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「Nature」記事に対する谷内正太郎外務省事務次官の反応。(2月7日記者会見記録より)
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/205.html
投稿者 ミネルヴァの梟 日時 2005 年 2 月 12 日 21:33:09: 7usxHQAUfPfZM

(回答先: 科学誌「Nature」が横田めぐみさん「ニセ遺骨」に関する記事−火葬された遺骨は誘拐された少女の運命を証明できない? 投稿者 iraq_peace_maker 日時 2005 年 2 月 11 日 14:43:02)

事務次官会見記録(平成17年2月)

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事務次官会見記録(2月7日付)
  日朝関係(サッカーワールドカップ日朝戦、北朝鮮への経済制裁)
  日中関係(次官級戦略対話、大臣の訪中)
  日露関係(北方領土返還要求全国大会、総理のロシア訪問)
  スーダンPKOへの参加

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事務次官会見記録 (平成17年2月7日(月)17:05〜 於:本省会見室)
日朝関係(サッカーワールドカップ北朝鮮代表来日・北朝鮮への経済制裁)

(問)今日の午後、サッカーワールドカップ北朝鮮代表が来日しました。スポーツの世界とはいえ、試合の雰囲気によっては日朝関係に影響を及ぼす可能性があるのですが、どのようにお考えですか。

(事務次官)スポーツマンシップに則って、正々堂々と全力を尽くして頑張っていただければと思っています。また、サポーターの皆様もスポーツマン精神で同じように応援していただければと思います。

(問)同じサッカーでも、昨年の中国でのアジアカップの際は、日本人サポーターへの野次等が問題視されたのですが。

(事務次官)日本のサポーターは、日韓共催のワールドカップの時も非常にフェアに応援していましたので、中国で見られたようなことは日本では起こらないと信じています。

(問)自民党の安倍幹事長代理が北朝鮮への経済制裁について、月内に制裁するという方針を発表されたことについてどうお考えですか。

(事務次官)安倍幹事長代理は政治家として、従来からの長い経験に基づく見識に基づいたご発言だろうと思っています。私共も北朝鮮の拉致問題に対する取り組み方について、どのように対応すべきか今真剣に検討しているところであり、具体的に今、次にこういう手を打つということを決めているわけではありません。ただ以前から述べているように、北朝鮮側の対応如何によっては、厳しい対応を取ることもあり得るという考えの下で、今考えているわけです。

(問)北朝鮮は日本の鑑定結果を非難しているわけですが、これに科学的に反論する準備や目処は。

(事務次官)別に目処が立っているわけではありませんが、これは関係各省庁において、所謂「備忘録」というものについて、十分科学的なあるいは専門的な見地から精査しており、やがてきちんとした形で反論はするつもりです。結論は非常にはっきりしているのですが。しかし、個々の様々な点について、先方が言っていることには我々として納得し得ないことがほとんどですから、それらについて反論しようと思っています。

(問)「NATURE」という科学雑誌の最近の号に、その鑑定をした吉井教授に取材した記事が載っており、その話によると、吉井教授は実験途中に油分や汗等が入ってしまう可能性は否定できないという趣旨の発言や、実験によって、ミトコンドリア、DNA分を取り去ったので、更に検証する分は残っていないと言っていますが、こうしたことは政府としても知っているのでしょうか。

(事務次官)その部分を把握している人は当然政府内にはいるのだろうと思いますが、結論として言えば、横田めぐみさんの遺骨といわれるものは、全く別の二人のものであるということは、吉井教授だと思いますが、明らかにされたわけです。そのことについては、今言われたような難しい問題はあるのかもしれませんが、そこは日本の最高権威として、明確な結論を出されたと理解しています。

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日中関係(次官級戦略対話、大臣の訪中)
(問)日中関係ですが、中国側から次官級の戦略対話の要請があったようですが、これに対して日本側としてどのように応じるのでしょうか。

(事務次官)これは去年の秋頃から、中国側から次官同士の対話をしたらどうかという話があったようであり、私もそのような考え方はいいのではないかと思っています。私は、中国との間では、トップから実務者に至るまでありとあらゆるチャンネルを通じての対話と協議というものを更にしていく必要があると考えており、特に、双方の誤解があることについては是非解消していかないといけないと思います。立場の違うことについては、違うということを正確に理解した上で、どう対応するかということをこれまた一緒になって議論していくべきだと思っています。そういう意味で、次官レベルでの対話、この対話をどのように称するかは別ですが、実施することは必要だと思っています。

(問)時期の目処は立っているのですか。また戦略対話というのは日米間で行っていますが、中国でやるとしたら、どういうものをイメージされるのでしょうか。

(事務次官)外交的に日中間で双方の関心事項は何でも取り上げるべきではないかと思っています。また、タイミングについてはなるべく早くすればどうかと思っています。タイミングの調整はこれから始めるところですが、できるだけ早く、別途アジア局長協議や外務大臣の訪中ということも検討の中に入っていますので、そういった流れの中でどう調整していくかがこれからの課題だと思っています。

(問)大臣訪中の具体的な話は。

(事務次官)これもまだ決まっていません。これも早い段階で行われることが望ましいのではないかと私は思っています。

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日露関係(北方領土返還要求全国大会、総理のロシア訪問)
(問)今日は「北方領土の日」で全国大会が開かれました。ただし、ロシアと日本の立場には大きな溝がありますが、今後どのようにこの溝を埋めていく考えですか。

(事務次官)1月の中旬に大臣が訪露し、いろいろと今後のスケジュール等が話し合われました。今後、貿易経済日露政府間委員会も、今月中だったと思いますが、開催され、また、ラブロフ外相が3月前半に訪日されるというプロセスがあり、そのような流れの中で、プーチン大統領の訪日が春頃実現すればいいなと思っています。その際に北方領土問題については、御指摘のように、日露両国間で立場の違いがあり、この立場の違いにどのように橋を架けていくのか、事務当局としても双方の意見交換を通じて考えていかなくてはならないと思っています。このように橋が架かりましたといえる段階には至っていないことは残念ですが、まだ時間がありますので精力的に協議を続けていきたいと思っています。

(問)外務大臣の挨拶の中で、必要があれば首相の訪露もと言われたのですが、これについてどのようにお考えですか。

(事務次官)日露間で物事を推進していくのであれば、もちろん今はプーチン大統領に訪日して頂きたいということで、これは去年から話を進めていることですが、これはこれで実現し、その上で更に総理に行って頂くという場面が物事を前進させる上で有益であるという見通しがあるのであれば、これはこれで、むしろお願いしなければならないと思っています。

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スーダンPKOへの参加
(問)昨日、逢沢副大臣がスーダンのPKOに関し、昨年末にスーダン訪問した知見に基づいてPKOに参加しない選択はないと発言していましたが、これについてはどうお考えですか。

(事務次官)逢沢副大臣は実際に現地を見て来られました。(スーダンでは)20年以上にわたる厳しい内戦が続いてきてようやく和平合意が成立し、近くPKOについても安保理決議が出るだろうと予測されている状況です。副大臣としては、自ら見て来られた経験からしても何らかの形で貢献すべきではないかと述べられたのではないかと思います。安保理決議でPKOがどういう機能を権限として与えられるのか、またその内容如何によって日本としてはどこまで貢献することがあり得るのか、日本としてはむいていないという内容になれば、残念ながらそれは出来ないということになるのでしょうが、こういったものも見極めてPKOの参加問題については、これから検討していくという段階だろうと思います。

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