続くことになるでしょう。「サイレント ジェノサイド(静かなる虐殺)」あるいは「サイレント エスニック クレンジング(静かなる民族浄化)」と呼ぶべき事態であると私は認識しております。
 その無差別性と大量性は、大量破壊兵器の定義を満たしております。米国はすでに、広島と長崎に大量破壊兵器を投下し、しかし戦争犯罪が問われることはありませんでした。そして、湾岸戦争においても劣化ウラン弾を大量にイラクの大地に打ち込み、その結果イラクの子供たちに残酷な悲劇をもたらしましたが、その罪も問われることはありませんでした。そして今次の戦争においてさらに多量のウラン弾を再びイラクの大地に打ち込みました。イラクが大量破壊兵器を隠しているのではないかという理由で、大量破壊兵器が使われたことになります。
 その結果再び子供たちの悲劇が拡大していくことになります。イラクの人々はそのことをよく知っており、深刻に憂慮しております。
 イラクを訪れて感じたことは、市民が英米軍を解放軍とは認識しておらず、占領軍・征服者として認識しており、激しい敵意をいだいていることです。そこに日本が武力をもって参加することは、言語道断であり、後世に禍根を残すことになることでしょう。

 5)小児がんセンターの建設を今日本が、この特措法3条にいうように、真に「イラクの国民に対して医療その他の人道上の支援を行なう」のを望むのであれば、武装した兵士を送ることのではなく、バスラとバクダッドに最新の施設を備えた「小児がんセンター」を建設することでありましょう。広島・長崎の被曝者治療の経験を伝え、イラクの医師たちに希望を与え、医療水準の改善に寄与することは、現在の日本にしかなし得ないことでありましょう。建物や機材のみならず、我々の半世紀にも及ぶ長い苦しい経験をも伝えていくことが肝要です。
 イラクの人々が最も望んでいることはそのことです。もし日本が総力を挙げてイラクの子供たちの命を救うための努力をすれば、イラクのみならずイスラム諸国の人々は、日本に対する友好的な関係を続けることになるでしょう。しかし、軍隊を派遣すれば憎しみだけが残されることになります。
 日本はこの不当な攻撃に加担したことの贖罪の意味を込めて、イラクの子供たちのための、がん専門の最先端の医療設備と、若い医者の教育のためのプログラムを贈ることを提言して、私の発言を終わります。
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 「週刊文春」2003.07.24号

 イラク視察日本人医師衝撃の告発
 「自衛隊は劣化ウランで被爆する」

 イラク特措法で繰り返される非戦闘区域問題。しかし劣化ウランに汚染された戦場にそんな線引きは無意味だろう。日米両政府がひた隠しにしようとするその放射線の牙は、まず手供たちに襲いかかる。この六月にイラクの病院を視察した井下俊医師が語る驚くべき現実。


 頭部がない無脳症の赤ちゃん、目や耳がない先天奇形児、そして悪性腫瘍によって体がパンパンに腫れ上がった子供たち──。
 イラクでそんな子供たちが産み落とされたのは、湾岸戦争後のことだった。米軍がばらまいた総量三百二十トンの劣化ウラン弾が原因とされ、放射能原子の量は広島に落とされたされた原爆の一万倍以上といわれる。世界で初めて使用された劣化ウラン弾は、帰国した米兵の家庭にもイラクと同じ悲劇をもたらした。
 今回のイラク戦争で、実は湾岸戦争を上回る五百トンの劣化ウラン弾が使用されたという説がある。しかし、米軍は詳細を決して明らかにせず、放射能汚染の実態はなかなか報じられない。今月、自衛隊の派遺を衆議院で可決させた日本政府にいたっては、その危険性すら隠そうとする始末だ。
 六月にイラクを訪問した民主党の首藤信彦衆議院議員は、日本を発つ前、外務省にこんな問い合わせをした。
「劣化ウラン弾の影響は大丈夫なの?」
 外務省の回答は次の通りである。
「アメリカは、劣化ウラン弾を所有しているが使用していない、と表明しているので大丈夫です」
 首藤氏が呆れて語る。
「戦争中、米軍のブルックス准将は記者会見で、『使ったが少量だ』と使用を認めています。それに、劣化ウラン弾の搭載機であるA-10サンダーボルトが戦争に使われていたのは明らかだし、イラク計画省に撃ち込んだ写真もすでに報道されています。本来なら劣化ウランによる放射能汚染は、真剣に調査すべきことです」
 六月二十七日、川口外相は「米軍は劣化ウラン弾をほんのわずか保有し、その安全性を確信していると述べています」と、国会で答弁。小泉首相にいたっては、
「国際機関などの調査では、人体や環境に対する影響はほとんどないとの内容がある」
と、”ブッシュの忠犬”ぶりを発揮した。
 劣化ウラン弾とは、原発など核燃料製造で生じる放射性物質によってつ<られた武器だ。核のゴミである劣化ウランは、本来、低レベル放射性廃棄物貯蔵庫に貯蔵しなければならない。しかし、アメリカ政府は七〇年代からこの負担を軽減するため、兵器製造業者に無償で提供している。
 劣化ウランの半減期は四十五億年。半永久的に毒性が消えないことからも、その恐ろしさはわかるはずだ。
「イラク戦争では歴史上最大の量が使われている」
 と言うのは、慶応大学の藤田祐幸助教授である。
 …(略)…
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「月刊・世界」2003年10月号

『劣化ウラン弾は明らかに大量破壊兵器』 ローレン・モレ×藤田祐幸

  藤田祐幸…慶応義塾大学助教授。物理学、エントロピー論、科学哲学。
  特に被曝の調査には、チェルノブイリ、コソボなどにも足を運ぶ。
  7月1日の国会での『イラク特措法」のための参考人意見陳述は重い提言
  として話題となった。

  Leuren More (ローレン・モレ)…ローレンスバークレー国立研究所で5年、
  リバモア核兵器研究所で2年働いた後、現在は放射能被曝の健康への影響
  を研究する独立系科学者。湾岸戦争後は、バスラ地方にて体内被曝の実態
  を調査。

…(略)…

モレ 湾岸戦争に従軍したアメリカ兵約七〇万人のうち、二三万人が一生後遺症の残る障害によって、軍の傷害保険を申請しています。その数は増え続けています。また、DUの影響で、一万五〇〇人がすでに死亡しています。DUに汚染された兵士とのセックスによって被曝した妻や恋人も多い。精液にもDUが入っているからです。また、先天性の異常をもつ子の出産が増えました。
 アメリカ退役軍人局のデータで見てみましょう。ミシシッピ州の湾岸帰還兵二五一名の調査結果ですが、彼らの帰還後、生まれた新生児の67%に深刻な障害がありました。まさに、今、イラクの子どもたちに発生しているのと同じ、つまり、脳がない、手足がない、目がない、内臓が欠損している、などの深刻な先天性の障害です。
 アメリカ政府はこの事実を国民から隠蔽するためのカパーアップを完壁にしています。なぜそうできるのか。
 帰還して、例えば本人はガンを発病し、妻も汚染され病気になり、生まれてきた子が奇形児であったなどの場合、発病してからの保険加入が認められていないので、軍以外の保険に加入できないのです。つまり、軍の病院、退役軍人用の病院に行くしかない。黙っていろといわれると、黙っているしかないのです。でないと治療が受けられない。ですから、彼らは軍隊の組織から出られないシステムになっている。医療を受けられなくなるだけでなく、職を失い、退役軍人の恩給も受けられなくなるからです。このシステムが退役軍人たちから、発言する力を奪ってしまっているのです。その結果、アメリカの国民はほとんどその実態を知りません。

藤田 でも、国民は知らなくても、それだけのことがすでに一〇年前から起こっており、少なくともアメリカの中枢部は知っているに違いないわけですよね。なぜ、そのような危険な兵器をいまだに使うのでしょうか。

モレ アメリカは、自国でコントロールしたい資源のある国の人口を殲滅したいのではないでしょうか。オムネサイドという言葉があります。ホモサイドが一対一の殺人、ジェノサイドが大量虐殺。オムネサイドというのは、バクテリアから人間までのありとあらゆる生物を殺すことを意味します。DUとはそういう兵器です。

藤田 しかし、それは自国の兵士すら傷つける兵器であるわけですよね。そのことも十分に承知した上でやっているのでしょうか。

モレ そんなことは気にしないのではないですか。新たな人間を補充すればいいだけの話ですから。兵士は使い捨てカード、道具に過ぎない、と考えているでしょう。

藤田 あとから石油を掘りに行く人も被曝しますね。

モレ それも気にしないでしょう。石油会社が巨冨を生みつづける限り、中枢部は誰もそんなことは気にしないはずです。だって、アメリカは自国民を対象にした被曝実験を行っている国ですから。
 一九五八〜六三年の大気圏核実験における放射性降下物の落下の様子を表した地図があります。ネパダから広範囲にわたって降下物が確認されていますが、その広範囲で人びとが被曝したわけです。大気圏内核実験は二一〇〇回行われました。アメリカにおいても、ガンは流行病になりました。こういう国が、被曝被害を気にするでしょうか。

 自衛隊がイラクヘ派兵されたら

モレ 日本は自衝隊の派遣を認める法案を成立させましたが、自衛隊がイラクに行く目的はいったい何なのでしょうか?
 …(略)…
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Date: 2003年11月20日 (木) 午後1時07分
Subject: TUP速報219号

 汚染は続く 03年11月20日

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 英国・マンチェスターに本拠を置く市民団体「反劣化ウランキャンペーン」
のニュースレター最新号「15号」の訳文をお送りします。
 2000年に行われたマンチェスター劣化ウラン国際会議を主催するなど、
世界でも早くから劣化ウラン問題に取り組んできた団体です。
 翻訳は劣化ウラン研究会の田中久美子さんと私、山崎久隆です。
 CADUのurlは原文掲載の通りですが、15号はまだウエッブサイトに登録さ
れていません。これはメーリングリスト「DU−WATCH」を通じて配信さ
れたものです。
 CADUニュースレターは年に4回発行されています。この号は2003年
夏号ということになります。14号は春号でした。従って、このニュースレ
ターには6月頃から8月頃までの情報が反映されております。

 末尾にCADUニュースレターのヘッダ部分をつけておきます。

                       山崎 久隆 TUPメンバー
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

CADUニュース

15号 2003年夏

汚染は続く−イラク除染作業は行われず

 イラク攻撃の際、国連はイラクの緊急除染作業を呼び掛けていた。しかし現
在に至るまで、米国にも英国にもそれに応えようという姿勢は見られない。混
乱が続くイラクでは飲み水や食料、医薬品の不足が現実の問題であり、安全も
保障されていない。そのため劣化ウランによる汚染の除去は政治的課題からも
メディアの関心からも抜け落ち、今も多くの国民が被曝し続けている。
 BBCによれば、「米国は、イラクで使用した劣化ウラン兵器の残骸を回収す
る予定はなく、また劣化ウランが何の長期的影響も及ぼさないことは明らかな
ためその必要性もない。との見解を示し」ている。

機会は失われた

 英国学士院やWHOもはっきり言及しているように(CADUニュース14号参照)、
爆発時に近くに居た人や爆発後すぐに被曝した人に対する劣化ウランの影響に
ついては、科学的調査はまったく行われていない。こうした調査をすぐに実施
するべきである。
 米国や英国がそれほど劣化ウランの安全性を確証しているというのであれば、
なぜ正確な情報を得る機会をみすみす逃したのだろうか。
 英国学士院は劣化ウラン兵器の健康への影響に関するレポートの中で、高レ
ベル被曝による肝臓損傷は、数日で死に至る可能性があると言及しており、だ
とすれば多くのイラク人がすでに人知れず亡くなっていることになる。劣化ウ
ランは健康被害を起こさないと言い続けるために、政府は、はじめからその関
連性を探そうともしないのだ。
 一方で、イラクでは何も知らない市民が炎上した戦車の横で食料を売ってい
たり、子供達が劣化ウランによって爆破・破壊された建物や車両の周りで遊ん
でいるという報告がたくさんある。
 戦争で学校に行けなくなった多くの子供達が、鉄くずを得るために被曝の危
険を冒して兵器(の残骸)を解体している。すべての関係者(国)によって合
意されたはずの、危険を示す標識はほとんど立っておらず、また危険区域の隔
離もされていない。標識がある場合でも、連合軍が英語で走り書きしたものば
かりである。

議会質問

 多くのCADUキャンペーナー達が、劣化ウラン問題に対して行動するよう議員
や国防省に宛てて手紙を書いており、その甲斐あって、両議院でたくさんの質
問が出されている。
 バルカンで劣化ウラン兵器が使用されてからNATOがその事実を公表するまで
に4年かかっており、使用区域のうち何箇所かはいまだに明らかにされていな
い。
 英政府はこうした批判をいくらか検討したようで、「戦闘開始以来、英国軍
がイラクで使用した劣化ウラン兵器は、合計1.92トン相当」と公表した。使用
地域についても、UNEPに伝えられる予定である。
 5月20日には、上院でバッハ議員に対し以下のような質問が出された。「劣
化ウランの毒性に対する関心の高まりや、その毒性が市民に与える長期的影響
に関する適切な調査が未だ行なわれていないこと、そして我々には、(軍事)
行動の結果として市民の命が奪われるような事態を防ぐ義務があることを考慮
の上、英国軍がイラクで使用した劣化ウランを除去するために、いったいどれ
程の予算が割かれているのかをお答えください。」
 バッハ議員応えて曰く、「私はその金額をお答えする立場にありません。し
かし我々の責任は重く受け止めております。我々の責任とはまさに公権力に関
するものであります。我々は分別ある振る舞いをしなければならないでしょう
し、また、いかなる(悪い)結末も避けるために分別ある振る舞いをするべく
堅く決心しております。」

 この返答は適切なものではなかった。しかし、私たちキャンペーナーは、英
政府があいまいとはいえ劣化ウラン除去に対する責任を認めたこの機会を捉え、
イラクの除染を行なうよう政府に圧力をかけていくべきだろう。

秘密と嘘

 米国の動きはしかし期待できない。米国がイラクのどこでどれだけの劣化ウ
ランを使用したかはいまだ明らかではない。公表されたのは、A-10機が75トン
の劣化ウランを使用したことだけで、戦車など他の兵器が使用した量は不明だ。
使用された劣化ウランのうちの大半は米国によるものであり、その協力なくし
ては、英国が使用量や使用地域を公表したところで何の約にも立たない。
 米国が使用した劣化ウランの情報は、イラクに軍隊を派遣しているすべての
国にとって重要なものだ。しかし英政府は、「米軍が使用した兵器は米政府の
問題」という'格言'の意味を掴みきれていないようだ。
 オランダでは、この問題が議論の引き金となった。政府が議会で、米国によ
れば、オランダ軍が派遣されたムタンナ州は重要な戦闘が行なわれた場所では
なく、劣化ウランも使用されなかったと発言したのだが、すぐにこれが嘘の情
報であることが発覚した。
この地域が実際には、バスラとバグダッドの間の戦略拠点であったからだ。議
会を誤誘導したことで、そしておそらくは政府自身も米国に誤誘導された(情
報は公表されていたが)ことで、オランダ政府は、'劣化ウラン被曝の危険性
に関して正しい判断を下せなかった'として非難されている。

すでに病に伏している?

イラクに滞在する兵士達が体調を崩しているという報告が、すでにたくさんあ
る。軍は、これらの病気を'不可解'だとし、人体器官の多くを冒す'肺炎'に似
ているという。しかし米国湾岸戦争退役軍人協会(AGWVA)は、軍の秘密主義
を糾弾し、100人以上の兵士が死亡あるいは病に冒されていると主張している。
 興味深いことに、こうした兵士の少なくとも一部は、病気になる前に劣化ウ
ラン除去活動に従事していたことが分かっている。
 AHWVAの報告によれば、こうした兵士の一人ジョシュ・ノイシュの父親は、
医師から「息子さんは何かの'毒'に冒されている」と言われた。肺炎について
は一言もなく、また治療記録にも書かれていなかった。AGWVAは(こうした疑
問についての)答えを求め、そしてこう言っている。「退役兵が病気になれば
いつも最初に'不可解な病気'と診断され、しばしばそれが唯一の診断となるよ
うだ。」

イエローケーキ汚染

 米軍はバグダッド近郊のツワイサ核関連施設の防衛に失敗し、ウラニウムで
あるイエローケーキの入ったドラム缶が略奪されるのを許した。イエローケー
キは取り出して放置され、ドラム缶は多くの家庭で水や食糧を保管するために
使われていた。
 この地域では現在、恐ろしいレベルの放射能が検知されている。グリーン
ピースはドラム缶の交換計画を進めている。というのも、米軍は、ドラム缶の
返却に対して3米ドルしか支払わないからだ。新しいドラム缶の価格は15米ド
ルである。国際原子力機関(IAEA)は、「我々には事実を認識し、緊急治療を
施す道義的義務がある」として汚染調査を要求している。
 低レベル放射線の専門家であるクリス・バスビー博士は、米軍がウラン兵器
の痕跡を隠すために、わざと略奪を許したのではないか、と指摘している。

第2回 反劣化ウラン国際共同行動デー大成功をおさめる

 2003年5月29日に行なわれた第2回国際共同行動デーは、素晴らしい成功をお
さめた。世界各地で昨年を越えるさまざまなイベントが行なわれたことは、劣
化ウランへの関心の高まりを示している。以下、CADUに寄せられた報告のいく
つかを紹介する(他報告については、CADUウェブサイトwww.cadu.org.ukへ)。

 米国アリゾナ州トゥーソンでは、一文字が18インチのサイズがあるチョーク
で書かれた掲示をもって、トゥーソンのA-10パイロット達に警告を与えた。5
月29日木曜の朝が明け、パイロット達がディビス・モンタン空軍基地に近づく
と、茶色のソノラン土に白い石膏で書かれた文字で、滑走路の北端に生態系保
護を訴える落書きが見えた。「A-10+DU=WAR CRIME(A-10機+劣化ウラン=
戦争犯罪)」A-10機は、戦場で金属(化学)毒性と放射能をあわせ持つ劣化ウ
ラン兵器を発射する主たる攻撃機である。

 スコットランドのダンドレナン劣化ウラン演習場では、入り口に向けて葬送
デモ行進が行なわれた。その中には、棺を担いだ子供の姿もあった。幾つかの
スピーチとダイ・インが行なわれた。次に何人かの'兵器査察官'が防御フェン
スの周りを調べ歩いた。この行動には約70人が参加し、スコットランドテレビ
で放映された。

 西オーストラリアのパースでは、キャンドル・デモが行なわれ、人々にその
日の意義を伝えるために、徹夜で国際共同行動デーのリーフレットが配られた。

 米国テネシー州のナッシュビルでは、2003年提議の劣化ウラン兵器調査条例
への支持を求める40人の署名携えて、キャンペーナーの一団がジム・クーパー
議員事務所を訪れた。

 ベルリンにオランウータン現る!ヨーロッパハウスのロッキード・マーチン
社子会社の前で行なわれた、かなりワイルドな行動の中で発見された彼は、共
同行動の一環として「核絶対反対・ベルリン」のチラシを配っていたと報告さ
れている。

 日本では、大阪に拠点を置く「ヒバク反対キャンペーン」が、劣化ウランや
最近の米国の核・軍事政策についての学習会を開き、また大阪の米国領事館へ
劣化ウランの使用に対する抗議文を提出した。

 米国ミネソタ州エディナのアライアント・テックシステムズ本社前では、劣
化ウラン兵器を製造する同社に対する徹夜の抗議が行なわれ、200人以上が参
加し、30人弱が不法侵入の罪で逮捕された。

 ギリシアでは、国際反核医師の会・ギリシアが劣化ウラン兵器の使用につい
て記者会見を行なっている。

 カナダのトロントでは、劣化ウランに対する国際的な反対運動を支持して、
サイエンス・フォー・ピースがビデオ「見えない戦争(Invisible War)」を
上映した。

検査スキャンダル−全帰還兵を精密検査?

 米・英両政府は、正確な健康データを得られなかった前回の湾岸戦争の教訓
を学んでいると主張している。戦争後に退役兵が病気になっても、基準データ
がなくては、それが従軍の結果であると証明することは難しかった。しかし、
今の現役兵士たちへの精密検査実施も、どうやら希望は持てないようだ。

 米議会は、戦場へ赴く前後の全兵士の健康調査データを取ることを軍に義務
付ける法律を制定した。だが実際には、国防総省は兵士の血液検査を行なって
いなかった。これを法律違反だとする広告を市民活動家たちが計画しているこ
とが発覚して初めて、国防総省は自らの非を認め、全兵士の血液検査を行なう
ことに合意したのである。
 しかし、この広告を準備していた市民グループ「トムペイン・ドットコム」
が言うように、これは「兵士にとっての勝利ではない。国防総省は、明らかに
法に違反し、兵士の命を危険に晒したにも関わらず、いまだに自らの有罪を認
めていない。また現在展開中の兵士に対する法定医学検査を行なうことも約束
していない。そのうえ、議会委員会で証言したジョン・モクスレー博士によれ
ば、赴任前のデータが包括的なものでない限り、赴任後の検査データの価値は
疑わしいものだというのだ。」

 英国におけるシナリオもまた、秘密に覆われている。英国学士院が劣化ウラ
ンの持つ危険性を公表した際、英国政府が大慌てで全派遣兵士の検査を行なう
と言ったことをCADUニュースの読者は覚えていることだろう。
 しかし、英政府が現在行なっている尿分析検査は不正確なことが知られてい
る。英政府ももちろんこのことを知っている。3年間、レイセスター大学研究
所の精密検査法の開発に資金を援助していたのだから。
 だがこの検査法は、12年前の湾岸戦争退役兵にのみ行なわれ、今回のイラク
戦争から帰国した兵士には用いられていない。
今回帰国した兵士が受ける検査は、被曝に対し陰性の結果を示すことが知られ
ており、また平均レベル以上のウラニウム同位体を発見することもできないも
のだ。
 新検査法が高価な訳でもなく、なぜ現在の兵士に対してこの検査法が用いら
れないだろうか。体内に取り込まれた劣化ウランの一部は、尿に混じって次第
に体内から排出されていくので、本当の被曝レベルを知るためには、すべての
帰国兵士達に今、精密検査を行なうことが重要である。
 これは、劣化ウラン被曝と健康障害の因果関係の証明に対し繰り返される妨
害スキャンダルであり、英政府のこの問題に対する態度−見ない、探さない
(Don't Look, Don't Find)−を示している。

イラクの放射能レベル

 クリスチャン・サイエンス・モニターの記者スコット・ピーターソンが最近、
カメラマンを伴ってイラクへ入り、ガイガーカウンターで4ヶ所の放射能レベ
ルを測定した。ある場所では、長さ3フィート(約90センチ)の120mm砲弾
の破片が見つかり、バックグランドレベルの1300倍の放射能が検知された。他
のある場所では、炎上した戦車が数台放置され、純度の高い酸化劣化ウランの
塵が多量に堆積していた。もっとも吸入しやすく、もっとも危険な状態でであ
る。
 「ひとかたまりの真黒な塵からは、1分間に9,839カウントが読み取れた。ガ
イガーカウンターに登録された平均バックグランドレベルの300倍だ。他の塵
のかたまりからは、1分間に11,585カウントだった。」
 政府は劣化ウラン使用を擁護するときはいつも、劣化ウランの放射能は天然
ウランの6割だと言及する。
これは事実だ。しかし天然ウランは通常、鉱石の形で拡散して存在している。
だが劣化ウランは、兵器として凝縮され、上記のように危険な高レベルの放射
能を出しているのだ。

2003年10月16〜17日、ドイツで劣化ウラン会議を開催

 来る10月に、ハンブルグ大学で劣化ウラン兵器国際会議が開催される。科学
や国際法分野の専門家や市民活動家が集まり、劣化ウラン兵器に関する最新状
況を報告する予定である。驚くほど長い講演者リストには、クリス・バスビー
博士(低レベル放射線被曝キャンペーン)やハンク・バン・デ・カー
(LAKA財団)、マリー・グズマン(UMRC)、サウド・アル=アザウィ博士
(イラク)、モハンマド・ミラキ(アフガニスタン)など、世界各地からの反
劣化ウラン団体の活動家の名前がある。キャンペーナーや活動家、あるいはた
だ劣化ウランについてより質の高い情報を得ようとしている人にとっても、こ
の会議はより多くを学び、そしてまた、劣化ウラン兵器禁止に向けた将来的な
戦略を得る、素晴らしい機会となるだろう。
 この会議の参加費はたったの30ユーロで、参加者にはおそらく安い滞在先も
教えてくれる。詳細はwww.uraniumseaponsconference.deで。

湾岸戦争退役兵の子供に先天性疾患

 91年湾岸戦争退役軍人の子供たちが、湾岸戦争に従軍していない兵士たち
より3つの明確な先天性疾患を持つ可能性が高いと政府の研究が明らかにした。
 研究者は91年湾岸戦争の男性退役軍人に生まれた子どもに2つのタイプの
心臓弁欠陥が高率で発症していることを発見した。また、湾岸戦争退役軍人を
母親に持つ、戦後に妊娠した男の子で生殖器、泌尿器の疾患が高率で発症して
いることに気付いた。加えて、戦後に生まれた湾岸戦争退役軍人の子供たちは
戦争の前に生まれた湾岸戦争退役軍人の子供たちに見いだされなかった、ある
腎臓疾患を持っていた。
 こういった先天性疾患、彼らにとっての’神秘的な病気’と子供たちの健康
問題について、多くの湾岸戦争退役軍人が犯人であると思っている毒ガス、殺
虫剤やその他の有毒物質への露出・接触に関連した可能性を示す情報は見いだ
されなかった。同様に、親の家族の経歴や仕事を通じての暴露についても、関
係性は見つからないと、研究者は述べている。
 国防省(海軍健康研究センターと疾病管理予防センター)は1989〜93
年の先天性疾患のデータを調べた。見つかったのは尿道下裂であった。またそ
の時に生まれた少年たちに見られた症状として膀胱やペニスの中央や後ろに隙
間があったり、三尖弁(右心房から右心室につながる弁)の弁機能不全、大動
脈の弁スピノーシス(棘状の欠損)と腎臓のエイジノーシス(肝臓の一部の発
育不全)を持っているというものであった。

ダマシオ・ロペス、マンチェスターにて

 7月末、国際劣化ウラン研究チーム(IDUST)代表ダマシオ・ロペスが、英国
での講演会でマンチェスターを訪れ、彼の故郷ニューメキシコにおいて、なぜ
活動を行なうようになったかを語った。
 地元の学校の近くで行なわれた劣化ウランを使用した演習に疑いを抱いた彼
は、周囲から軽蔑の目で見られた。このことが彼を活動に駆り立てたのだそう
だ。彼の話のポイントは3つある。
 1.軍事的議論を考慮するならば、タングステンは劣化ウランの代替とはな
りえない。
 2.米軍人は、とても深刻な問題を抱えている。軍に所属するか、あるいは
軍と提携した仕事をしている限り、彼らとその家族は健康保険に入ることがで
きる。しかし辞職したり雇主を批判したりすれば、健康保険を失うことになる
のだ。
 3.支持者が戦後の劣化ウラン除去について国防総省に問い合わせたところ、
返ってきた返答は、そのような法的義務は一切無い、というものだった。

 現在までにイラクで使用された劣化ウランの量を考えれば、劣化ウランの除
去のような作業は最終的にはほとんど不可能だということになるだろう。最近
のある報告は、イラクには「空っぽの劣化ウラン弾が撒き散らされている」と
言っている。

劣化ウランの安全な代替品?

 もし代替物質の有効性が認められれば、劣化ウランを先端に利用する対戦車
砲弾は段階的に廃止されるかもしれない。米軍は今週にも、'流体金属'合金を
用いた試作兵器のメーカーと契約を結ぶとされている。この新しい兵器は2年
以内には実戦配備されるかもしれない。このフロリダ州タンパの研究開発企業
リキッドメタル・テクノロジー社は、新しいタングステン合金を用いた貫通弾
芯によって、(劣化ウランと)同等の性能を達成できる、と言っている。新契
約は、イラクに75トンの劣化ウランを撒き散らしたA-10'タンクバスター'機が
使用する、30ミリ機関砲弾の試作品に関するものだ。しかし大量の劣化ウラン
兵器の在庫がなくなるまでには、まだ何年もかかることを留意しておかねばな
らないだろう。

劣化ウラン兵器に反対するヒバクシャ

 1945年に米国が広島と長崎に落とした原爆の被害者が、米国がイラクに対し
て劣化ウラン弾を使用したことを糾弾し、米大統領ジョージ・ブッシュに原爆
被害者の心情を理解するため広島を訪れることを要求している。韓国やブラジ
ルに居住する人を含め、計400人のヒバクシャが、7月5日に広島で行なわれた
イベントに参加した。
 一方で、日本の平和運動家のグループが、イラク戦争で米軍が使用した劣化
ウラン兵器の放射能の危険性を調査するため、イラクを訪れている。メンバー
の一人である慶應義塾大学の藤田祐幸助教授は言う。「イラクがデータを捏造
しているというのは疑わしい。実際に多くの子供たちが白血病で苦しんでいる。
イラク戦争によって、今後5年から10年の間に状況は絶望的になるだろう。」

イラク人科学者、日本訪問

 ジャワド・アル・アリ医師とジャナン・ガリブ・ハッサン医師が、91年の
湾岸戦争以来のガンと新生児の先天性疾患急増について説明した。彼らは、こ
れは劣化ウランが原因だと信じている。最近の攻撃によって、将来はもっとひ
どい状況になると心配していると2人は語った。
 ハッサン医師によれば、2001年には、611人の新生児が、手足や目の無い状
態で生まれるか、別の先天性疾患を持って生まれたという。こうした症例は、
1990年には37件しかなかった。

湾岸戦争症候群と政府の神話

 医学研究委員会は、複合ワクチンの接種と湾岸退役兵の病気の関係を示す証
拠は「ほとんど見つからず」、「湾岸戦争症候群などというものは存在しな
い」と宣言した。この委員会は、医学の全分野と関連科学の研究を促進する政
府系グループである。その報告書は、(退役兵の)症状はワクチン接種や神経
ガス、原油炎上による煙、その他考えられる危険性によるものと似てはいるが
同じではないとして、「つまり、英国のあるいは国際的な調査によっても、湾
岸戦争への従事と関連付けられる特異な症候群の証拠は見つかっていない」と
結論付けた。
 病気について軽く片付けられたことに、退役兵は激怒している。GV&FAの
チャールズ・プルムリッジは、退役兵は補償や治療を求める闘いを諦めないと
語る。「我々は闘い続ける。金の問題ではない。真実を否定し続ける政府の側
の問題だ。」

劣化ウランの健康影響に関するニューヨーク会議

 6月14日、ニューヨーク薬学アカデミーで、原子力政策研究所(NPRI)主催の
会議が開催された。さまざまな科学的意見を議論に持ち込むことを意図して、
異なる見方を代表する講演者が選ばれたのだが、それにも関わらず参加者全員
が劣化ウラン兵器使用地域の汚染除去と世論への働きかけが最優先課題である
ことを合意した。
 NPRI代表ヘレン・カルディコット博士は、放射物質の利用は肝機能に重大な
影響を及ぼし、環境を汚染した、と会議をまとめている。会議の報告内容や録
音記録は、www.nuclearpolicy.org/DUSymposium.htmlで入手できる。
 NPRIでは、劣化ウランの危険性を示す医学的証拠をまとめたブックレット
「劣化ウラン: 危険性の評価を科学的に査定する」を発行している。
PDF版が、www.nuclearpolicy.org/Documents/DU_report_final_7_6.pdfで入手
できる。

核汚染の除去方法研究に政府が支出

 米国環境保護庁が、スーパーファンド対象サイトであるマサチューセッツ州
コンコルドのニュークリア・メタル社の汚染について、責任を持つ5つの関連
省庁及び関連企業と合意に達した。合意によれば、米軍と米国エネルギー省、
ウィッタカー社、MONY生命保険、テキストロン社が、汚染除去方法の研究・選
定に掛かる費用を負担する。米軍とエネルギー省が費用の98%を、民間企業が
残りの2%を支払うことになっており、実際の研究も民間企業が行なう。研究
に掛かる費用は800万〜1000万米ドルと予想されている。
 環境保護庁は2001年6月に当該サイトを全米浄化順位表に載せていた。
 このサイトは、研究用や低レベル放射性物質を含む金属の製造工場として利
用されてきた場所で、現在の管理者スターメット社は、以前はニュークリア・
メタル社の名で米軍の劣化ウラン兵器を製造していたのである。しかし、政府
が汚染除去の費用を支払うことになれば、核・軍需産業に自らの行動の責任を
課すインセンティブが働かなくなってしまうだろう。

英国道路で劣化ウラン兵器を護送

 RAFフェアフォードからウェルフォードの軍需品集積所へ、イラク戦争で使
用しなかった劣化ウラン兵器が運ばれるのを核輸送ウォッチャーが目撃した。
RAFフェアフォードは、イラク戦争中、劣化ウラン弾を発射するA-10機の離陸
に使用されていた。こうした武器輸送は、何か事故でも起これば安全上深刻な
影響をもたらす。地方議会で取り上げられるべき重大な問題である。
 連絡先:NFLA Email:office@n...

ダンドレナンで米国の新'スーパーガン'の演習予定

 以前、劣化ウラン弾の演習場だった南スコットランドのダンドレナンで、今
度は新'スーパーガン'の演習が行われる可能性がある。市民の意見も聞かずに、
(スコットランドで)米国の兵器の演習が行われようとしていることに、キャ
ンペーナーは激怒しており、スコットランド議会議員のクリス・バランス(緑
の党)も「スコットランドが米国の兵器の実験的演習場になるというのは重大
な関心事だ。何の情報提供も相談もなくすべてが決定されたのは、とんでもな
いことだ」と論じている。

新団体「放射線リスクに関する世界委員会」

 現在のリスクモデルでは、低レベル放射線の危険性が過小評価されており、
そのために被曝線量限度が危険な値に設定されていることは、以前から明らか
だった。
 この問題の解決に向けて、新たに設立されたのが、放射線リスクに関する世
界委員会(WCRR)だ。
 WCRRの設立趣意書にはこう書かれている。「放射線リスクに関する世界委員
会(WCRR)は、こうした問題に焦点を当て、そしてまた、世界各国の政府や国
際機関、科学者、市民、さらには環境と健康の問題に携わる役人も、電離放射
線被曝による影響について、全面的なアクセスを持っていないという状況に対
処するために結成された。今日まで、こうした情報の主な情報源は政治的・経
済的・学術的な拘束の下にあり、またそれに関わる人々も、直接的にせよ間接
的にせよ、核兵器産業あるいは原子力産業と繋がっている。そのため、既存の
委員会は基本的に、放射線の商業利用及び軍事利用に関連した高レベル放射線
に関心が向いている。彼らの結論は仮定に基づくもので、その多くは、知識と
方法論は現在の水準に到達する以前に、確立されたものである。」


CADU NEWS
ISSUE 15 -Summer 2003

Campaign Against Depleted Uranium, Bridge
5 Mill, 22a Beswick St, Ancoats, Manchester
M47HS
Tel/Fax: +44 (0)161 273 8293
email: info@c...
website http//: www.cadu.org.uk


The Contamination
Continues-
No Clean up in Iraq
--------------------------------------------------------------

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