★阿修羅♪ 現在地 HOME > 社会問題1 > 160.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
ジェンダーフリーは、人間性回復の為必要です。
http://www.asyura2.com/0502/social1/msg/160.html
投稿者 東京音頭 日時 2005 年 4 月 12 日 00:22:53: lgPwXYAv4QVow

(回答先: ジェンダーフリーは女性を不幸にする。 投稿者 TORA 日時 2005 年 4 月 09 日 18:55:59)

ジェンダ−フリーは罠ではありません。
ジェンダーフリー問題の根本は男女の性差が権力者によって利用され、社会的差別になったもを取り除こうということで、国際的には、女性の生存問題にまでかかわる大問題です。 女性の気づかい、やさしさ、等は、確かにジェンダーによって、強調されているかもしれませんが、それをやめろ、ということが、本来の目的ではないです。反対派は、こういう瑣末なことを、あたかもジェンダーフリー推進者が第一目的として進めているようなことを、いい、一般の人に誤解を与えています。

やり方が極端な人、ちょっと、強引な人が入るからと言って、そのやり方自体は、非難されても、ジェンダーフリー自体が悪いということには、なりません。

欧米で生まれた、フェミニズムは 確かに、他の文化圏、特にキリスト教以外では、そのままでは、あてはまらいかもしれません。欧米では、確かに妻は男性の私物であり、長い期間、夫は妻をどうしようが、自由でした。日本は違いますね。日本は もともと男性優位の宗教、哲学は儒教くらいで、儒教なんて、江戸時代に武士階級に影響しただけで、庶民とは、関わってないし、明治以降やっと、家制度で活躍を始めましたが、庶民に浸透したのは、明治も中、後期でしょうから、1900年以降としても、たかだか45年くらいですね。
だから、心から、女性を蔑視していない日本の男性にしてみれば、男性を敵視する(欧米の女性にしてみれば仕方ない)考え方についていけないのは、当然です。
もし、ジェンダーフリーの根本的考え方に、社会的性差は、男が女を支配するために作られたというなら、確かに、それは、誤りと私も考えます。が、だからといって、今の日本社会がいいとは考えられません。 

この論文の大きな間違えのひとつは、もし、ジェンダーフリーが男らしさ、女らしさの否定ではないとしたら、残された論拠は「男性の女性支配となる」というところ。
そんなことは、ない。男女の役割分担の被害者は、女性ではなく、一般庶民全員だからだ。女性が被害者、男性が加害者ではない。
もともと、なぜ、ジェンダーフリーと言う発想が、日本で必要かというと、別に、女性がやさしいのが、いけない、とか、たくましく、女性をかばう男がだめとかでは、ないだろう。
ます、専業主婦という立場を見てみたい。
日本の歴史を見ればわかるが、日本の長い歴史に、現代の短期間を除き、専業主婦などいない。専業主婦という立場は、日本の資本主義化によって、人為的につくられた 立場なのだ。
農民は、工業化によって、都市へと駆り立てられる。そうすると、共同体を出て、都市に出た家族は核家族化する。すると、男女とも労働者として使うと、子供の面倒を見る人がいなくなる。そこで、専業主婦の需要が出てくるのだ。もちろん、これは、国が積極的に推し進めたものだ。資本家は、その家の子供がどうなろうが、知ったことではないが、富国強兵政策では、子供は未来の日本を担うたいせつな存在であり、その世話を母が専念してするようにしたのである。
良妻賢母などの言葉で、母の愛や、子供の世話は母の仕事などと宣伝するのは、ちょうどこの頃からである。
専業主婦の一番の問題点は、子供など人の世話をすること自体より、それが、私的領域で、行われることだ。外、公の世界から隔離された所で、孤立してやる事自体にある。
これは、人間を個人に分断する資本主義経済の結果といえ、必然ではある。そして非人間的である。それが顕著にでるのは、子育てで、母親にも子供にも、精神的にゆがんだ形で出てくる。
子供を育てたことのある人はほとんどと言っていいほど、同じことをいう。
集団で育てるほうが楽だと。 母も楽で楽しい。子供にも集団生活に慣れていいし、楽しいのだ。
これは、当たり前だろう。こういう子育てで、人間は、何万年と生きてきたのだから。
こういう所では、幼児虐待等がをおこなわれるはずもない。
そして、人間は皆で生産をして生きてきた。20、30、40.50代の体力も知力も持ち合わせている、人間、女性をそういう私的世界に閉じ込めておき、公に出て、生産活動にでないのは、自然に反しているということだ。
専業主婦の行う家事や子育ては、又、集団で行うより、よけいな労力がかかる。12人分の食事の支度を3人でできるのに、例えば、6人で、全く別々におこなうわけだから。順番にすれば、3日に一回の食事の支度が、毎日おこなうことになる。ごみもたくさん出る。
重要な問題は、きちんとやらない大人のこどもは、誰も助けられないということだ。
壁とプライバシーなどという、資本家が大好きな権利によって、15メートルしか離れていない子供を助ける事ができなくなるからだ。
こういった、資本主義の発達の為に個々に分断された家庭での子育て要員としての専業主婦なのだ。彼女らはだから、労働市場では、補助作用しかできない。主婦のパートは、たいせつな、低賃金労働者だ。こうした社会経済体系を維持するのに、性別役割分担の観念は必要であり、育てられていく。 
性別役割分担の観念を消していくことは、性別役割分担を基盤としている経済社会構造を変えていくのといっしょに行われるなら、多いに意義のあることだ。
ただし、本当にジェンダーフリー社会の実現を目指すなら、学校教育でのジェンダーフリー教育等より、極端に厳しい罰則つきで、すべての職場で労働基準法等、労働関係の法を遵守をさせ、パートの賃金と正社員との時給の整合性も見て見直し(上昇) 幼稚園と保育園の統合で、母親が昼間家にいる前提の幼稚園はもう作らない。地域の大人がかかわる、子育ての場を作る、専業主婦の税制優遇をなくす、男性労働者への扶養手当て(妻への)は出さない。等のほうが効果があると思うが。
やらないでしょう。国は 性別役割分担の社会を本気で変える気はないでしょうから。
教育の場でやることで、やっていると見せているか、わざと反発させて、つぶそうとしているのか。
本質をわざわざはずしているように、見えます。
だから、こういう まとはずれな反発がでてくるのでしょう。

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 社会問題1掲示板



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。