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岩住さん、回答をありがとうございます。
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/230.html
投稿者 如往 日時 2005 年 2 月 13 日 08:06:42: yYpAQC0AqSUqI

(回答先: 如往さんへ、ご質問への答えです 投稿者 岩住達郎 日時 2005 年 2 月 11 日 06:38:08)


 岩住達郎さん、誠意溢れる回答をありがとうございます。
 御心遣い、忝く思います。
 また、私が勝手に抜き書きした部分へのレスといった形になりますが、ご容赦願います。


 >簡単に言えば、日本人は性善、他民族は性悪、です。そういうことになったのは数千年間日本人は他民族の大規模侵略を受けなかったからでしょう。日本古代の他民族流入はとぎれとぎれに少人数だったので直ぐ同化してしまったのです。

 一説には中国大陸から呉人の比較的大量な流入があったときにも、呉人が大陸での敗者であったことが幸いしたと云われています。無論、古代に日本列島に先住していた人達が他民族にたいし無菌状態の心性にあり、他民族を敵とは見做さなかったことも、相手を殲滅してしまうような激烈な軋轢を生まなかったと言えるのではないでしょうか。日本人が騙されやすいというよりは、相手のことを疑ってかからないといった心根が歴史的にも培われたのかも知れません。それが、欧米人と比較すると善良ということになるのでしょう。

 >やはり残虐で長期の骨髄にしみる様な圧政を他民族から強制されなければ駄目でしょう。しかし、外交や通商ではそれに関わる日本人のみがお人好しを止めれば良いので、日本人全体が性悪になる必要は全くありません。つまり、外交や通商に関わる人達に徹底的に性悪説を教育する事です。

 これからも、おそらく日本人はルサンチマンの意味を身に染みて感じるような体験をすることはないのかも知れません。それはそれで幸せなことなのですが。「外交や通商に携わる官僚」=「人的資源」は枯渇の状態で、その原因は、所謂学校教育の問題ではなく、戦中・戦後の政治家よる後身教育の不備にあると云われています。また、日本では直接金融が浸透せず、それと付随して民間への多角的な融資を行なう行員の養成を怠ってきたことなども、人的資源の枯渇を招いた一因であると想われます。誰がどのように教育するのか、教育資源を見出すことから始めねばならぬでしょう。

 >満州で日本人開拓民が何百人も暴行虐殺されたのが中国戦争の発端です。中国は何千年もの間異民族の侵入を受け戦争を繰り返して来たのですから、彼らは日本人開拓民も同様に扱っただけです。中国人の残虐行為の仕返しとして異民族の侵略者が昔からやって来たことを少数の日本兵もやっただけの事です。

 この個所については異論がありますが、理非を問うことが今回の趣旨に必ずしも副うものではないと考えますので、但し残虐さにおいては度合を峻別ができないとだけ申し上げておきます。

 >日本はそういった他民族の奴隷という経験無しに植民地を作ろうとしたからこそ、朝鮮半島、台湾、東南アジアでは欧米人達と全く違う(搾取で無しに)啓蒙政策を採ったのです。日本が旧宗主国の植民地になった事は無いとは言え、彼らの植民地政策に対抗する為に戦争に巻き込まれたのですから、「お互い様」ということになります。

 仮に、日本が「朝鮮半島、台湾、東南アジアでは欧米人達と全く違う(搾取で無しに)啓蒙政策を採った」とするならば、そうした信義に基づく植民地支配を目指したならば、旧宗主国相手に「お互い様」と言うことはないのでは。もちろん、旧宗主国と同じような植民地政策を採ったならば、「お互い様」は成立することになります。

 >彼らが自分達の行為に無反省なのは過去の行為の経験則に拠る物だろうと思います。つまり、反省などしていては生き延びられないという位厳しい生存競争に晒されて来たからです。これは中国人でも同様です。従って日本人全体にそういった意識を自然に形成する事は到底不可能ですが、常時外国人に対応する職にある日本人には特別の訓練(つまり洗脳)をする事は可能です。

 日本人にユダヤやアングロサクソンのような意識を形成することは不可能なので、最前線に立つ者例えば官僚達を教化すればよいとのことですが、それはどのようにしたら可能でしょうか。

 >日本列島の環境に住む限りサタニズムは浸透しようがないと思います。欧米人のサタニズムは永い残虐な闘争の歴史から生まれた物で、日本人には概念や幻想として理解できても身に染みついた習性にはなり得ないでしょう。だから、例え欧米人種でも日本で日本人同様に生まれ育ったならば、日本人同様サタニズムに無縁の人生を送るでしょう。

 一部の地域を除けば日本にサタニズムを受け入れる余地は少ないと想われます。確かに、ここ日本に留まるかぎりでは、ある程度意識は未分化の状態のままでいられるでしょう。しかし、人間の理解としては半分でしかないわけで、それでは世界に対応していくにあたり非常に危ういと想われます。

 ところで、岩住さんが構想されている政体(論)は如何なるものでしょうか。当然、政策提言には宛先があると想うのですが、誰宛なのでしょうか、またその有効性についてはどのように考えられているのでしょうか。岩住さんのスレッドをログしたものを読み返しながら、いつもそんな疑問を浮かべています。
 マックス・ウェーバーの社会支配の類型論を引いて、極大雑把に言えば選良な官僚による合法的支配ということになるのでしょうか。日本にはプロテスタンティズムといった統治の中核的倫理はないのですから、何を代置するのでしょうか。もちろん、岩住さんを単純なRightistとは見做してはいません。
 いつかお手隙のときに、ご回答いただければ嬉しく思います。

 また、会いましょう。

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