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天木さんのコメント─(5/18) ある読者へのお答え
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投稿者 天木ファン 日時 2005 年 5 月 18 日 12:51:50: 2nLReFHhGZ7P6

ある読者へのお答え

読者の一人から次のようなコメントを頂きました。最近の私の書いたものを読んでいると、自分の考え方と同じ考え方をする人とそうでない人とを単純に区別し、自分と異なる考え方をする人について激しく批判する傾向が強まっている、それはいただけない、とするものです。
おそらく同様の思いを抱いている読者もおられる事でしょう。しかしそのような方は、私が何故一人でHPをつくって書き続けているかの趣旨を理解されていない方だと思います。ここで改めて私の考えを述べさせていただきます。
私が、返り血を浴びることを覚悟の上で、全人格を投影して「メディアを創る」を書き続けているのは、勿論明確な目的意識があります。それは権力者や強者に対する批判です。一般の人や弱者がどのような不正や間違いを犯そうとも、あるいはどの様な考え方をしようともそれは私の関与するところではありません。私も彼らと同じように間違いを犯す人間であり、また彼らも私と同じように表現の自由、行動の自由があるからです。すなわち彼らと私は国民、市民、一般人という立場でまったく同等であるわけです。
しかし権力者、為政者、強者の場合はそうではありません。彼らの言動が我々国民の生活や運命に多大の影響を与える以上、そして強者であるがゆえにそうでない者に対して絶対的に優位に立っている以上、彼らの言動は、本質的に、常に批判的な立場から監視されなければならないのです。それが権力を持っているもの、強い立場にあるものが甘受しなければならない、最低限の対価です。
世の中には、いじめられたり不当な扱いを受けても、それを怒りに変えて表したり、行動をとりたくても取れない人、取る手段を持つことの出来ない人が大勢いると思います。なき寝入りしてしまう人が大勢いると思います。私は少なくとも抵抗する気力はある。発言し表現する意思がある。私が自分の能力の限りを尽くして書き続けるこのHPの発信が、そのような声なき声を代弁できるものであるとすれば、私が毎日書き続ける意味がある。そう思って書いています。何時まで書き続けていくことが出来るかわかりませんが、支援してくれる読者がいる限り書き続けたいと思っています。
それから、もう一つ、明確にさせておかなくてはならないことがあります。私が敢えて敵か味方かという単純かつ刺激的な表現で、書き続けているのには理由があります。どれだけ強い同志が集まるかを見極めたいのです。その広がりと熱意次第では、時期を見計らって政党を立ち上げ、準備が整えば選挙に打って出るという決断をすることも視野に入れています。ですから単に参考にするとか時間潰しで読む読者だけでなく(そういう読者も勿論歓迎しますが)、思いを同じくする人たちとの間で一つの目的、一つの考えに向かってエネルギーを収斂させていきたいのです。そのためには直裁、簡潔、時として激しい表現が必要と考えて書いています。
我々の思いを如何に政治に反映させるかについての私の構想は、HPの別のコラムで既に披露し始めた通りです。皆さんの反応に応じながら、時間をかけて構想を練っていくつもりです。この点についても、ある読者から、急ぎすぎるなとか、政治などを目指すな、といった意見が寄せられていることも知っています。私は決して急いでいるわけではありません。また自らが政治家になりたいという野心もありません。そもそも今の政治状況をみていると、世襲議員や組織議員が容易に当選する一方で、立派で尊敬できる人間は政治家になれない状況が続いています。だからまともな人間は政治家になどならないのです。この程度の人間がと思う連中が、総理以下の政治家の要職を占め、テレビなどに頻繁に出て露出度を高めています。そんな状況の中にあって、こころざし一つを持って徒手空拳の人間が政治の世界に入り込める事は至難の業でしょう。
しかし同時に、だからこそ何とかしなくてはならないという思いの国民も全国に一杯溢れていると思うのです。最近少しずつ書き始めていますが、私は日本の政治状況が今のように自民、民主の二大政党に収斂されていき、その一方で真のリベラル政党が消えていく状況は不健全であると思っています。健全な対立政党がなくなりつつあるからこそ、小泉首相のような身勝手で強引な政治家が、この世を謳歌してやりたい放題に振舞うことができるのです。それを何とも思わないほど、今の日本は急速に劣化、無気力かしているのだと思います。
この状況はなんとか打破しなければならない。今の政治家にそれが出来ない以上、今までとは全く異なる人たちの集団を政治の場に送り込まねばならない、そう思う同志をどこまで集められるか、そのためには、考えをハッキリさせねばなりません。是々非々の文章を書いていては、政治的結集は出来ません。敢えて敵か味方かという立場を鮮明にさせて書き続ける所以です。この敵か味方かという手法はまさに小泉首相の手法です。小泉的な国民が4割以上もいて小泉政権を続けさせている。その一方で、私のように何があっても「小泉的なものは日本を滅ぼす」と強い不快感を持つ国民は少なからずいる筈です。いわばアンチ小泉的な国民の総結集を目指しているのです。
私がここまではっきり小泉的なるものを否定するのは、小泉的なるものは間違いであると確信するからです。憲法改悪、靖国参拝、イラク派兵、米国追従外交、などどれ一つとっても、日本の将来にとって禍根を残すことばかりです。目先はごまかせても、長い目でみれば必ず、小泉的なるものに騙されていた事に国民は気づきます。しかしその時にはもう日本は取り返しのつかない方向に言ってしまっていることを、私は危惧します。この信念があるからこそ、私はほえ続けるのです。何とか今の流れを変えたいと思うのです。そのためには政治の場で影響力を及ぼす必要があるのです。
そうはいっても私はいい加減な男です。こんな小泉に腹を立てて残りの一生を棒に振るのはいかにも馬鹿くさい。どうせ小泉なんて後一年あまりで総理を辞める、総理を辞めた小泉なんかテレビの芸能番組ぐらいしか登場する場はないのだから、無視して自分の生活を大切にしたほうがはるかに利口だ、と思うときもあります。その時はこのHPもなくなります。
そういう次第で今しばらく私は自分の思いをストレートに書いていきます。お付き合い下さい。


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