シラクはパリ「ホロコースト記念会館（会長はロスチャイルド）」で反ユダヤ主義との戦いを約束（エル・ムンド）

kamenokoさん、長文の翻訳、ご苦労様です。ありがとうございます。

スペインの新聞エル・ムンドに次のような記事がありましたので、和訳してお知らせします。これを読むと、日本の中国や韓国に対する「自虐史観」や日本政府の「懺悔外交」など、フランス（ヨーロッパ全体につながりますが）のイスラエルに対するウルトラ卑屈政策に比べると、足元にも及ばないことがよく分かります。これがシオニストの実力であり、同時に、「ブッシュと対立してイラク戦争に反対して」世界の反戦派・平和主義者から好感を寄せられるシラクの本当の顔がよく分かります。

この、パリホロコースト記念会館の会長がフランスのロスチャイルドでは、どうにもならないか。シラクが彼らの完璧なる男妾として登場したわけですから、当然でしょうが。

日本で例えて言えば、東京の都心に、霞ヶ関の官庁街並みの空間を使って「南京大虐殺、従軍慰安婦記念館」が作られ（会長は文鮮明！）、全国の小中学生が見学する義務を負い、それに反対する言論はすべて破棄され著者は牢獄行き、と、まあ、こんなことでも起こった、と考えればよいでしょう。

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【訳出開始】

http://www.elmundo.es/elmundo/2005/01/25/internacional/1106650877.html

エル・ムンド　２００５年１月２５日

『シラクはパリホロコースト記念会館の開館記念で反ユダヤ主義との戦いを約束』
［「我々の子孫は、何が起こったのか、の意識を、心の最も奥深くに守り続けなければならない。」木曜日のアウシュビッツ解放６０周年の記念日に出席するだろう。］

パリ

フランス大統領ジャック・シラクはパリのショア（ユダヤ人の言うホロコースト）記念館の開会式で、フランスが「それを防がなかったことを忘れない」こと、そして反ユダヤ主義---それはこの国では「決して許容できない」---と戦うことを約束する。

「反ユダヤ主義は選択の一つではない。それは退廃だ。殺人の退廃だ。」シラクは、それは「否定主義、真実に対する犯罪」であり「あらゆる法の厳正さを以って」追及し告発されるだろう、と強調した後で、このように断定した。

シラクは、来る木曜日にポーランドのアウシュビッツとビルケナウの解放６０周年に出席するのだが、フランスの国外追放【ビシー政権がフランスに亡命していたユダヤ人をドイツの集中キャンプに送ったことを指す：訳者】が「時効の無い疑惑」であることを１９９５年の６月１６日に認めた初めてのフランスの国家指導者であった。

「フランスは、（ナチ占領の時代に）裏切った人類の遺産に対して忠実であるために、あらゆることを行う必要がある」シラクはこのように見解を示した。彼はこのドラマが二度と繰り返されないように「記憶する義務」が必要であると強調した。

「記憶することは同時に伝えることである。歴史が知られる必要がある。つながりは決して断ち切られるべきではない。我々の子供や孫は、心の最も深い場所で、痛みに貫かれ、脅威として自覚しながら、起こった出来事への自覚を記憶しなければならないだろう。」シラクは記念館の開館式に望んでこう語った。

館長のジャック・フレディによると、この記念会館は、アウシュビッツの解放記念にあわせて、ワシントンのホロコースト博物館やエルサレムのヤド・ヴァシェムに相当するショアに対するヨーロッパでの関連機関として、今週の木曜日に公開される。

記念会の会長であるエリック・デゥ・ロスチャイルド（Eric de Rothschild）は、このセンターが「寛容さ、自由、そして民主主義についての教育と反省」に貢献するつもりである、と告げた。

パリの市長によって譲渡された、市の中心部ル・マライス地区にある８階建ての３つの建物を持つ５千平方メートルを持つこのセンターは、最重要資料を取り揃え、常設と臨時の展示会を行うことになっている。

３年間の工事をかけたこの広大な空間は無名のユダヤ人犠牲者の記念に集約される。そこには１９４３年にその門を開いた一つの建物があった。そこはナチスによって捕らえられたフランスのユダヤ人たちの記憶に栄誉を与え、その絶滅を証言する文書が、ゲシュタポの資料として保存された。それは、クラウス・バルビー（Klaus Barbie）、パウル・ツビエール（Paul Touvier）、モウリス・パポン（Maurice Papon）などのホロコーストの責任者の一部を裁き罪に定めるために役立った。

記念会館の建物は中庭でまとまり、そこには１９４２年から１９４４年までの集中キャンプに送られたフランスのユダヤ人７万６千名の氏名の書かれた壁が立つ。わずかに２千５百名が生き延びた。同時に死のキャンプを象徴する一つの円筒形が置かれ、近日中に同様に石で、ユダヤ人を死から救うのを手伝った２千名のフランス人の氏名が一緒に書かれた記念碑が作られるだろう。

【訳出終わり】

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