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盧武鉉流、新世代を体現 若手・ネット重視、内外で摩擦生む 【朝日新聞】
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投稿者 愚民党 日時 2005 年 6 月 17 日 06:32:15: ogcGl0q1DMbpk
 

盧武鉉流、新世代を体現 若手・ネット重視、内外で摩擦生む


前回の日韓首脳会談後、小泉首相(右)と並んで記者会見する盧武鉉大統領=04年12月17日、鹿児島県指宿市で


 外交当局より身近な若手の意見を重視し、歴史観は率直に披露。国民にはインターネットも駆使して直接訴える。韓国の盧武鉉(ノムヒョン)政権は、従来にない独特の政治手法と外交スタイルを持つ。それは時に内外で摩擦を生む一方、「新世代指導者」としての求心力にもなってきた。その「盧武鉉流」で、険悪化した対日関係にどう向き合うのか。20日、小泉首相との会談に臨む。(ソウル=市川速水、高槻忠尚)

 「首脳会談を延期? 青瓦台(大統領府)の『386』から出ているようだ。私たちは粛々と準備を進めるだけ」。日韓首脳会談の延期説が14日の正式発表直前まで流れたことについて、外交関係者はそう語った。

●青瓦台386

 「386」。数年前に定着した造語だ。30代で80年代に大学生活を送った60年代生まれ。軍事独裁政権に反発し、反米を訴えてきた。愛国心を重んじ、祖国を植民地にした日本にも厳しい。

 「人権派弁護士」出身の大統領は、この若い層から青瓦台スタッフを登用した。日韓関係専門の学者は「外交当局の意見より世論を重視する傾向が強い」と指摘する。

 日本外務省の谷内正太郎事務次官が先月、米国は韓国を信頼していないという趣旨の発言をしたとされる問題でも、「怒り」の中心は青瓦台だった。

 外交通商省は発言当日、内々に日本に遺憾の意を伝えてはいた。だが、韓国内で発言が表ざたになると青瓦台が猛反発。同省は抗議声明を発表した。

 対日外交だけではない。「将来、我々がどんな選択をするかによって北東アジアの勢力図は変わる」。大統領が3月に表明した「バランサー論」も、事前に外交当局の意見を求めた形跡はない。「米国離れ」を思わせる表現に米国が不信感を示し、外交当局は慌てて「土台は米韓同盟」と火消しに走った。

 青瓦台側には「米軍基地移転もイラク派兵も成功した。386弊害論は意味のない批判だ」との反発もある。

 とはいえ、外交当局が青瓦台に振り回されてきたのも事実だ。潘基文(パンギムン)外交通商相は3月、大統領への業務報告でこう述べた。「本省の力量が及ばない時、大統領が明快な指針を示して下さったことに深く感謝します」。自嘲(じちょう)めいた響きがあった。

●正統性求める

 「私の任期中は歴史問題を提起しない」。そう語っていた大統領の対日観が急変したかに見えたのは、今年になってからだ。「日本の自発的変化を待ったのに、戻ってきたのは歴史を無視した妄言と独島(竹島)への野望、教科書歪曲(わいきょく)だった。失望感が強硬策に向かわせた」(政府筋)

 ただ、それだけではない。昨年6月、大統領は「我々は歴史の真実を明らかにできていない。不幸な歴史は我々の世代で終止符を打たなければならない」と語った。

 日本からの解放後、韓国政府は植民地時代の官僚組織を国家再建に利用し、「親日派」の責任も問わなかった。盧政権が親日派や軍事政権時代の疑惑などの真相究明に乗り出した背景には、歴史的な負い目を清算し、政権に「正統性」を持たせたいという欲求がある。

●国民向け談話

 大統領が厳しい対日観を示した3月23日の「国民向け談話」は、外交当局も知らないまま青瓦台ホームページに掲載された。自分でプログラムも組めるほどコンピューター通の大統領は、毎日、ネット新聞に丹念に目を通すという。大手新聞と軒並み対立し、国会では与党が過半数を割る中、ネットは国民に直接訴えかける有効な手段だ。

 一連の手法を、野党は「大統領の諮問機関にすぎない青瓦台の国家安全保障会議(NSC)が、統一問題や外交で重要な任務を担っている。アマチュアによる国政乱脈だ」と批判する。

 青瓦台の反論はこうだ。「アマチュアだから公平無私でアイデアが豊富。アマチュアであることこそが願いだ」。これもネット上で語られた。

     ◇            ◇

◆盧武鉉大統領の対日関係に関する発言

 03年6月 「日本は一時期、韓国をはじめアジア諸国に大きな苦痛を与えたこともあった。しかし、戦後の日本は驚くべき経済成長を遂げ、民主主義を確立した。私は、今日の日本を築き上げた国民と指導者に、深い尊敬の気持ちを感じている」(来日時の国会演説で)

 04年7月 「私の任期中には、韓日間の歴史問題を公式的には議題や争点としては提起しない」(韓国・済州島での小泉首相との共同記者会見で)

 05年2月 「歴史問題でドイツと日本の態度の違いは多くの教訓を与える。隣国からの信頼が違う」(就任2周年の国会演説で)

    3月 「二つの国の関係発展には日本政府と国民の真剣な努力が必要だ。過去の真実を究明し、心から謝罪して賠償することがあれば賠償し、和解しなければならない」(独立運動記念式のあいさつで)

    同月 「小泉首相の靖国神社参拝は、日本の指導者がしてきた反省と謝罪の真実性を損なう。侵略と支配の歴史を正当化し、覇権主義を貫徹しようとの意図を黙視できない」(ネットで発表した「国民向け談話」で)

    5月 「前政権以来、未来志向的な韓日関係を築くために努力してきたが、現政権が船出してからは独島、歴史教科書などの暗礁に乗り上げた」(日本の与党幹事長との面会で)

 

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