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(回答先: 日本で取り入れられた成果主義は「賃金コストを抑制する為だった」事もそうですが・・・ 投稿者 考察者K 日時 2005 年 6 月 12 日 00:12:39)
1980年代アメリカで猛威を振るったレーガノミックスはブードゥーエコノミックスと呼ばれ一部の良識的経済学者から忌避されました。
小さい政府&強いアメリカという2大スローガンは、一般市民の視覚聴覚に訴えやすく本能に心地よい、まさにブードゥー(黒魔術)的な経済論です。
この間、アメリカは中間搾取者の淘汰として、産業では流通革命と組織では中間管理職淘汰を行いました。
日本でも、まだ吹き荒れ続けている産直ビジネスや某自動車会社フランス人社長の行った系列会社のリストラ、企業の中間管理職にも吹き荒れたリストラなどです。
まさに国民を塗炭の苦しみに突き落とし、憎悪の念を増大させておいて、さらに個別に攻撃対象を魔女狩りのように吊し上げて処刑するやり方です。
さらに憎悪の念だけでなく猜疑心を煽って周辺地域を緊張させ軍事増強するやり方はグローバリゼーションの忠実な弟子である証だと思います。
本来、政治は経済つまり、国民生活を安定させることが役割のはず。
それを逆転させ経済よりもミクロな経営的手法を使い、成績と減点法による選別を行い自然淘汰の名のもとに放逐するなど政治を知らない人が為せる業ではないかと愚考します。
どうしても中間搾取者の淘汰をせねばならないなら、せめて淘汰の対象となった人に対する救済策は最低条件だと思いますが、一時期言われたセーフティネットとやらは一体どうなったのでしょう。
処刑台に群がる群衆に向かって、どうだ悪者を退治したぞと胸を張り群衆を熱狂させるとしたら・・・今は中世かとも思えてくるのです。
悪者を退治して本当に生活が良くなるのかを、
そして悪者とやらが本当に淘汰するに足る極悪人なのかを
太平洋戦争開戦前に大本営の極一部の意見であったと言われるアメリカ敵視政策が、
戦争発動に足るだけの十分な真実と論理的根拠があったのかを
本当に南方資源が止められて日本が破滅するのかを
冷静に判断しなければならなかったはずです。
銀行員を吊し上げ、今公務員や郵政を吊し上げようとしています。
吊し上げたことで生活が本当に良くなるのかを・・・
結果的に一億総玉砕と言う形で、リストラを完成させるとしたら
国民全員が英霊になれるとでも思っているのでしょうか?
ただ、そうした時代の英雄に似た人物に抗するは難く、熱狂の群集も度し難くあるように思えるのです。