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現在、ドクターハラスメント(ドクハラ)という医者にとっては耳の痛い言葉が新党しつつあります。
“ドクハラ”とは、患者に対する医者の配慮のない言動の事です。
“ドクハラ”を起こす医者にはそれなりの背景があるようです。
医局は非常に閉鎖された社会ですから、一般常識や社会的倫理観を学ばないまま、医者として独り立ちしてしまうケースが多々あります。
医者の多くは過酷な受験戦争を勝ち抜き、勝利者のようなプライドを持っている人も多いです。
まだ、臨床経験も、医者としての技能もなくても、「研修医」として患者と接する際に「先生」と呼ばれ、信頼と尊敬の態度をとられると、たちまち勘違いする人も多いようです。
その様な医者は、例えば患者が、自分の症状を鑑みて「この病気だと思う」と、自己診断を口にすると、突然逆上し「なら、ここに来る必要はない」「他の病院へ行け」などと暴言を吐いたりします。
これは、医者としてのプライドを傷つけられたと感じ、「素人のくせに、勝手に医者の領分を侵すな!診てやっているんだぞ!」という気持ちが働くからに他なりません。
形だけは「インフォームドコンセント」を行っても、自分の勧める治療法に患者が難色をしめすと、「どうなっても知らないよ」「今、手術しないと死ぬよ」と、脅かしめいた事を言う医者もいます。
まして、他の病院に移りたいと患者が言うと、「カルテや検査データは渡せない」「底で死ぬ気なの?」と捨て台詞めいた事を言う医者もいます。
これは、病院経営を第一に考える医者が、“お客”をとられたと思うから発せられる言葉です。
大量に処方された薬の種類のそれぞれの効能を聞くと、「俺が信用できないのか?」と怒鳴られた患者もいます。
診てもらっている立場の患者は萎縮してしまい何もいえないこともあるでしょう。
また、大学病院の産婦人科で、患者の許可も無く、主治医が研修医に「今後の研究のため」と称して局部の写真を撮らせたり、不必要な内診をし、女性患者に多大な心的外傷を負わせたという事もあります。
こういった“ドクハラ”を追求すると、たいてい病院側は、医者の言葉がいたらなかったとしたら、多忙で疲れているせいだと弁解します。
確かに外来を一日に数十人もの患者を診る医師もいます。
しかし、患者は体が弱っている弱者です。
体だけではなく、胸の中も不安でいっぱいです。
そんな弱みに付け込んで、嫌味を言ったり、暴言を吐き、不安を煽る言動は許しがたいことです。
現在、医師免許を持っている医者の倫理観、道徳観を今から変えるのは難しいのが現状です。
医者の意識を改革するには、医者になる前、つまり医大に入学する学生を人間性という視点でシャッフルすべきだといえるでしょう。
進路相談の際、偏差値が高いからといって、闇雲に医大を勧めない、また、受け入れる医大も人間性を重視するなどの対策が必要だといえるでしょう。