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NHK政治介入表面化の裏の裏の真相の深層にウルトラC脱出憂い
http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/333.html
投稿者 木村愛二 日時 2005 年 1 月 20 日 09:52:21:CjMHiEP28ibKM

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『亜空間通信』941号(2005/01/20)
【NHK政治介入表面化の裏の裏の真相の深層にウルトラC級「紛れを求める」大石脱出
可能性の憂い】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 私は、すでにこの問題で、何度も状況の報告、重要情報の指摘をしてきた。このウ
ルトラC級「紛れを求める」大石脱出可能性の「憂い」は、従前の拙稿の総合的な分
析の上に成り立つ判断である。
 
 今回の「憂い」の象徴的な事態は、さる1月18日の参議院議員会館におけるNHK政治
介入批判緊急集会での最後の方の発言、元・TBS報道記者、旧知の下村健一(現・東
大講師、市民メディア・アドバイザー)の「受信料はしっかり払ってます。良い番組
もやるから」である。
 
 これは、大いに、世間一般の気分に反する発言である。実に甘い。最初の方の発言
で、坂本衛(放送ジャーナリスト)が、「払ってない。はらうべきでない」と発言し
たことへの反論であった。

 この「憂い」に関して私は、その緊急性に鑑み、すでに、昨晩(2005/01/19)、投稿
の電子記録は本日(2005/01/20)になっているが、以下の簡単な投稿をした。(「昨年
月」の数字脱落を「昨年7月」と訂正)
------------------------------------------------------------
別途、答えるが、複雑な問題を理解できないと騙されっぱなしになる。
http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/305.html
投稿者 木村愛二 日時 2005 年 1 月 20 日 00:01:12:CjMHiEP28ibKM
(回答先: 論点を広げる書き方に反対します。 投稿者 現在無色 日時 2005 年 1 月
19 日 21:39:19)
 この問いには別途、答えるが、複雑な問題を、それなりに理解できないと、騙されっ
ぱなしになる。
 実は、もっと深い問題が潜んでいる。昨年7月の紅白プロデューサー問題以来、NHK
は奈落の底に転落した。
 こういう事態で、囲碁でいう「紛れを求める」ウルトラC級の手段として、今回の
従軍慰安婦番組への政治介入が表面化した可能性がある。
 ------------------------------------------------------------
 
 今回の通信の大枠を先に言うと、NHK問題は、「昨年7月の紅白プロデューサー問題」
から、「従軍慰安婦番組への政治介入」へと、完全にすり替わり、NHKにも同情の余
地ありの方向に転落しているのである。
 
 前者は、まったく弁解の余地のない刑事事件にまでなった「不祥事」である。NHK
に対しては、まったく同情の余地がない。ところが、後者には、厳然たるNHK職員の
長井さんの涙ながらの記者会見、これまた厳然たるNHKの正規職員のみで構成される
日放労の支援の続報がある。いわゆる「自浄能力あり」なのである。
 
 世間一般向けの物語にすれば、良い方は、長井さんと日放労であり、これが実は、
NHK職員、NHK内部なのである。
 
 悪い方は、政治家であり、それに迎合するNHKの幹部である。しかし、政治家、特
に長期政権党の自民党は、常識的に悪くて、常に「敵役」である。だから、今回の問
題で、どれだけ汚れが増えても、大した変化はない。
 
 NHKの幹部の代表は、エビジョンイルであり、この不潔な悪役は、すでに辞任を表
明している。
 
 はいっつ、これでチョン、チョン、チョン、拍子木叩いて、さああ、あ、と幕引き。
 
 いつもの伝で、蜥蜴の尻尾切り、おめでたい「大衆」は、また新たな騙しのテクニッ
クに、してやられるのである。
 
 以上の仕掛け、特に、長井さんの涙ながらの記者会見が、完全にNHK上層部と政権
の「ウルトラC級」企画かどうかは、断言はしない。
 
 しかし、事実上、そのような効果が顕れているのである。電波メディアでは同業
のTBSの社員だった下村健一とは、かなり前からの直接の付き合いである。しかし、
今回は、この「甘さ」に関して、厳しく批判する。
 
 私は、別途、これもかなり早くから、すでに24年前の旧著、『NHK腐蝕研究』の
中で、以下のように、受信料ではなくて送信料に転換すべきであると主張しているの
である。
------------------------------------------------------------ 
 http://www.jca.apc.org/~altmedka/nhk-6-0.html
 電網木村書店 Web無料公開『NHK腐蝕研究』
(6-0)終章 《受信者》から《送信者》へのコペルニクス的転回を!
電波に関する「住民の権利」とは、本来どうあるべきなのだろうか。
[中略]
 NHKの受信料制度、もしくは受信料によって成り立つNHKという巨大機構は、
戦前の公共独占放送、つまりは基本的に一局のみのラジオ放送時代の産物であった。
その出発点では、ラジオ受信機を持っていれば、NHKラジオを聞く以外にないのだ
から、強制的に受信料ないし契約料を取られるという関係にあった。この関係をウラ
がえせば、話は、NHK(当初は三法人)が電波を独占使用したことにもどる。問題
は、やはり、電波の使用権にさかのぼるのである。

 それならば、いまNHKが使用している電波を、みんなが共同で使用できるように
すれば、論理的にはスッキリする。たとえば、国民もしくは外国人も含めた視聴者ま
たは住民の十%の支持をえた団体は、放送時間の十%を使用するといったやり方であ
る。これに近い制度は、すでにふれたように、オランダやイタリアなどで実施されて
いる。実現可能なのである。

 そこでは、共同で電波を使用する。つまり、住民全体が送り手であり受け手である
という関係に近づいている。そして、この際、受信料という理屈のつけにくい分担金
制度をも、発想のコペルニクス的転回(地動説から天動説へ)によって、使用料ない
しは送信料にあらためるべきである。
[後略]
------------------------------------------------------------

 下村健一にも直言する。勉強し直せ!
 
 もっとも、勉強し直すべきなのは、上記の集会の発言者のすべてである。私は、拙
訳、『偽イスラエル政治神話』の冒頭の訳者解説で、自分の過去の著作への反省も記
した上で、」以下のように、「日本の知識人の科学的な思考能力」への疑問を表明し
た。
  ------------------------------------------------------------
 http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-1.html
 緊急Web無料公開『偽イスラエル政治神話』
(その1)訳者はしがき1.
 私自身も何も調べずに「明らか」と断定

 まず最初に正直に、私自身に関する告白をしておこう。
 拙著『アウシュヴィッツの争点』(96)に続いて執筆した『読売新聞・歴史検証』
(97)には、旧著『読売新聞・日本テレビグループ研究』(79)を改訂増補した部分
が多い。旧著をパラパラめくって見た際、まったく忘れていた記述に気付いて、いさ
さか青ざめた。第六代読売新聞社長の正力松太郎がA級戦犯に指名された決定打は、
労組が主導権を握る読売新聞の記事、「熱狂的なナチ崇拝者、本社民主化闘争、迷夢
深し正力氏」だった。

 私は、その時代背景について、「当時は、ナチのアウシュヴィッツなどの大虐殺が
明らかになり、ニュルンベルグで国際軍事裁判がはじまったばかりだった」と書いて
いた。私は、自分では何も調べずに「明らか」としていた。当時は、いわゆるホロコー
ストに疑いを挟む説があるなどとは、まったく思ってもみなかったのである。

 弁解がましいが、古代哲学以来の「人間機械論」に立つと、「疑い」情報入力なし
には疑う思考は働かない。その意味で、一九九五年二月号の「ナチ『ガス室』はなかっ
た」と題する記事による『マルコポーロ』廃刊事件以後に関する限り、日本の知識人
の科学的な思考能力は、問われざるを得ない。
 本来、「すべてを疑え」が科学的思考の原則である。
 [後略]
 ------------------------------------------------------------
 
 ホロコーストの大嘘は、優れてメディアの問題である。この大嘘を、さらには911
事件以後、「イスラエルのための戦争」の評価が深まりすつあるイラク「戦争」のまっ
ただ中に、いまだに信奉する連中は、馬鹿か悪党である。上記の集会の発言者は、こ
の程度の連中ばかりだった。私を特に敵対視しない者も数人はいるが、いわゆる敬遠
であって、遠巻きにしているだけである。
 
 NHKや電波メディアに関する評価できる独自の著作があるのは、遅れて参加した
『放送戦後史』の著者、旧知の元・日経テレヴィ欄担当記者、松田浩だけである。
 
 その程度の連中に、現在のNHKの複雑怪奇な現状を、分析し、改革への道を示すこ
とは、まったく不可能である。
 
 以上。
 
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