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シオニズムに反対する研究は許されないのか?イラン・パペ教授、大学から追放の動きが!
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/521.html
投稿者 どさんこ 日時 2005 年 2 月 19 日 21:56:03: yhLXMcSQdrkJ2

http://0000000000.net/p-navi/info/news/200502181559.htm

イラン・パペ教授、大学から追放の動きが!

シオニズムに反対する研究は許されないのか──イスラエル
イスラエルの『新しい歴史家(ニューヒストリアン)』の旗手であり、そのなかでも明確にシオニズムに反対する立場を貫いているハイファ大学のイラン・パペ教授を大学から追い出そうという動きが再燃しているという知らせがハイファより入ってきた。

イラン・パペは、「イスラエル建国神話」を覆す、48〜49年におけるパレスチナ人の追放、虐殺、村の破壊を実証してきた歴史家で、イスラエルが行ってきた/行っている民族「浄化」を非難してきた数少ないユダヤ人研究者である。

2002年にもパペはハイファ大学を追われそうになったことがあり(テディ・カッツ事件*後述)、大学からの除名要求が出されたが、国際的な注目によってそれは押しとどめられた。今回もこの事件が背後にくすぶっているという説もあるが、カナダの大学で行われる「イスラエル・アパルトヘイト・ウィーク」での講演も関係している可能性が高い。

この「イスラエル・アパルトヘイト・ウィーク」は、カナダのトロント大学で、パレスチナ・アラブ系の学生たちがイスラエルによる民族「浄化」のルーツを探るというテーマで催す一連の講演会で、カナダのユダヤ人団体からトロント大学に中止を求める抗議が入っていた。

この「ウィーク」でユダヤ人の学生とともにパペ教授が講演を行うことになっている(木曜日)。

Canadian Jews condemn 'Israeli Apartheid Week'

2002年のテディ・カッツ事件は、闇に葬られていた48年のパレスチナ人虐殺(タントゥーラの虐殺)についてハイファ大学院生のテディ・カッツが証言を集め、論文として発表したものの、元軍人たちから名誉毀損で訴えられ、ハイファ大学はその裁判の判決が出る前に、カッツの修士号を取り消したというものだ(カッツは中東学科の首席だった)。

このとき、パペ教授はカッツの論文を評価し、ハイファ大のカッツに対する処分を批判した。

「イラン・パペ教授は、カッツが取材した60時間以上におよぶ証言テープの書き起こしのすべてに目を通した数少ない一人である。「そこには、処刑の様子、子供たちの目前での父親の殺害、レイプや拷問などのすさまじい描写があった」とパペは述べている。カッツの論文については、「根拠のしっかりした説得力のある研究で、難点はあるものの本質的な妥当性に損傷はない」と表現している。」

( 「民族浄化とイスラエルの建国」 (ジョン・ピルジャー、中野真紀子訳より)*カッツ事件については、この文章がくわしい

そして、この批判によって、学部長からパペ自身の除名処分を出されたのだった。(学部長はパペの大学への批判を「犯罪」だとしている)。このときのパペが発表した公開書簡は読むに値する。

「みなさんに訴えているのは、自分自身のためではありません。最終決定が下される前の今この段階で、みなさんの意見を表明して欲しいのです。どような形式でも、どの段階でもかまいません。また、わたしの追放を阻止しようとする必要もありません。

(中略)

そうする気持ちのあるかたは、今回の事件をもって、現在のイスラエルの状況全般についての理解と、それに対する姿勢を定める一助にしてくださるようお願いします。この事件はまた、イスラエルの学界をボイコットするか否かという議論においても、ひとつのヒントとなるでしょう。

重ねて申し上げますが、これは決して個人的な救援をお願いするものではありません。わたしの置かれている状況は、占領地に住む同業者たちがイスラエル軍の日常的な嫌がらせや粗暴な虐待のもとで生きていることに比べれば、ずっとましなものです。わたしの事件は手始めにすぎず、多くの同業者たち、とくにパレスチナ系イスラエル人の同僚たちが次の標的とされることが懸念されます。」

(太字強調は引用者による)

( 「イラン・パペからの公開書簡」 中野真紀子訳より)

さて、今回のパペ教授追放については、ハイファ大の学生たちからそういう動きが再燃している、話を広めて欲しいと回ってきたというもので、具体的にどういう動きがあるのかがわからない(わかり次第、追加したい)。

この動きについてのソースは イラン・パペのこと による(この文章には、パペの雰囲気やテディ・カッツとの会話についても書かれている)。

また、イラン・パペへのまとまったインタビューが『パレスチナの声、イスラエルの声』(土井敏邦著、岩波書店)に収められていて、隔離壁とイスラエルの民族「浄化」政策との関連について、大変鋭い分析を読むことができる。


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「ナクバはまさに、ユダヤ人にとってのホロコーストと同じ出来事だ。ホロコーストの方がもっと大規模で比較にならないと言う。しかし一人の個人が体験した出来事の大きさや痛みは同じなんだ」

(上記の イラン・パペのこと より)

これは論文を抹殺されたテディ・カッツの言葉。

「ナクバ」(アラビア語で「大破局」の意味)は、イスラエルの建国でパレスチナ人が土地を追われたことをさす。自分自身が証言を集め、その実態を知った者から出たこの言葉は、どのようにしたらホロコーストだけを絶対化してしまう人たちに届くのだろうか。


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