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【ブッシュが「民主化」を自慢するイラクの、人権の実情】新政府の手で拷問は続く【ファルージャBlog/HRW】
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/773.html
投稿者 傍観者A 日時 2005 年 2 月 25 日 09:15:49: 9eOOEDmWHxEqI

http://humphrey.blogtribe.org/entry-350c89b5dc46d442284e8e4ecf2d410e.html
新政府の手で拷問は続く

少し古い(1月25日付)ものですが、ヒューマンライツ・ウォッチが公開した報告書の概要紹介です。

イラク:新政府の手で拷問は続く
警察は被拘留者を体系的に虐待

ヒューマンライツ・ウォッチ
2005年1月25日
OccupationWatch原文

バグダード発2005年1月25日:イラク治安部隊は体系的な拷問をはじめとする様々な虐待を拘留された人々に加えていると、ヒューマンライツ・ウォッチは1月25日に公開された報告書の中で述べた。

The New Iraq? Torture and Ill-treatment of Detainees in Iraqi Custody」と題する94ページからなるこの報告書は、イラク当局による不法な逮捕や長期に渡る外部との接触を遮断した拘留、拷問などをはじめとする被拘留者(子どもも含まれる)への虐待が日常的に頻発していることを記録している。ヒューマンライツ・ウォッチはイラクで90名の被拘留者に聞き取りを行い、そのうち72名が特に尋問の際に拷問あるいは虐待を受けたと主張した。

反対勢力部隊も多くの不法攻撃をイラク警察に対して加えているが、それはイラク当局による虐待を正当化するものではないとヒューマンライツ・ウォッチは語る。

「サダム・フセイン政権が崩壊した後、イラクの人々はこんな状況よりもマシなものを約束されたはずだと、ヒューマンライツ・ウォッチの中東北アフリカ部門代表サラ・リー・ウィトソンはかがる。「イラク暫定政権は基本的人権を尊重するという約束を果たしていない。不幸なことに、被拘留者の扱いについて処罰を受けずに好きなことをする政府に苦しめられ続けている」。

被拘留者が語った拷問法には、ケーブルやホースなどの道具で体を繰り返し殴ることが含まれる。被拘留者はまた、蹴りやビンタや殴打、背中で両手を縛り手首のロープで体を吊り下げる、耳たぶや性器など体の繊細な部位への電気ショック、数日間ずっと目隠しされ手錠をはめられるなどがある。いくつかのケースでは、被拘留者は回復しない肉体的障害を負った。

被拘留者たちはまた、イラク治安部隊が食料と水を剥奪したこと、また立っているのがやっとの小さな牢獄に詰め込まれたことなどを証言している。多くの被拘留者がイラク警察が釈放や家族との面会、食料と水の提供のかわりに賄賂を求めたと述べている。

ヒューマンライツ・ウォッチの報告は、2003年以来の重大で広範にわたる人権侵害を報じている。こうした侵害は、ゲリラのような国家安全保障に対する容疑者と通常犯罪の容疑者の双方に対してなされている。同報告書はまた、2004年半ば以来イラク国家諜報サービスが犯してきた重大な人権侵害を重点的に扱っている。これは、国家治安の脅威となると思われた政党の党員に対して犯された侵害が中心である。

ヒューマンライツ・ウォッチは、2004年7月から10月の4カ月にわたってイラクで行なった調査により、恣意的逮捕の体系的な活用、司法による検討なしの長期にわたる裁判前の拘留(場合によっては4カ月にも及ぶ)、被拘留者への拷問と虐待、家族や弁護士の被拘留者との面会の拒否、拘留した子どもに対する虐待、裁判前拘留施設の劣悪な状況などを明らかにしている。同法酷暑は、米国をはじめとする多国籍軍の収容所における被拘留者への虐待は扱っていない。

「イラク治安部隊が、民間人をも標的とするゲリラをはじめとする大きなチャレンジに直面しているのは明らかである」とウィトソンは言う。「我々はゲリラの残虐さを無条件に批判する。けれども、次の点について国際法は曖昧なくはっきりさせている:いかなる政府も、治安維持の名のもとで被拘留者に対する拷問を正当化することはできない」。

イラク当局がこれら侵害を行なった担当者の調査と処罰を行うことはほとんどまったくない。国際警察アドバイザ----主として米国政府の資金を受けた米国市民----も、溢れかえるこれらの虐待に対して見て見ぬ振りをしている。

「イラクに治安と安定をもたらすという名の下で、イラク政府関係者も国際アドバイザもこうした拷問を調査しないで放置している」とウィトソンは言う。「こうした行為によりイラク警察官の責任が問われた例を見たことはない」。

ヒューマンライツ・ウォッチの報告は、2004年8月ナジャフでの衝突の際およびその後に拘束されたシーア派聖職者ムクタダ・アル=サドルのマフディ軍のメンバーあるいはシンパと疑われる人々のケースを検討している。同じ時期に、政党ヒズボラーの党員数人も拘束された。これらのケースでは、諜報要員を含む治安部隊は人々を不法に逮捕し、拷問をはじめとする様々な虐待を加え、その後、告訴することなしに釈放している。これらのケースが法廷に持ち出されたことはない。

ヒューマンライツ・ウォッチのインタビューでは60人以上の刑事犯罪容疑者も対象となっている。その多くはバグダードの中央刑事裁判所に訴追され、テロリズムやら拉致、マネーロンダリング、麻薬商売、破壊行為といった重罪で告発されている。より軽い犯罪で告発された少数の容疑者は警察署に拘留され、バグダードの他の刑事裁判所にケースが提出されている。

「彼らは私に冷水をかけ、私の性器に電気ショックを加えた。私はまた、数人に、腕と背中をケーブルで殴られた」と語るのは2004年7月に拘束されマフディ軍と関係していると非難された21歳の男性である。2004年6月に麻薬の所有の罪で拘留された別の被拘留者は「最初の3日間、ずっと拷問された。アルミ製の鞭とケーブルで殴られた・・・・・・それから後ろ手に縛られたままで宣言書に署名するよう言われた。私は書類を見ることもできず、自分が何に署名したのかもわからない」。

「イラク新政府を作るためには、指導者の交代だけでなく、人間の基本的な尊厳に対する態度の変更が必要である」とウィストンは言う。

ヒューマンライツ・ウォッチはこうした拷問と虐待の主張をすみやかに調査し、被拘留者の虐待を行なった職員を裁くよう求めている。政府は国内的・国際的な法的義務に従い緊急の手だてを講じて、被拘留者を虐待から保護し、独立の人権監視グループに内務省下にある拘留施設へのアクセスを認めるべきであると。

米国をはじめとするドナー諸国は、イラク当局と警察・拘留の領域で協力している国際アドバイザに対し、ただちに、独立苦情受け付け組織の設置を含む、拷問や虐待の報告に対する報告と調査を行う体制の設置を手助けするよう確実な手段を採るべきである。


「イラクに治安と安定をもたらすという名の下で、イラク政府関係者も国際アドバイザもこうした拷問を調査しないで放置している」。

米軍がファルージャを無差別爆撃し、女性と子ども、老人をはじめとする数千人もの人々を殺したときも、米国は、選挙を前に「イラクに治安と安定をもたらす」と主張していました。おかげで、今やファルージャは一説によると「イラクで最も安全な場所」だそうです。

人々にIDカードが強制され、好き勝手な襲撃捜査の対象とされ、夜間外出は禁止され、勝手にいつでも尋問を受けることができる「安全」。しかも、数千人を殺したあとでの。

投稿者:益岡


いけだによる追記:
1月25日付けBBC記事についての当ウェブログ記事もご参照ください。


【参照】
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050224AT2M2403324022005.html
イラク選挙は「パープル革命」・米大統領演説

 ブッシュ米大統領は24日の米ロ首脳会談に先立ち、ブラチスラバの国立劇場前広場で演説し、冷戦末期にチェコスロバキア(当時)を民主化に導いた「ビロード革命」になぞらえ、1月末のイラクの選挙を「パープル革命」と命名した。投票で紫色のインクを使ったことにちなんだものだ。

 この広場はビロード革命の1年前、市民が集まって民主化を訴えた歴史的な場所。大統領は「スロバキア人は自由を訴えることで、(東欧全体の)変革も促した」と、共産主義に立ち向かった人々の勇気をたたえた。

 さらに「最近、我々は自由の歴史上、画期的な出来事を目撃した」と指摘。旧ソ連圏のグルジアやウクライナの民主化努力にエールを送った。主眼は「自由の拡大」を鼓舞することにある。だが「スロバキアは専制国家の恐怖を知っている」と語り、旧ソ連の東欧支配にも鋭い矛先を向けており、ロシアを強くけん制する意味合いもある。

(ブラチスラバ=秋田浩之) (01:05)


http://www.reuters.co.jp/newsArticle.jhtml?type=worldNews&storyID=7692169
ブッシュ米大統領、中東民主化・米欧の亀裂修復を呼びかけ
2005年 02月 22日 火曜日 07:59 JST

 [ブリュッセル 21日 ロイター] 欧州を訪問中のブッシュ米大統領は、ブリュッセル市内で演説し、イラク戦争をめぐって生じた米欧関係の亀裂修復を呼びかけるとともに、中東の民主化促進で欧州に協力を求めた。

 イスラエル・パレスチナ和平の推進に向けて努力する方針も表明。その一方で、シリアとイランを非難したほか、ロシアについても、これまでになく強い調子で民主化と法治を要求。同国のプーチン大統領に対して、自由の拡大への取り組みを求めた。

 ブッシュ大統領は、「われわれは、希望に満ちた道筋に再びともに歴史を刻むことができる」と演説。単独主義で批判を浴びた一期目とは対照的に、米欧の協調を呼びかけた。

 シリアについては、「レバノン占領を中止すべきだ」と批判。イランの核開発についても、武力行使の可能性を排除しなかった。

 ブッシュ大統領とフランスのシラク大統領は、ワーキングディナーで、「外国占領支配のない」レバノンを求める共同声明を発表。イラク問題で生じた両国関係の亀裂修復を印象付けた。

 イラク再建では欧州連合(EU)に支援を要請。EUはこの日、警察官・裁判官の研修や新憲法起草支援など包括的なイラク支援策で合意している。

 ロシアについては、「欧州の一国として進歩するには、ロシア政府が民主主義と法治への決意を新たにする必要がある」と発言。一夜にして改革を成し遂げることはできないが、「米国とすべての欧州諸国は、民主化改革をロシアとの対話の中核に据えるべきだ」と述べた。24日の米ロ首脳会談で激しい応酬が繰り広げられる可能性もある。

 ブッシュ大統領は、イラク戦争を強く批判したシラク大統領との関係改善を模索。ワーキングディナーに出席した両首脳は、両国の関係改善を強調した。

 イランについては、核兵器を開発すべきではない、と主張。武力行使の可能性に含みを持たせた一方、英仏独による外交努力にも支持を表明した。

(c) ロイター 2005 All Rights Reserved

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