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小野田寛郎氏 (by 1喝たぬき)
http://www.asyura2.com/0502/senkyo9/msg/772.html
投稿者 子猫だまし 日時 2005 年 5 月 28 日 12:30:24: 2lgFySii.HL/g

1喝たぬき
http://1katutanuki.livedoor.biz/archives/23308695.html

 NHK HVで、5月24日に小野田寛郎氏の特集を行っていた。ハイビジョン特集「生き抜く・小野田寛郎」ルバング島と過酷な人生の真相▽戦後60年今こそ語る。

 小野田寛郎氏は1922年3月19日和歌山県海南市生まれ。中国で商社マンをしていたが、1942年12月、和歌山歩兵第61聯隊に現役兵として入隊、中国湖南省に出征する。1943年9月、甲種幹部候補生に合格。1944年1月、久留米第一種陸軍予備士官学校に入学。同年9月、陸軍中野学校二俣分校に入学。11月、同校卒業後、12月、比島軍指令部参謀部付となり杉兵団参謀部に配属。 遊撃指揮及び残置諜者の命を受け、島田伍長、小塚上等兵、赤津一等兵と共にルバング島に派遣される。終戦後も、彼らに任務終了の命令が届かなかったため、ジャングルの中でゲリラ戦を継続。1974年3月、作戦命令解除の命令を受け、日本に帰還する。

 1949年、赤津一等兵が投降したことにより、小野田氏の分隊?の存在が明らかになった。1954年、地元の軍隊と武力衝突、島田伍長が戦死。小野田氏の家族や戦友などが中心となり政府を巻き込んだ捜索活動を実施するも発見には至らなかった。政府は残りの二人も1954年の戦闘で死亡したのではないかと推測、捜索活動は中止される。ところが、1972年、また地元民と戦闘が起き、小塚上等兵が戦死。この時一人逃げたという証言から、小野田氏が生きている可能性があるとして、再び捜索隊が組織されるが発見することはできなかった。

 この小野田氏を帰国に導いたのは、冒険家の鈴木紀夫氏。1972年2月20日、鈴木氏はルバング島のジャングルで偶然小野田氏と遭遇。鈴木氏は一晩掛けて小野田氏と話し合い、彼に一緒に日本に帰りましょうと説得した。しかし小野田氏は「自分は命令を受けてここに残留しているから、その命令が解除されない限り勝手に帰るわけにはいかない」と言ったという。鈴木氏は、小野田氏の上官と連絡を取るから、もう一度会って欲しいと要請。鈴木氏からの連絡で小野田氏の元上官・谷口義美少佐が急遽ルバングに赴いた。そして、小野田氏に、残留命令の解除を伝え、長年の任務遂行の労をねぎらった。小野田氏は同年3月12日、鈴木氏らとともに帰国した。帰国後、政府はせめてもの慰労金として100万円を渡そうとしたが、小野田氏は拒否。どうしてもというので、彼はこれを靖国神社に寄付してしまう。

 その後、どこへ行ってもマスコミのカメラが小野田氏を取り囲むようになる。その上、心無いマスコミは「軍人精神の権化」、「軍国主義の亡霊」と批判を大々的に始める。「任務を遂行しただけなのに。皆、笑顔で送り出したではないか。」ささいなことで父親とけんかになったという。「郷に入れば郷に従え」という父に「命が惜しくて生きてきたのではありません。誰がこんな世の中に生きたいと思うもんか」と床の間の軍刀を抜き割腹しようとしたが、弟が止めた。

 小野田氏は帝国陸軍より1942年12月に招集をうけた。その後、1974年3月10日に残留命令の解除を上官から伝えられるまで、自分自身の人生を国のために犠牲にし、忠実に命じられた任務を全うしたのである。日本以外の国で彼を英雄として扱わない国があるのだろうか。小野田氏にとってマスコミからのパッシングは、日本中が彼を批判し拒絶しているように感じただろう。彼の胸中はいかなるものであったのだろうか。帰国翌年、日本を離れブラジルで牧場経営を始める。この際にもマスコミは「日本を捨てた」、「恩知らず」と非難した。

 だが1980年、邦字新聞で知った浪人生の金属バットによる両親殺害事件が、小野田氏を再び日本に向かわせた。「豊かな日本で自分を見失った子どもが増えている」。1984年、「祖国のため健全な日本人を育成したい」と、富士山ろくで「小野田自然塾」を開く。その後、福島県塙町に移り、毎年春から秋にかけてキャンプで子どもを指導している。自らのジャングルでの経験を元に逞しい日本人を育成することを目指し、講演会やキャンプなどを行い、高齢ながらも日本とブラジルを往復し続けている。

 2004年12月17日、ブラジル空軍は勇気と功績をたたえ、「サントス・ドゥモン勲章」を授与した。同章は民間人にも授けられる勲章としては最高位である。

 NHKの番組で小野田氏は「亡くなったら日本とブラジルどちらに埋めてもらいたいですか」と訊かれ、一瞬ためらうような表情を見せた後、「死んだところで埋めてもらえれば良いですよ。自分を祀ってくれるところなら場所を選びません」と答えた。小野田氏の日本に対する深い思い。彼の思いを土足で踏みにじるような連中の存在。その瞬間、万感胸に迫り、それまで堪えていた涙が止まらなくなり、画面を見ていられなくなった。

 再放送、HNK BS1 6月25日 19:10〜21:00。

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