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レバノンの前首相の暗殺の黒幕は誰か? シリア攻撃は近づく 「イラク人の分析] [ML アラブの声]
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/347.html
投稿者 white 日時 2005 年 2 月 15 日 20:23:56: QYBiAyr6jr5Ac

□レバノンの前首相の暗殺の黒幕は誰か? シリア攻撃は近づく 「イラク人の分析」 [ML アラブの声]

 http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/393

レバノンの前首相の暗殺の黒幕は誰か? シリア攻撃は近づく 「イラク人の分析」

 14日にレバノンの前首相ラフィーク・ハリーリー氏の暗殺は時期が時期だけに波紋を呼んでいる。シリアに真っ先に嫌疑がかけられているが、14日付のバスラ・ネットはそれを否定するイラク人の著名な愛国政治活動家デジラ・ワヒード氏の歯に衣を着せない分析を掲載した。

 以前の拙論で、米国とシオニストの諜報機関に所属する報道機関によるシリアとイランに敵対的なプロパガンダは、イランの核施設への攻撃やイランの占領、政権転覆を狙ったものではなく、大アラブ圏の残りの地域に覇権を確立するために、シリアを攻撃し占領する計画の第一歩に他ならないと記した。

 本日ベイルートで起きた暗殺事件は、シオニストと米国による一連の計画の一幕である。プロの手口で爆殺されたハリーリー氏は、この地域のシリアの有力な同盟者で、レバノンのキリスト教マロン派やドルーズ派がシリアの軍隊と諜報機関にレバノンから撤退を求め、ヨハネ・パウロ、ローマ法王がそれを支持した時に苦境に立たされたシリアに救いの手を差し伸べたものだ。

 レバノン内戦後に何期も首相を務めた億万長者のハリーリー氏は、内戦で破壊された爪跡の復興に貢献したが、レバノンの予算を債権者である悪辣で情け容赦の無い多国籍大銀行の手に委ねた。彼はサウジアラビアのファハド国王とも親しかった。それはレバノン国籍の他にサウジ国籍を有していたからだけではなく、サウジの経済、建設プロジェクトに国王のパートナーであったからだ。シラク・フランス大統領やクリントン前大統領とも親しく、戦争犯罪人のジョージ・ブッシュやトニー・ブレア、他のアラブの反動腐敗元首らとも親交があった。

 半年前にハリーリー氏は対シリア政策を変更し、シリア軍のレバノン駐留に反対する勢力を支持するようになり、(サウジアラビアの)ターイフ協定の決議に則り、レバノンの治安を維持するためにシリア軍がレバノンに駐留し続けるシリアの政策を支持するルフード大統領と対立した。

 ハリーリー氏は、レバノンからのシリア軍撤兵を求める国連決議1559号の発布に際して仏、米に協力した。国連に加盟している独立国の内政に干渉する権限を安保理は有していないにも拘わらずこのような決議がなされたことは重大であると受け止められている。

 ルフード大統領と対立したことでハリーリー氏は去年9月に首相を辞し、シリア軍をレバノンから撤退させるために議会で、マロン派やドルーズ派(ワリード・ジュンブラートのグループ)と公然と同一歩調をとるようになった。またレバノンを破壊しパレスチナ人を殺戮した犯罪人シャロン(現イスラエル首相)と以前に同盟していたイスラエルの手先でマロン派の裏切り者オーン将軍とも関係があった。

 シリアは事件発生直後に関与否定声明を出してはいるが、かつての同盟者であるハリーリー氏と対立していたため、現在非難の矛先はシリアに向けられている。緻密な計画に基づく大胆な手口を見れば、下手人と企画者がプロで豊富な経験と実行手段を有している国家や専門組織であることが分かる。

 我々の考えでは、現在このような暴力的手段に訴えることはシリアの利益にはならない。理由はシリアは弱小国家で敵に取り囲まれており、多くの内憂を抱えているからだ。そのため米国とイスラエルに屈辱的な譲歩をしてきたのだ(故に嫌疑を招くような行動を敢えてとる理由が無い)。

 以下の理由で非難の矛先はイスラエルと米国、イラン、及びマロン派とドルーズ派同盟に向けられる。
1)イラクの富を分け合うためにイランと米国、イスラエルの同盟の利益のため。特に、茶番選挙が終わり、事前にに明らかであった結果が発表されたので、シリアに国内問題を引き起こすことは、肥沃な三日月地帯(イラク)と連結させるためにシリアに戦争を仕掛け占領することは共通の利益となる。前述したように、イランはシリアの戦略的同盟国ではなく、良く知られているような分派主義・拡張主義的理由で、レバノンのシーア派同盟勢力(ヒズブッラー)を育てるためにシリアを利用してきたのだ。

2)マロン派とドルーズ派の同盟は、シオニストと米国の古くからの計画の一環である。故にこれらの政治勢力配下の熟練した一味が暗殺を実行し、シリアとその軍隊を永遠に片付けるために、彼らの宿敵であるシリアに罪を擦り付け窮地に追い込んだとしても驚くにはあたらない。

3)練り上げられた戦略目標を実現するために、親友をも犠牲にすることを厭わない米国とシオニストが採るやり口は目新しいものでは無い。カリスマ的人気を博していた政治家のハリーリー氏が、シオニストと米国の悪魔的政策の犠牲になっても不思議ではない。
http://www.albasrah.net/maqalat_mukhtara/arabic/0205/dijla_150205.htm
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【記事見出し】
*米国、レバノン前首相の暗殺者(シリアを示唆)を懲罰すると脅迫
*イラクの英空軍特殊部隊SAS120人が辞職して高給の民間警備会社に転職 「Dテレグラフ」
*イスラム法学者機構、イラクの次期政権を承認せず
*エチオピアとエリトリアの国境での両軍集結で衝突をEUが危惧
*サドルがチャラビの首相就任を支持、ヨルダンは反対
*イスラエル、西岸からのパレスチナ人移動監視にレーダー設置を決定 検問所通過を義務付け
*1バレル米国に輸出すると2ドルサウジアラビアが損する理由
*スーダン南部の元反乱軍首領のグラングはスーダンの支配者になるのか?

アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/

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