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ペンタゴンの眼<情報の全面掌握>(レッ・ボルテール):世界を見つめるピラミッドの目
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/438.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 2 月 18 日 00:21:20: SO0fHq1bYvRzo

ペンタゴンの眼<情報の全面掌握>(レッ・ボルテール):世界を見つめるピラミッドの目


2005年2月15日付「表現の自由のためのレッ・ボルテール(スペイン語版)」は『ペンタゴンの眼』という表題の記事を掲載しています。これはフランス語版レッゾー・ヴォルテール編集長テリィ・メイサンによる文章で、フランス語版からのスペイン語訳です。全文を和訳します。

これは先日の投稿
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http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/311.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 2 月 14 日 21:41:05
2012年、米国軍事クーデター:フィクションは現実となりうるのか?(レッ・ボルテールより)
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と併せてお読みいただければ、その内容がよりよくご理解いただけると思います。


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http://www.redvoltaire.net/article3780.html
2005年2月15日付  レッ・ボルテール


<情報の全面掌握>
『ペンタゴンの眼』

THIERRY MEYSSAN

米国議会は全地球的なレベルの社会コントロール大規模計画(TIAプログラム)の合法化を拒否した。軍はこれに不快を示し米国海軍大将ジョン・M.ポインデチャー(John M. Poindexter)が抗議のため辞任した。しかしこの国境線や個人生活などを意に介さぬプログラムは、ペンタゴンとその数多くの部門にその運営が委託されてきたものである。

パリ(フランス) 2005年2月15日


(画像:世界をにらむピラミッド頂上の目:Information Awareness Officeのマーク)
http://www.redvoltaire.net/IMG/jpg/asyuracom-225.jpg

インターネット使用者であるあなたは、このシステムが最初にペンタゴンの機関ARPAによって開発されたことを忘れてはならない。もうずいぶん以前からこれはこの機関はDefense Advanced Research Projects Agency つまり DARPAとその名称を変えている。

2002年の2月にドナルド・ラムズフェルドは新たな二つの機関を設立するために2億ドルをこの機関に割り振り、年次予算に加えた。この二つとはInformation Exploitation Office – IEO、およびInformation Awareness Office – IAOである。

IEOは、軍隊の攻撃目標を決定することと、および目標を破壊するための実行部隊と諜報部隊を計画する作業を任せられるものである。この機関は実際にイラクで2週間に1万5千の目標物を攻撃するためにあらゆるタイプの武器に組み込まれている。

(画像:IEOのシステムを簡単に説明した図解)
http://www.redvoltaire.net/IMG/jpg/asyuracom-227.jpg

IAOについては、世界中の個人の動向を観察し、疑わしい行動をキャッチし、テロリズムの能力を分析して位置づけることを可能にする情報プログラムの完成を目指す研究のための機関、ということになる。
しかしながらこの計画の推進は、それがこの実験的使用、この機関を恐らく世界最強の情報機関に変えていくための形態と、切り離して考えることはできない。

IAOが下部機関という形をとっているため、その委員長の指名が議会のコントロールにゆだねられることはない。そこでドナルド・ラムズフェルドはそのヘッドにジョン・M.ポインデチャー海軍大将を指名することができたのである。

聡明な軍人ジョン・ポインデチャーは1958年に海軍士官学校を少佐の地位を得て卒業した。ロナルド・レーガン大統領は彼を海軍中将の位に抜擢し、彼は後に国防委員会メンバーに選抜された(1983〜1986)。ホワイトハウスに新技術、特にテレビ画像による国防会議を導入したのは彼である。そしてペンタゴンの権力をコンピュータ監視手段(National Security Decision Directive 145)を通して拡大させたのも彼である。

例外的にこの国に不誠実な態度を示したことがあった。彼はイランゲートを策謀した第一の者であったのだ。これは、議会の決定を破り大統領の許可も無しに、と言われているのだが、行った大規模な武器の国際取引である。ヒスボラ(Hezbollah)によって監禁された7名の人質を釈放させるために、ポインデチャー海軍大将とその部下オィバー・ノース(Oliver North)中佐が、イスラエルを通してイランに武器を売ったものである。計画は別の武器密輸組織、これはニカラグアの極右組織コントラに向けられたものであったが、を通して資金が与えられた。

(画像:IAOの組織系統図:左上の隅にピラミッドの眼のマークがある)
http://www.redvoltaire.net/IMG/jpg/asyuracom-226.jpg

この大部分がコカインの売り上げだった。1990年6月11日に、長年の捜査の後に、ポインデチャーは『共謀、裁判所に対する妨害、証拠の破壊』の責任を問われ、18ヶ月の懲役を言い渡された。この判決は、証人たちの証言にある公的な側面のために、上級審で取り消された。しかし最高裁はこの判決の見直しに反対した。

米国での裁判の進行とは独立して、彼は、1989年にコスタリカ政府によって国内のコカイン密輸の最大の責任者として非難された。にもかかわらず、コスタリカでは決して裁判にかけられることは無かった。最近の数年間に、ジョン・ポインデチャーは、ペンタゴンに近い筋のSyntek Technologies協会の副会長になった。そして最も重要な情報データベースを非合法的に探査する能力を持つジェノア情報計画の建ち上げを率いた。

IAOは、その標語は『Sciencia est Potentia(知識は権力なり)』であるが、米ドル札に使われているメーソン的なエンブレムを紋章として使用した。この機関は次の8つの基本単位から成り立っている。

▶ Genysis:その機能は、世界中のすべての公的なデータベース――そのプログラムがどれほど強固なものであろうとも――にある総合的な情報の間に互換性を作る。責任者:Doug Dyer
▶ Genoa II:情報データベースを非合法的に探査するGenoa I計画を引き続き推し進める役目を持つ。
▶ TIDES:世界のあらゆる言語からの英語への自動翻訳のためである。責任者:Charles Wayne
▶ Evidence Extractation and Links Discovery − EELD:データ・マイニングの進化した手段を用いて総合的な解釈を作るためのもの。責任者:Ted Senator
▶ EARS:その使命は、傍受した口頭での会話から書かれた文章を作ることである。責任者:Charles Wayne
▶ BioSurb:生物エイジェント【生物兵器、あるいは生物を使ってのスパイ活動等を指すと思われる:訳者】の散乱を表示させることができる情報の収集のためである。責任者:Ted Senator
▶ Human Identification at Distance − HID:生物統計学的な処置の進歩のためである。特に特殊監視カメラを通して無数の人間の中から容疑者を特定するため。責任者:Jonathan Philips
▶ War Gaming the Asymetric Environment − WAE:責任者:Larry Willis

(画像:HIDによる人物特定手段の説明)
http://www.redvoltaire.net/IMG/jpg/asyuracom-224.jpg

これらの8つの単位は、想像も着かないほどの巨大な社会コントロール・システムTotal Information Awareness − TIAの創設のために集中させられる。ペンタゴンは、合法的にであれ非合法的にであれ、可能な限りあらゆる情報データベースからの情報を集めようとしている。それが公的なものであろうと私的なものであろうと、米国のものであろうと外国のものであろうと。

この機関は、ECHELONを第一とする傍受システムを用いて、総合されたあらゆる情報を集めることを希求している。また、コマーシャル・マーケティングから派生した手法を深化させて容疑者の行動を調査すること、テロリストの能力をつきとめること、予防的な形で攻撃を加えることを希求している。ポインデチャー大将は、この計画は3年から5年の期間で実用に供されるだろうと予測する。しかし多くの専門家たちはこんな短い期間であらゆる問題が解決するのかどうか疑っている。

研究を促進するために、IAOはすでにその人員をSyntekの技師たちと協力させSAICおよびRaytheonとの下請け契約にサインしている。

TIAはすでに実行の段階に移っており、その合法化が、Homeland Security Actに関する審議の間に議会で判断をゆだねられた。まず第一に、議員たちが、米国と他のすべての国々の領土、米国民と外国人をを監視するこの全地球的な世界情報システムについて、非合法であると宣言しなければならないだろう。しかし同時に、そして何よりも、『個人生活』という概念がすでに意味を失っているということと対決しなければならないだろう。

【訳出終わり】

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