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『国』から社会へ (環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也)
http://www.asyura2.com/0502/social1/msg/303.html
投稿者 外野 日時 2005 年 5 月 07 日 02:09:44: XZP4hFjFHTtWY

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NPO 環境エネルギー政策研究所
http://www.isep.or.jp/kiji/kako/opinion_mainichi%20serialization%20NPO11.html

【毎日新聞連載「NPO発」最終回(03/28掲載分)】

「『国』から社会へ」

環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也

 この1年、環境エネルギー問題をとおして、「国策」の内実が空っぽで、力みの見える「国」が上滑りしている様を指摘してきた。形骸化した審議会、国民不在で強固な縦割り、密教のような法体系、時代錯誤の公会計など、急激に変化しつつある時代から取り残され、機能不全に陥った「国」の姿がそこにある。
 エネルギー政策も、一貫して上から見下す目線で、しかも産業と経済の量的拡大が唯一の目的だった。暮らしと生活への眼差しに欠け、世界に冠たる経済大国とは思えない、貧しい住まいや地方の町並みが焼け跡のように取り残されている。京都議定書の目標ですら四苦八苦している日本を尻目に、欧州連合環境閣僚理事会は、2050年までに先進国に対し最大80%もの削減を求めた。
 そうした乖離を抱えながら、いよいよ日本は右肩下がりの時代に突入する。核燃料サイクルなど過去の幻影にしがみつく古い産業主義からの脱却は急がねばならない。とはいえ、市場原理主義も新たな焼け野原を生み出すだけだ。
 京都議定書の発効や自治体合併など、一人ひとりが社会を考える土壌は整いつつある。悪名高い旧全総も、開発志向から脱却し、持続可能な社会を目指すという。市民風車など自然エネルギーに対しても、大きな期待が寄せられ、市民社会の成熟を実感する。
 空っぽの「国策」を内破するものは、焼け跡から芽生え育ちつつある市民社会しかない。
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飯田哲也の「エネルギー・デモクラシー」 Hotwired
http://hotwired.goo.ne.jp/original/iida/index.html


第9回 共進化する自然エネルギーと地域社会
http://hotwired.goo.ne.jp/original/iida/050426/

第8回 自然エネルギーの電気を選ぶ
http://hotwired.goo.ne.jp/original/iida/050301/

第7回 風車を共有する人々
http://hotwired.goo.ne.jp/original/iida/041123/

第6回 炎を見つめる豊かさへ
http://hotwired.goo.ne.jp/ecowire/tetsunari/040817/

第5回 太陽をめぐる戦争はない
http://hotwired.goo.ne.jp/ecowire/tetsunari/040615/

第4回 送電線は誰のものか
http://hotwired.goo.ne.jp/ecowire/tetsunari/040413/

第3回 風車が切り開いた「新しい論争」
http://hotwired.goo.ne.jp/ecowire/tetsunari/040210/

第2回 自然エネルギーに加速する欧州〜その源流
http://hotwired.goo.ne.jp/ecowire/tetsunari/031209/

第1回 社会の質を考える
http://hotwired.goo.ne.jp/ecowire/tetsunari/030924/
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