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キルギス 痛手、安定、警戒論… 露米中、それぞれが注視 共同
http://www.asyura2.com/0502/war68/msg/787.html
投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 3 月 25 日 23:00:01: eahs5MlcSyO0.

(回答先: キルギス 周辺国の反政府機運刺激 親族、部族重用に共通点 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 3 月 25 日 22:50:55)

03/25 19:45 痛手、安定、警戒論… ロ米中、それぞれが注視

 キルギスのアカエフ政権が野党勢力の〓(始めダブルミニュート
)決起〓(終わりダブルミニュート)であっけなく崩壊、親ロシア
政権がまた消えたことで、ロシアは大きな痛手を負った。中央アジ
アを対テロ戦の拠点とする米国は何よりも安定を望み、国境を接す
る中国は自国の独立派への刺激を警戒するなど、それぞれが懸念を
抱きながら事態の推移を見守っている。
 ▽敗北感
 旧ソ連諸国でつくる独立国家共同体(CIS)の盟主を自他共に
認めるロシア。同域内のグルジア、ウクライナに続きキルギスでも
親ロシア政権が崩壊に追い込まれた。
 イスラム原理主義組織が活発に活動するウズベキスタン、タジキ
スタンと国境を接し、アフガニスタンにも近いキルギスは、国際テ
ロ対策だけでなく地域全体の安定化にとって極めて重要な位置を占
めている。
 ロシアがビシケク郊外に置いたカント空軍基地には、CIS集団
安全保障条約の緊急展開部隊が駐留。ビシケクに近いマナス空軍基
地に二〇〇一年の米中枢同時テロ以降駐留している米軍へのけん制
に加え、中央アジア全体の安全保障のためにもキルギスの政情安定
が不可欠だった。
 しかし昨年、ウクライナで親ロシア政権の継続を画策して与党候
補を露骨に支援、逆に「オレンジ革命」を高揚させたプーチン大統
領としては、アカエフ政権への表立った支援もできなかった。「ウ
クライナの次はキルギス」と言われながら、みすみす同様の「革命
のシナリオ」を許したロシアの敗北感は深い。
 ▽「安定」優先
 「安定した民主体制が望ましい」―。議会選挙に端を発したキル
ギスの混乱について、初めてコメントしたライス米国務長官の口を
ついて出た言葉は、「民主」ではなく「安定」だった。
 ライス長官は、二期目のブッシュ政権が掲げる「自由の拡大」を
売り歩く「セールスウーマン」との見方も出ていただけに、「安定
」を優先する姿勢には「意外感」が付きまとった。
 米政府当局者は/(1)/議会選挙の不正がそれほど大規模なも
のとは認められない/(2)/野党勢力が暴力に訴えた―を理由に
、パウエル前国務長官らが声高に選挙のやり直しを求め、「オレン
ジ革命」成功に導いたウクライナとの対応の違いを指摘。
 さらに、米軍事筋によると、米軍部隊の駐留を認めてもらってき
た〓(始めダブルミニュート)借り〓(終わりダブルミニュート)
もある。
 ▽波及を警戒
 中国は、キルギスの混乱が国境を接する新疆ウイグル自治区の「
東トルキスタン」独立派を刺激することを最も警戒、「キルギスの
社会安定を心から希望する」(外務省)との立場だ。
 中国は〇一年に中央アジア四カ国、ロシアと上海協力機構を立ち
上げた。直後の米中枢同時テロを機に、「テロリスト集団」と断定
する独立派の抑え込みを狙ったテロ対策での協力強化を前面に打ち
出してきた。
 また、国策のエネルギー確保に向けて中央アジアのエネルギー資
源開発にも関心を示しているだけに、混乱の早期収拾と安定政権の
成立を期待している。
 「米国の動向を注視している」と中国筋。アフガニスタン軍事作
戦の際、キルギスが米軍に基地を提供した経緯を念頭に、混乱を機
に米国が影響力を強めることも警戒している。(モスクワ、ワシン
トン、北京、共同)
20050325 1945
[2005-03-25-19:45]
03/25 20:06 軍、治安機関の支持失う? 経済低迷、生活苦が背景

 中央アジアで独裁色を強めていた国家の一つ、キルギスのアカエ
フ政権は、野党支持者らによる大統領府占拠で一気に崩壊した。南
部で続いていた野党支持者の抗議行動が首都ビシケクにも波及して
わずか二日目のあっけない幕切れ。経済の低迷による国民の生活苦
を背景に、治安機関からも見放された可能性を指摘する声もある。
 ▽市民の怒り爆発
 二十四日午後、約一万人の野党支持者らが集まる市中心部の広場
に、突如白い帽子をかぶったアカエフ大統領支持者ら約百五十人が
乱入、小競り合いが始まった。投石や棒などを使った衝突は人数で
勝る野党側がアカエフ派をあっという間に退散させた。
 平和的な集会に突如現れた暴力集団に野党支持者らは激高。近く
の大統領府に向かった野党支持者らが、ヘルメットと盾で武装した
警官隊数百人と一進一退の攻防を約二時間続けた。
 野党側の統率者は現場にはいなかったが、若者らを中心とする市
民の勢いは収まらず、一気に警官隊を退け大統領府に数千人がなだ
れ込み、難なく占拠を完遂させた。
 野党幹部のオトゥンバエワ氏は「首都で大規模集会を続けるつも
りだった」と述べ、大統領府占拠は突発的な出来事だったと振り返
る。
 ▽富の独占
 携帯電話会社、ガソリンスタンド、スーパーマーケット、カジノ
、ホテル―。アカエフ大統領一族が経営する事業の数々だ。地元記
者は「もうかるビジネスの大半がアカエフ・ファミリーと関係して
いる」とまゆをひそめる。
 一人当たり国民総所得(二〇〇三年)はわずか三百三十ドル(約
三万五千円)。多くの国民の生活は楽ではなく、長期政権による腐
敗に対する国民の不満は頂点に達していた。
 ビシケクに住むイスラム教聖職者クバン・シェピクさん(46)
は「この国には貧しい人々が多く、給料も低い。アカエフがいなく
なって生活がよくなると信じている」と政権崩壊を歓迎する。「ア
カエフは貧しい人々に対し何もしなかった」と訴える市民は多い。
 ▽希薄な忠誠心
 野党支持者らに押され大統領府内に退散した警察隊は、大統領府
の警備を放棄し無抵抗のまま現場を野党側に明け渡した。どんな手
段を使っても大統領府を守り抜く姿勢は見当たらなかった。アカエ
フ氏も軍を動員して野党支持者を鎮圧する手段を取らなかった。
 情報筋は「民主化を武力で弾圧すれば内外から非難を浴びる。ア
カエフは野党の勢いを警察だけで抑えられなければ、潮時と判断し
ていたのでは」と推測する。
 一方で別の観測筋は「軍、警察とも給料が安く、生活は苦しい。
アカエフへの忠誠心が薄れていた」と述べ、大統領が政権を維持す
るための権力基盤を失っていたことを指摘した。(ビシケク共同=
清水健太郎)
20050325 2117
[2005-03-25-20:06]
03/25 20:11 積もり積もった民衆の恨み 膨大な利権を一族で独占

 あっけなく崩壊したキルギスのアカエフ政権。アカエフ大統領の
経済顧問を十年以上務め、今月二十二日まで首都ビシケクに滞在、
二十五日帰国したばかりの田中哲二(たなか・てつじ)・国連大学
学長上級顧問は、膨大な利権を一族で独占してきた政権への民衆の
怒りが予想外の早さで一気に爆発したと分析した。(共同=及川仁

 ―あっけない政権崩壊劇だった。
 「実は民衆の恨みが積もりに積もっていた。大統領は国際通貨基
金(IMF)のやり方を百パーセント受け入れるなど、一時は独立
国家共同体(CIS)民主化の旗手として期待されたが、経済の実
績が上がらず、民衆の不満が高まる中、政権維持のため、隣国のウ
ズベキスタンやカザフスタンのように警察など治安機関に頼りすぎ
てしまった。残念だ」
 ―大統領一族の利権独占も指摘されている。
 「首都近郊のマナス空港に米中枢同時テロ以降、米空軍を受け入
れることになったが、米軍機一機の離着陸で七千ドル(約七十五万
円)が支払われる。これまでの離着陸回数は数千回ともいわれるが
、財務相らはこの金が『公的財政収入として全く入ってきていない
』と話しており、この金のかなりの部分が大統領側に転がり込んで
いたと広く指摘されてきた」
 「カザフ人の娘婿がキルギスの権益を買いあさったり、妻の社会
福祉事業基金に海外からの金が流れ込むような仕組みになっていた
ことにも、民衆の怒りを買っていた」
 ―同様の独裁的支配体制を敷く他の中央アジア諸国への影響は。
 「カザフ、ウズベクの政権はキルギスほど生易しくはない。警察
、公安の力が強く、民主化、反政府運動が一定の動きに発展する前
、芽のうちに摘み取っている。今すぐ簡単に波及することはなさそ
うだ」
 ―野党側の強力な指導者不在が指摘されているが、今後の受け皿
は。
 「(大統領代行に就任した)南部出身のバキエフ前首相は実務家
で誠実な人。今回率いた反政府運動からイスラム過激派を慎重に排
除するなど、政治家としてのセンスがうかがえる。(治安機関を統
括する責任者に就任した)クロフ元副大統領は軍、治安機関ににら
みが利き、骨太でカリスマ性のある人物。民衆はクロフ大統領、バ
キエフ首相というのが据わりが良いと考えているのではないか」
20050325 2011
[2005-03-25-20:11]
03/25 20:45 K・バキエフ氏の略歴

 クルマンベク・バキエフ氏 1949年8月キルギス・ジャラル
アバド州生まれ。クイブシェフ工業大卒。電気技師や工場長勤務を
経て94年キルギス国家資産基金副総裁。97年チュイ州知事。2
000年12月―02年5月首相。「キルギス国民運動」党首。0
5年3月アカエフ政権崩壊に伴い大統領代行に就任。(共同)
20050325 2045
[2005-03-25-20:45]
03/25 20:45 下野した「大統領の右腕」 野党勢力の統合課題

 首相時代に「大統領の右腕」「ポスト・アカエフの最有力候補」
といわれながら、二〇〇二年に野党議員の逮捕に抗議する群衆と警
官隊が衝突し多数の死傷者が出た事件の責任を取る形で辞任。野党
で最も有力な指導者の一人となった。
 手堅い行政手腕には定評があるがカリスマ性に欠けるとの見方も
。寄り合い所帯といわれる野党勢力をまとめ暫定政権を率いていけ
るかが問われる。
 南部ジャラルアバド州出身。工業大学を卒業し電気技師として勤
務した後、首都ビシケクを含むチュイ州知事に就任。アカエフ大統
領に見いだされて二〇〇〇年十二月首相の座に上り詰めた。
 しかし、次期大統領候補と目されるようになり、大統領の任期延
長を望むマイラム大統領夫人と反りが合わなくなったことが辞任の
遠因ともささやかれている。
 十月に予定されていた次期大統領選への立候補の意思を早くから
隠さず、「野党のまとめ役としては野心が強すぎる」との評も。政
変劇の中で獄中から釈放されカリスマ的人気を誇るクロフ元副大統
領らとの調整が当面の最大の課題だ。五十五歳。(モスクワ共同=
佐藤親賢)
20050325 2045
[2005-03-25-20:45]
03/25 20:52 暫定政権とも協力姿勢 キルギス情勢でロ大統領

 【モスクワ25日共同】アルメニア訪問中のプーチン大統領は二
十五日のエレバンでの記者会見で「ロシアはキルギス情勢安定のた
めにあらゆる支援を惜しまない」と述べ、アカエフ政権を倒し、野
党が樹立したキルギスの暫定政権とも協力していく姿勢を示した。
 所在が確認されていないアカエフ大統領が「ロシアに来ることを
希望するなら、反対しない」と述べ、ロシアへの亡命を受け入れる
用意があるとも述べた。
 プーチン大統領は一方で「旧ソ連諸国で、またも不当な手段で問
題の解決が図られ、人的被害が出たことは残念だ」として、政権奪
取のために、キルギスの野党勢力がとった大統領府占拠などの手法
を批判した。
20050325 2052
[2005-03-25-20:52]

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