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ジェキンズさんにとって、自由という言葉は縁遠いものであったに違いない。絶えず、どこかの国の監視と意向に振り回され、自分の意志で自分の行動を決めたのは脱走した時だけ。後はずっと監視され続けた。
出国の意思を表明すれば、収容所に送られ拷問にかけられるかも知れない。
運良く出国が許されても、今度は脱走兵として軍法会議にかけられ処刑されるかも知れない。
しかし、彼は収容所に送られず、軍法会議では処刑も免れた。絶えず、北・朝鮮の日本のアメリカの国家の意思に振り回された彼だが、今度の訪米は彼自身の意向だったのではないか?今更、北・朝鮮も日本もアメリカも彼の訪米で得するものはないはずだ。兵営、38度線、収容所の壁。彼の人生には常に国家の論理という灰色い壁が立ちはだかっていた。彼は真の精神的自由を得るためにあえて迫害覚悟で彼を縛り続けた国家の論理に真正面からぶつかるために訪米を決意したといったら、穿った見方か?
 ここは鏡さえも嘘をつく 声も出せない
  疲れて座ることも 許されない
 Fed up
 愛に飢えた男が愛想を振り撒いている
  心ない愛なんて 同情するわ!
 理想論押し付けて 幸せにしたつもり?
  人を愛せるなんて 笑わせないで!
    
   中嶋美嘉「Fed up」より 
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。