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米国の狙いは西洋とイスラム間の文明の衝突を『イスラム文明自体の内部闘争』に転換 [ML アラブの声]
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投稿者 white 日時 2005 年 1 月 17 日 16:34:45:QYBiAyr6jr5Ac

□米国の狙いは西洋とイスラム間の文明の衝突を『イスラム文明自体の内部闘争』に転換 [ML アラブの声]

 http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/319

米国の狙いは西洋とイスラム間の文明の衝突をイスラム文明自体の内部闘争に転換

 13日、スイスの国際放送、スイス・インフォのベイルート特派員サード・モヘユーが報告した。

 ヨルダン国王から始まり、エジプトのムバーラク大統領、イラクのヤーワル暫定大統領など、この地域の米国の忠実な同盟者たちは、「イランの危険性」や「シーア派の三日月地帯」の形成や「イラクのアラブ色が危機に」と訴え続けてきた。

 遂に彼らは、米国が知っていて恐れなければならないことを告げた。「イランの悪の枢軸が、その同盟者たるイラクのシーア派に1月30日の選挙で政権を奪取させるよう手助けすることで、中東全域が悪の枢軸になろうとしている」 だが米国の反応は彼らが期待していたのとは逆であった。米国は彼らの忠告を無視しただけでなく、イランの影響下にあるイラク人シーア派側に軸足を置いたのだ。

 ニューヨーク・タイムズや米国の高官たちは新年の初週に以下のことを言い立てた。

★イラクの2大シーア派政党であるダーワ党とイスラム革命最高評議会が選挙で勝利した後には、テヘランからの指令に従うようになるとの危機意識は根拠が無い。

★確かに両党にはイランとその指導者たちとは歴史的な紐帯があるが、両党の政策や方向性、原則は、イラクの土壌に深く根差している。従って政権獲得後、明らかに両党はイランから独立した行動をする。

★イラクへの主要な脅威は、陰謀をたくらむイランのシーア派権威たちからもたらされるのではなく、不満を持つ少数派のスンナ派である。

 『秘密の行動計画』
 米国の同盟者のアラブ人は危惧しているのに、米国が危機意識を抱かないでいるのは、米国に秘密の行動計画でもあるからなのか? 米国がイランと、イラクのシーア派と安心してゲームをしているのは、米国は以下の4大担保(安心材料)を持っているからだ。

 第1の担保は、イラクのシーア派諸政党の優先順位は、第一がイラクへの帰属意識、、第二がアラブへの帰属意識、第三がシーア派への帰属感となると米国は信じている。このことは、これらの諸政党がイラクの政権に就いた時に確かになり、イラクの国家利益はペルシャの国家利益とは相反することが明らかになろう。

 このような米国人の見方は、「大方のイラクのシーア派は、イランのような宗教的強圧統治やイラクに対するイランの力による支配を拒否する」ことを示す最近実施された世論調査に立脚している。

また彼らは傑出したイラク人研究家ファーレフ・アブドルジャービルの「イラクのアーヤトッラー(シーア派高位階保有聖職者)とスーフィズム(イスラム神秘主義)、イデオロギー」と題する重要な研究論文にも依拠している。論文の骨子は:

 ★ここ数世紀におけるイランとイラクのシーア派運動の進展は、二つの社会を形成する過激なまでに異なる2潮流の存在を明らかにした。1501年イランにサファヴィー朝が建国された後の16,17世紀にイラン人はシーア派となった。以降、(1722年にスンナ派のアフガン人がイスファハンを占領した短期間を除いて)シーア派イスラムが正式な国家宗教となった。

 一方18世紀中期以降にイラクのシーア派社会は形成された。理由は、スンナ派のオスマン・トルコ帝国の所領国(イラク)に於けるシーア派の砦として、ナジャフとカルバラの地位が上昇したためだ。
 
 ★イラクとイランのシーア派には組織形態の面で大きな相違がある。イランのシーア派は、精緻な組織を持つことに特徴があり、宗教はイラン世論の圧力により、何世紀にも渡りイランの紐帯を守る横糸であった。
 
 一方イラクのシーア派は、宗教学者と商人層との間に利害関係が無いと言う特徴があった。シーア派の商人は、イランのような頑丈な構造のシーア派機関を形成しなかった。それによりこのスンナ派国家(イラク)は、バグダードの重要なシーア派市場をシーア派法学者からの影響から孤立させ、国家がワクフ(宗教や慈善目的で寄進された土地や財産)を支配下に置くことを可能にした。

★シーア派儀式の執行方法を廻っても両国間には大きな違いがあり、それが文化的、社会的な相違に反映されている。イラクのシーア派聖職者たちは、シーア、スンナ両派の部族員たちの儀式に参加するように、イラクのシーア派は、イランのシーア派よりも遥かに現実的である。

★近代国家の設立と民族主義の興隆は、両国シーア派の宗教と社会の相違を大幅に拡大した。(イラクの)アラビア語と(イランの)ペルシャ語は、この溝の拡大に重要な役割を果たした。とりわけ、多数のイランのシーア派がアラビア語に背を向けた後には。 

★イラクのシーア派は、イラクから分離しイランに組み込まれようとは一日たりとも考えなかった。彼らは、1921年以来少数派のスンナ派が諸権限を握ってきた国家で、権力への入り口を得ようとしているだけなのだ。

 以上がアメリカの第1の担保である。残りの3担保は、「帝国主義的占領軍の地政学」とでも名づけられる項目に分類される。米国は他のそれ以前の帝国主義諸国と同様に、占領軍から人々の目を逸らすため、紛争(或いは内乱さえ)の導火線に点火すべく、意図的に被占領国の一部勢力を優遇し、他勢力を冷遇してきた。

 政治的グローバリズムが専門であるスタンフォード大学のジェームス・ブロフサー教授は、次のように書いた。「植民地統治の歴史を紐解くと、占領者が一部の被占領集団を優遇し、軍事的手段として利用する時には、内乱が勃発するものだと分かる。これは帝国主義勢力間で普及している戦略だ」

 多数派のシーア派を優遇し、残りの諸勢力をシーア派との対立か、少なくとも均衡に導くというこの目標は、現在イラクに於ける米国の第2担保を形成する。

 第3及び第4担保は、アラブ(イラク)のナジャフ(シーア派聖地)とペルシャ(イラン)のコム(シーア派聖地)との間に、世界中のシーア派の覇権を競う伝統的・歴史的な闘争を蘇らせることだ。そのためアーヤトッラー・アリー・シスターニと、イランのイスラム政権の土台である「イスラム法学者による統治原則」を拒否している彼の学派を米国は支援し、イラクで発生すると予測されるスンナ派対シーア派の闘争を、大中東全域での全面的なスンナ派対シーア派闘争に拡大しようとしているのだ。

 それにより、諸目的を一挙に達成できる。つまり、スンナ派原理主義諸組織の矛先を、米国とその同盟国のアラブ諸国から遠ざけ、シーア派に向かわせ(状況に応じてその逆)、現在の闘争を、西洋とイスラム間の文明の衝突から、イスラム文明自体の内部衝突に転換するのだ。

 このような担保には、成功に導く十分な要素が備わっているのだろうか?少なくともワシントンは自信があるように見える。来る選挙がシーア派とその他勢力間に、また恐らく、激しい宗教的、政治的、世俗的分裂に自分たち自身が苦慮しているシーア派諸組織間に、闘争を炸裂させれば、無論米国の考えが正しいことになろう。

 米国のこの自信を打ち砕く唯一の可能性は、イラクの祖国に対する帰属意識を、党派主義的、宗派主義的な帰属意識の上位に置き、同時に近代的で民主的な新イラク国家の基盤像を提示する、イラク人の歴史的な実力指導者が出現することだ。
www.iraq4allnews.dk/viewnews.php?id=74662
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報告者のサード・モヘユーはレバノン人と思われる。米国がイスラム過激派を裏で支援する十分な理由がある。

アラブの声ML 齊藤力二朗
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