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陸自ヘリから米兵…一体化進む演習 (東京新聞)
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投稿者 彗星 日時 2005 年 3 月 26 日 09:42:54: HZN1pv7x5vK0M

核心
2005.03.26

陸自ヘリから米兵…一体化進む演習
自衛隊と米軍、消えゆく垣根

 陸上自衛隊と米陸軍の一体化が加速している。今年1月に行われた図上演習の「日米共同方面隊指揮所演習(ヤマサクラ=YS)」では事実上の統合部隊が組まれ、3月の「日米共同統合演習(FTX)」では、米軍の専門家が自衛隊にテロ対処を指導した。自衛隊のイラク派遣をきっかけに、日米の垣根は限りなく低くなり始めている。 (社会部・半田滋)

 雪に閉じ込められた北海道・東千歳駐屯地。テント群の一角に日米統合調整所がつくられた。迷彩柄が異なる日米の幹部が詰め、情報量や航空戦力に優れた米軍と、陸上戦闘が主力の陸自との間でさまざまな意見が交わされた。

 ヤマサクラには陸自北部方面隊第七師団(北海道千歳市)と米陸軍第一軍団(米ワシントン州)の幹部ら五千八百人が参加した。

■初の『超越』

 北海道のある地域を占領した敵を撃退するという想定で実施され、自衛隊と米軍の部隊が交互に飛び越えて前進する「超越」と呼ばれる戦法が初めて採用された。例えば、戦って疲弊した自衛隊が下がり、前進してくる米軍と交代する場面では、米軍を守りながら交戦することになる。

 過去のヤマサクラでは戦場に境界線を引き、日米が左右に分かれて平行に前進するため、日米が交わることはなかった。「米軍と交流を重ねる中で複雑な訓練が可能になった」と陸自幹部。

■真剣勝負に

 防衛庁幹部は「日本防衛のために戦う米軍を守るのは個別的自衛権の範囲。集団的自衛権の行使には当たらない」というが、国会で正式な政府見解が示されたことはなく、グレーゾーンだ。

 演習には「戦闘指揮訓練計画(BCTP)」と呼ばれる米国の退役将官、外交官OBからなる戦争を評価する専門家グループが送り込まれた。一部は米国に残り、コンピューターを駆使して北海道を侵攻する敵役を演じた。

 以前の演習なら、敵を撃退して終わるという結末が当たり前だったが、BCTPの参加で勝敗の行方は分からなくなった。真剣勝負の訓練に変化したのは、自衛隊がイラク派遣を決め、「真のパートナー」(米軍幹部)となった昨年一月のヤマサクラからだ。

 最終日、リーダーのフェンデリックス退役大将は「素晴らしい演習だった」と自衛隊を持ち上げた。

■異例の公開

 この演習から二カ月後。同じ北海道で行われた統合演習では、米陸軍の対テロ作戦の専門家が市街地戦闘訓練のお手本を披露した。雪上に組み立てられた建物に四人一組で突入し、テロリスト役を空砲で撃ちまくり、荒々しく建物を制圧した。

 日米合同の質疑応答では「銃口をななめ下以外に向けてはいけないのか」「撃ち終わってキョロキョロするのはなぜか」など、自衛隊側から矢継ぎ早に質問が飛んだ。

 雪原での戦闘訓練では、陸自の装甲戦闘車が機関砲を発砲したのに続いて、陸自ヘリコプターから降りた米兵が敵を追撃した。これほど日米が一体化した共同作戦を公開するのは異例のことだ。別の陸自幹部は「事実をみてもらうことが重要だから…」。

 北部方面総監の得田憲司陸将は「世界一の戦闘力を持つ米軍から自衛隊は学び、米軍にない点を自衛隊が補完することを演習の目標にした」と言う。

 圧倒的な力量差から「やっても無駄」「かえって自衛隊の士気が落ちる」との批判もあった日米共同演習。米国に育てられた自衛隊は、今ではイラクにまで出かけ、米軍が指揮を執る多国籍軍の一員になった。「自衛隊はどこまで行くのか」。問いかけは当の自衛隊から上がっている。

<メモ>

 【日米共同方面隊指揮所演習(ヤマサクラ)】 陸上自衛隊と米陸軍、米海兵隊が共同作戦を実施する想定で、双方の幹部が行う図上演習。1982年から開始され、毎年1月には日本で、また6月には米国で行われる。今年1月の演習が47回目。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050326/mng_____kakushin000.shtml

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