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□選挙をめぐって、イラクからのレポート [イラク情勢ニュース]
http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000766
URUKNEWSイラク情勢ニュース （転送・紹介歓迎）
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2005年1月26日水曜日 Wednesday,26January2005
［飛耳長目録 today'snewslist］
☆選挙が国民を分断する
ダール・ジャマイルのイラク速報 １月２４日 訳
☆イラク人は選挙についてどう語っているか
インディペンデント １月２４日 英字報道から訳
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☆★選挙が国民を分断する
ElectionDividesaNation
DahrJamail'sIraqDispatches １月２４日
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http://dahrjamailiraq.com
インター・プレス・サービス InterPressService
バグダッド発、１月２４日
１月３０日の選挙がもたらすものは、、結束と希望よりも、イラク人
のあいだの分断といっそうの混沌（こんとん）であるように思われる。
そして既に、選挙は安全面でひどい恐怖を生じさせている。
米国が任命したアラウィ首相は、先週、じゅうぶんな安全が保証さ
れると発表した。彼の暫定政府がかなり厳しい措置をとることになる
にもかかわらず。
１月２９日から３１日にかけて、政府は国境を閉鎖する計画を発表
した。また、政府は移動電話と衛星電話のサービスを止める予定で
あり、イラク国内１８州のあいだの旅行も禁止し、外出禁止令の制限
時間を延長し、自動車の使用も制限する。
だが、それほどの措置をとっても、選挙当日の流血に備えている。
保健省はその日のために、病院のベッド、医薬品、スタッフをいつも
以上に配置すると発表した。米軍は、より速く攻撃に対応するため、
特別パトロールをおこなう。
選挙手続きそのものも多くの人々を混乱させている。８３の政党連
合のリストには、ほとんどが名前を明かさない７７８５人の候補者が
いて、投票者は自分たちが投票しようとする人物について、ほとんど
知らされない。どのリストにも８３人～２７５人の立候補者がいる。
「立候補者」リストは、たとえば、「安全と安定のリスト」とか、「安全
と正義のリスト」、「イラク人のリスト」といった名前を付けている。多く
が好まれそうな写真を載せているのに、立候補者の写真を掲載して
いるものはわずかである。
ある選挙ポスターには、「選挙を自動車爆弾と不安定に対するわ
れわれの回答にしよう」と書かれている。別のポスターには、このリ
ストが電気を回復させる焦点となるという公約とともに、ある男性の
笑顔が配置されている。
リストのほとんどは派閥的なものだ。クルド人のリストは、キルクー
クをクルドに獲得するとか、政府の重要ポストを手に入れることに焦
点を当てている。シーア派もみずからのリストを作り、封建制を模索
するものや、イラン型の政治体制を求めるものもある。
スンニ派教徒のグループであるイスラム法学者協会は、米軍によ
るファルージャの破壊に抗議して、選挙のボイコットを呼びかけてき
た。現地の人々は、スンニ派教徒の９０％が投票しないだろうと推測
している。スンニ派教徒を代表するメンバーは、この選挙においては
選ばれることはなさそうだ。
大部分の投票者はシーア派教徒であろうと予測されている。彼ら
の尊敬するシスタニ師は、信者に投票するよう指示するファトワ（宗
教令）を発表した。
シーア派の住民が多いバグダッドのカラダ地区で靴職人をしている
アブデル・ハッサンは、「シスタニが選挙は国を救うものだと告げた
ので、私は投票するつもりだ」と話した。「国を救う用意はある」と。他
のイラク人は、選挙には強く反対しているようにみえる。
ガッサンと名乗ったあるシーア派の男性は、「立候補者について何
も知らないなかで、どうして投票できるのかい？」と語った。「侵略者
によって占領されている国を、どうやって彼らは救うのかね？」と。
まさしく暴力への恐怖が、確実に有権者を自宅に閉じこめる。５人
の子どもの父親で、バグダッドで野菜を売っている３５歳の男性は、
「いつ銃弾が飛んでくるか判らないので、俺たちはその日は自宅に
いるよ」と話した。「安全だったら投票するが、今回の選挙には混乱
させられているし、既に多くの問題が生じているようだね。」
投票することが安全につながると考えている者もいる。夫が米軍の
補給部門で働いているスシル・ハミズは、「アラウィならイラクを救え
ると思うので、彼に投票するつもりよ」と話した。「彼なら安全をもたら
すことができると思う。」
もっと良い仕事を捜しながらタクシーの運転手をしているハムーデ
ィ・アジズは、選挙自体が安全問題を悪化させてきたと指摘した。投
票するかという質問には、「この戒厳令のもとでは、自宅にいたとし
ても安全じゃないさ」と答えた。「こんな異常な議会に投票したところ
で、なにか期待できるかい？」
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☆★イラク人は選挙についてどう語っているか
WHATIRAQISARESAYINGABOUTTHEELECTIONS
インディペンデント １月２４日 ByPatrickCockburninBaghdad
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http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=603966
原題： ザルカウィの戦線布告が暴力への恐怖をあおる
Zarqawi'sdeclarationofwarfuelsfearofviolenceinrun-uptopoll
選挙がはじまってから１週間、イラク国民は「恐い」と話している。あ
る有権者は怯（おび）えながらこう話した。「バグダッドはきっと投票
日には燃えているでしょう。選挙をどうするかよりも、自分自身が生
き延びることの方を心配しています。」
既に多くのバグダッド市民がヨルダン、シリア、ドバイに向けて出国
した。仕事やハッジ巡礼で海外に出ている者は、帰国日程を遅らせ
ている。首都にある大学の学生たちは、選挙が終わるまで家から出
ないつもりだと言う。一部の政府職員は仕事に出ていくことを拒否し
ている。
１月３０日の選挙は、イラクにとって一つの転換点になると言われ
るが、首都では暴力事件が減ると考えている者はわずかしかいな
い。多くの者が、選挙は主要な三つのコミュニティの違いを具体化さ
せることにしかならないと指摘する。三つのコミュニティーとは、シー
ア、スンニ、クルドである。
政府は投票当日の厳重な安全措置として、外出禁止令と検問をあ
げた。しかしこれらの措置が、これまでの実績以上に自爆阻止に効
果をあげるとも思われない。投票所に突入して爆発するのを、どの
ようにして止めることができるのか、納得しがたいものがある。
昨日、イスラム過激派の指導者ザルカウィによって、選挙戦の立
候補者は「邪教の者」であり、投票者は「異教徒」だと非難された。彼
はｗｅｂサイト上で、「民主主義という悪の原理と、この間違った考え
に従う者に対して、われわれは過酷な戦争を宣言した」と発表した。
反乱は、主として、イラクの人口２５００万人の約５分の１からなる、
５００万人強のスンニ社会で起こっているので、選挙は米国の占領
に反対する蜂起にはあまり影響力を持たないようである。スンニ派
教徒で投票するのはわずかなようだ。昨日、機関銃を持つロボットを
増やす計画を発表したばかりの米国は、ゲリラのことをザルカウィの
ような孤立した少数の熱狂者として描き出そうとしている。しかし、ス
ンニ派地域では、ゲリラは幅広い支持を得ており、このゲリラへの支
持が減少する兆候はまったく見えないのである。
シーア派の宗教指導者シスタニ師は、サダム・フセインを倒して以
来、これまで選挙を要求してきた。彼は宗派主義には反対しつつ、
１５００～１６００万人のシーア派教徒に定数２７５議席の国民議会で
多数派となることを願い、イラクのシーア派が何世紀も政治的に取り
残されてきた状況を終わらせたいのである。
シスタニのもとに作られた「統一イラクのリスト」は最高得票が予想
されている。これはイラク・イスラム革命最高評議会（ＳＣＩＲＩ）とダー
ワ党、かつては米国防総省のネオコンに担がれていたアハマド・チャ
ラビの「イラク国民会議」のようなイスラム政党が連合したグループで
ある。
「イラク人のリスト」を率いる暫定首相アラウィは、当初に予想され
ていたよりは善戦しそうだ。その理由は、スンニのレジスタンスを恐
れ、シーアの宗教政党を怖がる非宗教的＝世俗的なイラク人の支
持を得るかもしれないからである。もしスンニ派指導者の影響がなけ
れば、ヤワル暫定大統領も当初見込みよりは善戦するかもしれな
い。
選挙後のイラク政府は、米軍の力に完全に依存するならば、現行
政府の複製となりかねない。イラクの軍隊と警察は、依然として、占
領を助ける補助的な役割を主任務としている。このことは、今回の選
挙結果がどうあれ、米国に依存しているという理由から、多くのイラ
ク国民の目には新政府が正統性を欠いているように映る、という意
味である。
インターナショナル・クライシスが出した報告書は、「イラクの新生
国家は、部分的にであれ米国の政策に反対であると、みずからを規
定しなければならない。そうでなければ、多くの自国民に反対してい
ると、自己を規定する危険を犯すことになる」と結論づけた。
数百人の外国人ジャーナリストが選挙を取材しようとイラクに殺到
してきたために、バグダッドの普通の市民は、選挙に気を配るより毎
日を生き延びるための格闘に心を奪われがちである。首都の大通り
は週末の砂嵐から茶色の泥水がたまっている。首都では１ヶ月前に
は一日のうち２～３時間しか電気が来なかったのに比べると、今で
は１０時間は通電している。しかし電気供給は依然としてサダムの時
代よりも悪いままだ。
通電時間が長くなるということは、多くの家庭で、電灯、テレビ、冷
蔵庫に電気を送るための小さな発電機に使うガソリンの量が少なく
てすむ、という意味である。
これによって、１２月には３６時間待たされたのに比べて、ガソリン・
スタンドでの待ち時間がわずか５～６時間に短縮された。
全部のニュースが明るいのではない。移動電話は今では負荷が多
すぎて何時間も機能停止になることが頻発する。ここ１０日以上、バ
グダッドのあちこちで破壊活動のせいによる水不足もあった。労働
人口の半数以上が失業状態にあるために、国家警備隊や警察だけ
でなく、民兵組織までもが銃を持ちたがる若者を簡単に集めることが
できる。
新しい国民議会は直近の過去とどんな断絶もできそうにない。どの
コミュニティーも他のコミュニティーを支配することはできない。国民
議会は一人の大統領と二人の副大統領を選出することになるが、議
会における投票で３分の２の支持を得なければならない。この３人が
その後に首相１人と他の政府閣僚を選ぶのである。
これはすべて、異なる勢力から大臣を選ぶことになる弱体政府の
ためのレシピなのだ。議会は１０月１５日までに憲法を書き上げ、そ
の後、１２月には新政府を選ぶ選挙をおこなう。もし議員が憲法に賛
成しなかったら、憲法を書き直すための新しい国民議会を選出する
選挙になるだろう。国民議会の議員は、これらの困難な協議を残忍
な戦争のなかでやりとげなければならない。
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※ URUKNEWS イラク情勢ニュース（webサイト）
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/
※ イラク・レジスタンス・レポート
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。