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「オーストラリアのマス・メディア」+「ルーパート・マードックの巨大マスメディア組織」
http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/1131.html
投稿者 たけ(tk) 日時 2005 年 2 月 05 日 23:16:43: SjhUwzSd1dsNg

(回答先: 法律と教育、メディアと通して洗脳されていくでしょう。 投稿者 東京音頭 日時 2005 年 2 月 05 日 22:07:51)

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http://pweb.sophia.ac.jp/~s-yuga/australia/Aus-e-StudyIssue2.htm

オーストラリアのマス・メディア

言論・表現の自由が保障されるオーストラリア社会では、多様な意見、声を確保する意味でマス・メディアも多様である。オーストラリアのマス・メディア界は@世界的なメディア王、ルパート・マードック(News Corp.)の新聞市場の寡占化、A放送・出版分野におけるケリー・パッカー(PBL)の影響、B公共放送のABCと商業放送テレビ・ネットワークの存在が顕著、といった特徴がまずあげられる。SBS放送や多彩なエスニックプレスといった多文化社会を反映したメディアの存在も興味深い。また健全な市民社会育成のために、ABAのような独立放送行政組織やプレスカウンシルに代表される苦情処理機関などが設立されている。

全国日刊紙The Australian(13.2万部)、オーストラリアで最大の発行部数を誇るHerald Sun(メルボルン、54.9万部)やDaily Telegraph (シドニー、41.8万部)などを発行するマードックは、大都市日刊紙市場(月−金)で6割、同土曜日紙市場で5割、さらに日曜紙市場は6割、同郊外紙でも5割以上の発行部数を占める。これに続くのはThe Sydney Morning Herald(シドニー、22.3万部)を旗艦紙とするJohn Fairfax Holdingsがほぼ2割程度、そして第3グループがアイルランド系のトニー・オライリー率いるAPN(Queensland Press Ltd.)である。37ある地方日刊紙市場も同様である。各州都で発行される日曜紙はキャンベラを除き、たとえ複数紙あってもマードック系かフェアファックス系のいずれかであるように、少数オーナーによる寡占化が目をひく。

 商業放送局の三大ネットワークは常に視聴率トップを誇るパッカーのチャンネル9、外資系CanWest(カナダ)がもつチャンネル10、そしてチャンネル7(ケリー・ストークス)が各州都を結び、ABCとともに全国的な影響力をもつ。また地方都市でもSouthern Cross、WIN(ブルース・ゴードン)といったグループが10以上の局をもつ。90年代に議論を呼んだ有料テレビの導入もFoxtel、OptusTV、Austarの契約者が計100万台にのった。しかしながら、放送分野への外資導入はこれによりさらに拍車がかり、元来オーストラリア製作の番組を重視する伝統的な地上波放送政策とぶつかりあっている。ここでもグローバル化の進展が地元(ローカル)にどのような影響を与えるかが、新たな問題としてとらえることができよう。

これまでにも、新聞とテレビ局の同一市場での所有に制限を加えていたが、そのメディア規制法の改革が2002年2月から始まった。骨子は外資の保有規制の緩和と、同一資本による新聞、放送メディアの同時所有を規制するもの。現在の外資保有規制=地上波25%、有料テレビ20%、新聞25%=を緩和する方向にあるが、一部資産家による独占を避けるという目的の後者が、実は地方メディアの経営に大きな影響を与えるとは対照的に、前者がマードックやパッカー帝国の寡占化を進めるのではないかと懸念されている。

多言語・多文化放送の代表格を担うSBSは1970年代の実験を経て80年代から本格化し、現在ラジオ、テレビとも70言語近くを放送しているが、総放送時間量からいえば、いずれも半分は英語放送である。またエスニックプレスと称される非英語紙は日刊、週刊、月刊など70紙ある。長い間アラビア語、イタリア語、ギリシャ、スペイン語紙が主流の分野だったが、近年中国語紙の台頭が著しい。

参考:ABC(2001年6-12月)、Communication Update No.164(April,2002)
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>NZに比べ、豪州がこの傾向が強い。

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http://www.idaten.to/meikyu/a063.html

【5】ルーパート・マードックの巨大マスメディア組織

 アメリカとイギリスの中で、最も声を張り上げて、英米連邦の戦争政策を支持し、イラク・ロシア・中国を攻撃するニュースを流しているメディアの一つは、ルーパート・マードックのニューズ社である。

 マードックが、政策の宣伝のために主に使っているのは、『タイムズ』、『ニューヨーク・ポスト』、アメリカの新保守主義者のニュース雑誌『ウィークリー・スタンダード』、フォックステレビのネットワークである。
 数年前、マードックは、テレビ伝道師パット・ロバートソンのファミリー・チャンネルTVネットワークの大部分を買い上げ、ロバートソンを救済した。ロバートソンは、マードックのおかげで、700クラブの放送を続けることができるようになったのである。

 マードックがアメリカで影響力を持っている最大の理由は、フォックステレビである。フォックステレビは、ケーブルによる支局を持っている。
 マードックは、恥ずかしげもなく、セックスと暴力の番組を使い、3大ネットワーク(ABC・NBC・CBS)の支配体制を崩壊させた。あるデータによれば、フォックスは現在、視聴率の点ではアメリカでナンバー2のネットワークになっている。

 同様に、マードックは、『ニューヨーク・ポスト』をイギリスのタブロイド新聞のようなものに変えてしまった。『ニューヨーク・ポスト』は、アレクサンダー・ハミルトンが創刊した新聞である。
 マードックは、創刊200年の普通サイズ紙『タイムズ』と、イギリスの有力タブロイド紙『サン』で、ロンドン市場を制覇した。
 合計すると、ニューズ社は、主な国際市場で約80種類の新聞と11種類の雑誌を所有している。その中には、オーストラリアの有力タブロイド紙『オーストラリアン』も含まれている。マードックの出版物を読んでいる人たちは、数千万から数億に上ると思われる。

 マードックは、アメリカの出版社ハーパー&ローを買収し、イギリスの出版社ウィリアム・コリンズと合併させて、ハーパー・コリンズを設立した。その結果、ハーパー・コリンズは、世界最大の出版社として誕生した。

 マードックは、国際的に多くのテレビ会社を所有している。
 衛星放送のBSkyBは、イギリスとアイルランドで400万人が加入している。同じく衛星放送のスターTVは、香港に本社があり、アジアを中心とする53カ国で2億2000万人に利用されている。また、ドイツ(VOX)、オーストラリア(FOXTEL)、インド、インドネシア、日本、イベロアメリカ、カリブ海でもテレビ会社を所有している。
 マードックは、テレビを通じて、世界の人口の75%近くに影響を与えていると主張する。

 マードックは、オーストラリアで生まれた。マードックの家系は、新聞王の家系である。父親のサー・キース・マードックは、1952年に亡くなるまで、オーストラリアのメディアのオーナーの中で、最も影響力のある人物だった。
 マードックは、イギリスの新聞王、ビーバーブルック卿のもとに見習いに出されていた。彼は、ロンドンの『デイリー・エクスプレス』で働くうちに、ビーバーブルックが“ジャーナリズムの黒魔術”と呼ぶものを習得した。

 マードックは、マーガレット・サッチャーを熱烈に支持していた。しかし、マードックは、トニー・ブレアとも非常に親密である。
 マードックの経済担当コラムニスト、アーウィン・ステルザーは、マードックとブレア、“新労働党”との間で、秘密の仲介人の役目を果たしている。これは、1997年に労働党が選挙で勝利を収める前から続いている。

 マードックはこの他にも、政治に対して様々な干渉を行っている。

・1992年、マードックは、クリントンを当選させないために、あらゆる手を尽くした。例えば、イギリスの新聞にクリントンのスキャンダル記事を掲載し、それがアメリカのマスコミに掲載された。

・このパターンは、ホワイトウォーター、モニカ・ルウィンスキー、中国問題、ビンセント・フォスターなどのスキャンダルを使って踏襲された。

・元下院議長ニュート・ギングリッチが本を出す際に、450万ドルを前払いした。

・評判の落ちたディック・モリスを、『ニューヨーク・ポスト』のコラムニストとして雇った。また、サイバー・ゴシップのマット・ドラッジを、フォックステレビのコメンテーターとして雇った。

・『フォックス・ニュース・サンデー』は、日曜日の朝に放送されるトークショーの中で、メジャーなものの一つとなっている。『ウィークリー・スタンダード』のウィリアム・クリストルは、ABCの『ディスウィーク』という番組で、レギュラーの“円卓”コメンテーターとなっている。

・1997年、マードックは、ユダヤ人アピール連合の“今年の人道主義者”賞を受賞した。この賞を与えたのは、同じく“偉大な人道主義者”ヘンリー・キッシンジャーである。
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